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身体感覚を刺激する映像体験! 進化系360°度3DVRシアターとは? ―enXross 2nd協賛企業インタビュー ピー・ビーシステムズ
皆さん、こんにちは。
enXross事務局です。
日本最大級のエンターテインメントシティ・東京ドームシティを舞台に、デジタル技術を活用した経済圏創出や、お客さまの感動体験アップデートの実現を目指すプロジェクトenXross(エンクロス)。
今年はXR(クロスリアリティ)をテーマに、2024年7月4日にトークセッションや企業展示などのイベントが行われます。
今回は、enXrossゴールドスポンサーである株式会社ピー・ビーシステムズ執行役員で営業本部エモーショナルシステム部長 兼 メタバース推進部長の西山敬二さんに、進化系360°3DVRシアター「MetaWalkers」についてお聞きました。
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高解像度のVR映像を撮影・上映できる技術が普及、VR・メタバース本格化への期待
― 1997年に設立されたピー・ビーシステムズさんは企業や自治体のクラウドシステム化、DX推進の支援に加え、映像技術を生かしたプロダクトを提供されています。西山さんが部長を務められるエモーショナルシステム部は2010年に立ち上げられていますが、VR関連の技術の進化をどう見ていますか。
西山さん 数年前に一度メタバースが盛り上がった後、下火になり、またここ1、2年で注目が再燃しています。
加えて、最近では360°の実写VRが撮影できるカメラの性能が上がってきました。5〜6年前は360°カメラの解像度は4K、6Kだったのですが、今では8Kの撮影が基本です。映像を流すシステムもどんどん進化しており、非常にきれいな映像が流せるようになっています。
映像、音響、振動のギミックで楽しく安全に迫力の体験を味わう「MetaWalkers」
― こうした技術の進化を取り入れ、ピー・ビーシステムズさんでは「感動共有型VRシアター・MetaWalkers(メタウォーカーズ)」を展開しています。
西山さん MetaWalkersは、映画でもVRゴーグルでもない、全く新しいタイプの進化系360°度3DVRシアターです。
円筒形のスクリーンをもつシアター設備で、スクリーン上部には12台のプロジェクターが設置されており、それぞれが約60°ずつ映像を照射します。観客の皆さんはスクリーンに囲まれた状態で映像をご覧いただくので、360°ぐるりと映像に囲まれる体験ができます。
さらに、専用の7.1チャンネルサラウンドシステムを備えており、映像だけでなく音響も方向性をもって体感できます。加えて、映像と連動して椅子が振動、エアノズルによる空気の噴出ができ、こうしたギミックによって身体感覚を刺激するシアター設備になっています。VRゴーグルと決定的に違う点は、視覚と聴覚に留まらない全身の感覚に訴える体験ができるというところです。
特に最近はインクルーシブ(包摂性)が重視されていますから、映像が見えなくても360°の音で楽しめる、耳が聴こえなくても振動で楽しめる点は、より多くの方にコンテンツをお届けできることになると考えています。
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― 映像だけでなく、音や振動をリアルに感じられると没入感が一段上がりそうです。
西山さん そうですね。例えば美しい海の中や宇宙の映像などはお子さんに見せてあげたいと思う保護者の方も多いかと思いますが、VRゴーグルの着用には目の発達の関係で年齢制限があり、お子さんが着けることはできません。
しかし、MetaWalkersでは、VRゴーグルとは違うメガネ型の「VRグラス」を着けるだけで同じ体験ができます。目とスクリーンの距離が離れていますので安全で目に優しいVRシアターといえます。また、VRグラスは普通のメガネのように下を見れば自分の足元が見えますから、足元が見えずに動いてつまづくような危険がなく極めて安全です。そういう意味でも、小さなお子様からお年寄りの方まで安心して楽しんでいただけます。
― 子どもからお年寄りまで、全年代でVRが楽しめるんですね。
西山さん VRゴーグルは基本的に自分一人で映像を楽しみますが、MetaWalkersでは、複数人が同時に同じコンテンツを楽しむことができます。友人同士や家族で同じ場所、同じ時間を共有しながらVRの感動を一緒に体験できるという点も大きな特長です。
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VRのエンタメコンテンツは海外観光客にも人気、近年では防災体験にも活用
― MetaWalkersは現在どのようなところで活用されているんですか?
