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私たちトレーダーは「何」と戦っているのか?

記事をご覧頂きありがとうございます。トレーダーのENUと申します。

私は「FXトレード」を通じて収益を上げるための行動を日々行っているのですが、FXというマーケットでは「レート(価格)」が常に上下に動いており、多くのトレーダーが【安くで買って、高くで売る】といった利ザヤを狙ってマーケット=相場という土俵に立っているわけです。
そしてこの「利ザヤ」というものを求めて、自分を含めた世界中のトレーダーがマーケットに参加してるわけですが、もちろん「為替相場」というものは、我々のような「トレーダー」だけが参加してレートを動かしているわけではなく、貿易による通貨の交換や企業の決算時における自国通貨への換金など、俗にいう「実需筋」と言われる存在の介入もありますし、
「投機筋」と言われるような巨額の資金を持った「大口の投資機関」や「巨大なファンド」などの介入も無数にあるわけです。
そしてそれら「全ての取引の結果」が「為替レート」としてリアルタイムで反映され続けています。
では、そんな「為替」というマーケットで「私たちトレーダーは何と戦っているのか?」という表題のテーマを深堀していきたいと思います。

ここでは話を分かりやすくするために
「マーケットに参加している【プレイヤー】の数は総勢100人」
という、かなり小さな規模に落とし込んで考えていきたいと思います。
実際にはそんな少人数だと「マーケット」は成立しないので、あくまで例え話での仮説として捉えていきましょう。
そしてこの「100人のマーケット参加者」を大雑把にカテゴリ分けしてみます。
A.個人トレーダー
B.実需筋
C.大口の投機筋
もっと細かく分類すれば多種多様な参加者はいますが、ざっくりいくとこんな感じです。
上記の分類で分けた場合の割合ですがこれもざっくりいきましょう。
A.3割
B.2割
C.5割
こんなもんでしょうか(正確な数字は分かりませんが、私はだいたいこれくらいで捉えてます。笑)

仮に、上記の分類と割合で考えた場合
「8割が利益目的の取引、2割が利益ではなく必要な取引」
となります。つまり
「100人中、80人が利益目的での為替介入」
という事になるので、この「80人」というのが言わば「対戦相手」であり「ライバル」であり「敵」だと認識する事ができます。
そしてとくに「FX」という媒体での取引は「ゼロサムゲーム」と呼ばれ
「誰かの損失が誰かの利益」と言われていますし、実際にそうです。
(株の取引は市場全体の成長があるので、長期的に見れば非ゼロサム)
誰かが「損」をしてくれないと、自分が「得」をできない仕組みなので
「マーケット参加者の100人全員が得をして終わる」なんていう、
「全員勝ち!」の状態はないということですね。
すなわち、自分が利益を求めて「為替という土俵」に上がるという事は
目の前のモニターに映っている【チャート】や【レート】
と戦っているのではなく、
世界中に存在する自分と同じく【チャート】や【レート】を見ている、目の前にはいない【対戦相手】
と戦っている。という事なんです。

私はこの「何と戦っているのか」という認識を持つことは、トレードを行う上でとてつもなく重要であると考えています。
よく「テクニカル分析」や「テクニカルに基づいた手法」という言葉を見かけますし、もちろん私もそういったテクニカル分析でのトレードを主体としているのですが、決して忘れてはいけない事は
「チャートは市場に参加している【人間】が動かしている」
という事実です。
もっと言えば「人間の希望や欲望、不安や恐れ」といった感情でさえもチャートを動かす要因であるという事実です。
最近ではAIや、高度なアルゴリズムで為替参入をしている投資機関も多いようですが、例えそれがアンドロイドであろうが高度なAI技術であろうが、人間が作った物です。
それらも含めて「目に見えない不特定多数の人間」の存在がチャートを動かしていっているという事です。

