鬱映画の金字塔「ウィッシュ」

世間では100周年記念アニメーションのおまけの90分扱いでお馴染みのウィッシュを、年も明けたということで映画館で見てきた。

ネガティブな感想がやたらと目立っており、私としてはもはやクソ映画を見に行く気持ちで映画館へと足を運んだわけだが、正直そこまで悪くなかった。むしろかなり良かった。

家族を失うという辛い過去さえ糧にして、血の滲むような努力の果てに身に付けた力でたった一代で多くの民に囲まれた豊かな国を建国した王が、偶然自分と同等の力を手にした女によるクーデターをきっかけに、今まで手厚く保護してきた国民に反乱をおこされ、挙げ句の果てに家族(妻)にさえ裏切られて死ぬことも許されずに地下牢に封印されて国の衰退を目の前で見せられ続ける拷問にあうという最高の胸糞映画だった。

しかも曲も全部最高で、特に主人公の王が愚民へのやり切れぬ怒りを表現したあの曲は傑作だった。

……え、あの王様ヴィラン扱いなの?
途中で禁書に手を出したのは主人公の闇堕ちではなくて悪役ムーブってこと?

そんなの公式が勝手に決めただけだろ。
活動家の女も言ってたよ「王様が勝手に決めただけ」って。
♬私たち騙されてたの 公式に〜♬


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