西山さん MetaWalkersにはスタンダードとアドバンストの2つのラインナップがあり、スタンダードは10年以上提供しています。主には遊園地などで、ホラー体験や、恐竜、海の映像の上映などで、「びっくり」「どっきり」を楽しむシアターとして活用いただいています。日本国内では、北は北海道から南は沖縄まで導入実績があり、海外ではベトナムのリゾート地などでも常設いただいています。
アドバンストには様々なサードパーティ製コンテンツとの相互接続の機能があり、子どもたちみんなでクイズなどの課題に答えながらゴールを目指すといったインタラクティブなコンテンツがつくれます。フルCGでつくられた建物の空間を投影し、タブレットなどを使いながらリアルタイムに操作する、といったことも可能です。
コンテンツもアニメを活用したものからホラー、ファンタジー、萌え系などさまざまです。お子さんに人気のアニメ『シンカリオン』のコンテンツ「新幹線変形ロボ シンカリオン360°ザ・ムービー」を埼玉県の鉄道博物館で展開させていただきました。お子さんはもちろん、最近では海外からのインバウンド観光客の方にも口コミで人気が広がり、コロナ禍を挟み大宮鉄道博物館での累計体験人数は、約128,000人以上になりました。
また、常設だけでなく、イベントなどでもご活用いただいています。
最近では今年の3月に開催された『超体験 NHK フェス 2024 in SHIBUYA』で採用いただき、NHKが制作した360°VRコンテンツ「大河ドラマ 光る君へ」「信長の安土桃山城」「阪神タイガース38年ぶり日本一にわいた道頓堀 戎橋360°」などを上映、来場者の皆さんに体験いただきました。
― アニメやドラマなど、コンテンツの世界を全身で楽しめるのはすごいですね。
西山さん はい。ですが、MetaWalkersは防災などにも活用されるようになっています。
2020年に開催された横浜市戸塚区の『とつか減災フェア』では、VRの火災・風水害体験を提供しました。1日で530人の方が体験し、「映像がリアルで怖かった「子どもと一緒に話しながら観覧できたことがよかった」といった感想をいただいています。コロナ禍ではVR体験の際ゴーグルの消毒などが必要でしたが、MetaWalkersはゴーグル不要ですから、効率よく多くの方に体験いただけたと思っています。
MetaWalkersは子どもから大人まで、どなたでも楽しめるとお話しましたが、エンタメだけでなく命を守る防災にも活用できるという点は、私たちがこの製品を世の中に広めていかなければいけないと思っている1つの理由でもあります。
映像制作から装置のカスタマイズまですべて対応できるのが強み
― 常設でもイベントでも活用できるMetaWalkersですが、サイズ展開や設営などはどうするのですか?
西山さん 常設タイプは収容人数9人/12人、16人、25人、60人の4種類です。イベント向けの可搬タイプ・Gallopシリーズは2種類で各16人、27人を収容、新たなシリーズである極小タイプのATOMシリーズは7人、13人が収容できる2種類を展開しています。 Gallopシリーズ とATOMシリーズはトラックで簡単に運搬できます。短時間で設営し、解体・撤収も素早くできるため、イベントでの利用実績も多いです。サイズなど個別カスタマイズも可能ですので、色々なご要望にもお応えできると思います。
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― コンテンツの入れ替えなどはどうするのでしょうか。
西山さん 当社がご提供するコンテンツに加え、お客様ご自身が撮影された360°映像をMetaWalkers用に加工させていただくことも可能です。360°映像は3DVR映像がベストですが、2D映像からも迫力ある映像をつくることができます。
また、私たちにはクラウド構築をはじめ四半世紀以上のコンピュータシステム構築ノウハウがあり、映像伝送システムやネットワークなどもすべて自社で設計しています。そうした背景から導入後のお客様サポートをワンストップで提供できることも強みです。
― 今回「エンタメ×VR」をテーマとするenXross 2ndに協賛され、7月4日のイベントでは会場展示をされます。
西山さん 展示では、7人が収容できるATOMシリーズでエンタメ系のコンテンツをまとめたものをご体験いただく予定です。こういった展示の機会に、1人でも多くの方に、MetaWalkersを体験していただきたいと思っています。
― エンタメはもちろん、防災などにも活用できるということで、実際に体験することでアイデアが湧いてきそうです。本日はありがとうございました。
東京ドームシティの新プロジェクトenXrossについてはhttps://www.tokyo-dome.co.jp/enxross/をご覧ください!
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