そのことをしっかり理解した上で、先ほどの「100人規模のマーケット」に焦点を戻しましょう。
Aが私たち個人トレーダー3割(30人)
Bが利益を求めていない実需筋2割(20人)
Cが大きな資金をもった大口投資機関5割(50人)
です。
仮に現在のドル円のレートが「100円」だったとします。
私たちは利益を得るために「安くで買って高く売りたい」わけですよね。
またはFXの場合「空売り」ができるので「高い状態から売って、安くなったら買い戻す」という取引もできます。
どちらにせよ、出来る限り有利な【レート】で買うなり売るなりしたいので、まずは様子を見ますよね。
すると「90円」まで下げてきました。
これを待っていた私たちは「お、90円になった!今買って100に戻ったら売ろう!」と考えて【買い注文】を入れるわけです。
そして、先ほど分類分けした【A】の他の個人トレーダーも「同じタイミング」を待っていて【90円】になった時に続々と買い注文を入れていきます。
するとレートは徐々に上がっていき「早く買った人」から順に、より安いレートで買えた事になりました。
そして【A】の個人トレーダー30人の大半が買い終えた段階でドル円のレートが「95円」に達しました。
そこで、早くから買っていた個人トレーダーの数人が
「買いの勢いが弱まってきたか?100円が目標だったけどここで一部利確して様子を見よう」といった感じで【半分利確売り】のアクションを行います。
ここでドル円のレートが「93円」になりました。
それを見た、遅れて94円で買った個人トレーダーが「おん?なんか下落してきたぞ・・・1円分損してるけど調整の下げだろうし損切せずに様子を見よう」とホールドのアクションを選択しました。
するとそこで日本企業の決算による「輸出利益の現金化」が行われ、ドルを日本円に換金するという【ドル売り、円買い】が起り、
さらに大口の投資機関が「この一連の流れ」を見て大きな売りを仕掛けてきました。
一度「93円」で支えられたレートが、大きな売り注文によって一気に「85円」にまで下がりました。
85円まで下げてしまうと【94円で買ってしまった個人トレーダー】はいよいよ焦ってきます。
「え、これどこまで下げんの・・・やばそうだな」そう思った一部のトレーダーが【損切】という、「買っていたものを安値で手放す」売り注文を行いました。
【損切】という売り注文でレートはさらに「83円」にまで下がっていきました。
一部の損切をできなかった個人トレーダーは「含み損がえぐいけど、そろそろ反発するだろう」「ここが底だろう」など【いまさら損切できない】という状態になります。
ここで【半分利確していたトレーダーたち】がアクションを起こします。
「利確しなかった半分のポジションが含み損になってるし、利確した分の利益は確保できてるからここからもう一度買い増しだ!(ナンピン)」
こういった新規の買い注文が入り「83円」まで下げたレートが「87円」まで戻しました。
【含み損に耐えていた高値掴みをしたトレーダー】はここでこのように思います。
「やっぱり、底値だった!損切しなくて耐えてよかった・・・この際、稼げなくてもいいからせめて損失のない建値まで戻したら撤退しよう。」
そう思っていた矢先に、先ほど大きな売りを仕掛けてきた大口が再び動きます。
「よし、狙い通り新規の買い注文入ったぞ。これでもう少し大きく売れるな」
この大口の新規売りでスコーン!とさらに大きく下落してしまいました。
その再度の下落を見て、先程新規の買い注文(ナンピン)を入れた個人トレーダーの多数が「あ、割ったらダメなところ割った、これまだ下に行くぞ!」といった感じで
【先ほどの買いポジションも、損切せずに持っていたポジション】も全てきっちりと損切りします。
損切によるさらなる売り注文で、さらに下落しレートはいよいよ「80円」を切りました。
【損切せずに耐えていたトレーダーのポジション】はついに「強制ロスカット」になってしまい、ロスカットによる売りで、レートはなんと「75円」

「93円」と「87円」で大きな売りをしかけた大口の投資機関は
「よし、これで買い注文はロスカットにして巻き込んだな。利確っと」
このような流れで下落は止まり、おおきな【利確】による買い注文でレートが上にグンと上がり始め、さらに「事の一部始終を静観」していた少数の熟練個人トレーダーもここでようやく買い注文を入れ始めレートは上がっていきました。
そして強制ロスカットにあったトレーダーはこう思います
「あと少し耐えれていたらロスカットにならなかったのに!ロスカットになった直後に全戻しとかありえんやろ!」
「上げるなら下げんなや!!」

