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面会

昨日奥さんと、義理の母のショートステイ先の施設へ面会に行きました。
面会は事前に予約の電話を入れてから行きます。
午後2時半に胃ろう用のラコール2週間分と、ラコール注入用のシリンジ2つを携えて、施設へ行きました。

シリンジ(注射器みたいなヤツ)は使っていると、押子の先のゴムが固くなって使いにくくなります。なので、1週間に1本を目安に新しいものに交換します。
注入用の加圧バックもあるのですが、案外使いにくく結局シリンジでの注入に落ち着きました。
他の施設に母をあずけたときは加圧バックがありませんか?と言われて準備をしましたが、この施設の職員さんもシリンジの注入に慣れているようです。

話は元に戻って、
面会は面会用の部屋が玄関横に用意されており(これはコロナが巷で蔓延したために施設が新たに増設した場所です)そこに案内され、主役の登場をしばし待つことになります。
待合室のつくりは、2畳ほどの部屋を真ん中に面会用の窓で二つに区切り、その両側から電話機のようなものについたスピーカーを通して顔を見ながら会話ができるようになっています。
まるでドラマに出てくる刑務所の面会室のようだ、と感じてしまうのは、僕の性格がそう思わせる為でしょうか。

ちょっと待っていると、職員さんに車いすを押されながら義理の母が登場しました。
顔色もよく元気そうです。
奥さんが手を振りながら、お母さんを呼びますが、音の出る場所が別にあるので、変な方ばかりを見てこちらの様子に気がつきません、職員さんが促してもなかなか状況がつかめません、そんなことを何度も繰り返しているうちに気がついたようで、ようやくこっちを見てくれました。
まったく会話にならない会話をしたのち、コミュニケーション・ブレークダウン状態が続き、お母さんも飽きてきてあくびをしだしたので、制限時間は20分あるのですが10分たたないうちに施設を後にしました。
横で見ていた僕は、まるで会話のままならない幼い子供と会話をしているようだなと思いました。
そして義理の母は、ある意味急激に若返っているのだなと思いました。
そんな様子を見ていて、笑みがこぼれてしまいました。奥さんもです。

あいかわらず猫の山下さんは今日も元気です。


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