と、まぁずいぶんと大げさな「取引の背景」を展開してみましたが、いかがでしたか?
バカげた寸劇のようにも見える展開でしたが、思い当たるところはありませんか?
私なんかはばっちり当てはまります。
【相場】という土俵での戦いでは、このような「寸劇」が日々、行われているのが実際のところですが、
しかしここでもっと掘り下げて考えなければけない事は
【最初に90円にまでレートを落とした連中】
の存在です。
上記のやり取りの「寸劇」が分かりにくくて意味不明になってしまっているかもしれませんが、ここからが本題です。
(文才がなくて本当に申し訳ないです。もっと上手く伝えたいのにはがゆいです。。。)

この「最初に売りを仕掛けてレートを下げてきた連中」についてですが、
結論から言うと「90円までレートが落ちると買い注文が入る」という事を知っていて大きな売り注文を入れているという事です。
分かったうえでそのレートまで下げて来ているという点です。

例え話なので、レートの上下幅はかなり大きく大雑把に記載していますが、
このことは私が思うに「かなりの頻度」で行われていると考えています。
というのも、意識されているような重要な「水平ライン」や直近の高値や安値などを「相場のプロ」が見てないわけないんですよね。
知らないわけでも気付いてないわけでもないはずです。
では何故わざわざ【買い戻し】が入る事を分かっていながらも、売りで仕掛けてくるのか?
当然ながら「注文を巻き込む」事が目的だからです。
極端な話、【90円で買い注文が入る事がわかっているから、わざとその位置まで下げて注文させる】
という事を狙っているからです。

冒頭でもお伝えしたように「為替相場はゼロサムゲーム」です。
誰かが損をしてくれないと、儲からないわけです。
その「損をしてくれる誰か」を釣るために、あえてわかりやすいレートまで動かしているって事です。
「何をそんなバカなww」と思われますか?
でも理屈をしっかり考えてみると「こんなバカげた話」にも合点がいくと思います。
大口は基本的に「資金量」が桁違いです。
多くの資金を稼ぐためには、できるだけ上手く立ち回り多くの注文を巻き込んでいかないと「損をしてくれるカモ」が釣れません。
いきなり大きな注文を入れてレートをグングン動かしてしまうと「みんなが警戒して注文してこない」という状況になります。
だから「バレないように、悟られないように」少しづつ注文を入れていき、
【まるで教科書に載っているかのようなチャート形成】を作っていくわけです。
教科書通りの「ダブルボトム」「レジサポ転換」などの分かりやすい形を作って「注文を誘う」という事をやってきます。
時には移動平均線で綺麗に反発させたり、フィボナッチ通りに支えたり。

そして一定数の注文が入った事を確認したから「でかい注文」を入れて
【教科書とはまるで逆】の値動きを作ります。
まんまと買わされた側のプレイヤーは「え?ロールリバーサルが起って安値と高値切り上げてたのに何でまたライン割ったの!?」
「こんなにしっかり逆三尊作ってネックラインも超えていったのに、なんで逆に安値更新していったの!?」
といった具合に混乱するわけです。
(これが簡単に言ってしまえば「ダマし」ってやつですね。)

仕掛けた側からすると「まんまとロングポジション入れてくれた」って状況です。
あとはその値動きを静観して見ていた「熟練トレーダー」がここでやっと注文を入れてきます。
そう、【売り注文】です。買いではなく売りです。
大口のプロトレーダーも百戦錬磨の熟練トレーダーも分かっているわけです。
高値で捕まっていた、大量の買い注文の損切とロスカットによる【下落】が入る事を。
そして無事に「その他大勢の損失」を得る事に成功して、悠々と【底値で利確】をして売り抜けていきます。
しかし、これで満足しないのが【彼ら】です。(だれww)
今度は「飛びついてきたショーター」の売りポジションの損切を、反転上昇の【起爆剤】として利用してきます。

ここでようやく、往復で「その他大勢の資金」を相場から抜く事を終えた彼ら(だから誰ww)は何事もなかったかのように去っていきます。
あれほど荒々しかったチャートの値動きは止まり、まるで嵐が通り過ぎた後のような静まりかえった沈黙だけを残して・・・END

ちょっと途中から何言ってんのかわからなくなってきましたが、大げさな表現こそしているものの、私は上記のような「わざと買わせる、売らせる」ような値動きの操作が行われていると確信しています。そっち側の人間になった事がないので真実はわかりませんが、少なくとも「常に警戒」はしています。
もちろんそういった「マーケットメーカー」が常にそのような事を行っているわけではないと思います。
資金をさほど潤沢に持っていない私たち個人トレーダーに、普段は教科書通りの取引でコツコツ資金を集めさせて「ここぞという所」であたかも「勝ちやすそうな教科書通りの相場」という【餌】をまいて、それまでコツコツ努力して貯めた資金を奪い去る。という【美味しいとこ取り】をするために、ある程度の得をさせて泳がせてるんだと思っています。

ここで私が語っている内容がどこまで【真実】なのかは分かりません。
しかし「相場」という土俵に上がっている以上は「誰と戦っているのか」
という事をしっかり理解して戦うべきだと思います。
よく考えてみて下さい。相場で生き残っているような先輩トレーダーは「相当な知識、技術、情報、経験」を持ち合わせているわけです。
「とてつもない資金力」を持ったよな投資機関のプロトレーダーもウジャウジャ存在しているのが「相場というフィールド」です。
まだまだ駆け出しのヒヨっこトレーダーが「何を見ていて、どんな分析をしていて、どこでエントリーしてくるか」なんて手に取るようにわかるはずです。
そんな多数の猛者を相手に、正面から真っ向勝負をしても勝ち目なんて微塵もありません。
「ちょっと2,3年ボクシングを習ったから」といってメイウェザーのような世界チャンピオンを相手にまともに戦って勝てると思いますか?
可能性は0ではないかもしれませんが、あまりにも「無謀」です。

ではそんな猛者がゴロゴロいるような相場の世界で、私たちのような「か弱い個人トレーダー」には全く勝ち目はないのでしょうか?
そんな事はないです。
「相手の戦い方を知り、戦略を練り、決してダウンされるような1撃をもらわないように警戒する」
「相手の背後に回り小さくジャブを打ち、逃げる。そして相手が油断した時に渾身のストレートをうてるように準備しておく」

決して調子に乗らず「まともに戦っては勝ち目のない相手と戦っている」という事を常に頭に入れて、戦略通りに戦っていく。
なかなか思うように相手が動いてくれなくて、イライラしても決して感情に任せた「大振りのパンチ」を打ってはいけません。
感情的になった「無策の攻撃」に強者は容赦なく襲いかかってきます。

「あれ?相場って意外と楽勝じゃねw?」
「俺、控えめに言って天才だったわwww」
とか調子に乗っていた私は完膚なきまでに叩きのめされました。

何度も何度も「KO」された私は戦略の大切さを学びました。
「無策で勝てるほど甘い世界ではない」という事を嫌というほど思い知らされました。

だから私は正面から殴り合う事をやめました。
まずは強者の出かたを待ち、背後に回る戦い方をするようになりました。
これが「起こった事実についていくトレード」です。

そして攻撃を仕掛ける時は、決して「大きな1撃」を狙った攻撃は仕掛けず相手が大きく動いた後の「スキ」を狙ってジャブを打つ戦略を練りました。
これが「天底を狙わないトレード」です。

たとえそのような戦い方では「KO勝ち」ができなかったとしても、最後までたち続けていれば「判定勝ち」くらいは手に入れられると思っています。

これが私のような弱者が勝つための戦略「弱者のセオリー」です。

このようにしっかりと「戦略」を練って、正しい「戦術」を用いれば
【勝ち筋】は必ずあると思います。

さて今回の記事は、まじで途中で何言いたいのか分からなくなったので
「意味がわからない」と思われても仕方ない内容だったかも知れません。。
それにも関わらず、こうやって最後までご覧頂き本当にありがとうございました。

トレードだけでなく、文章能力も少しは高めれるように努力したいと思います。笑

ENU


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