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キュレーションって何?【情報リテラシー論】

 情報リテラシー論今回のテーマはキュレーション。
キュレーションとは何か、またブログを書く者として、情報をまとめるときにどのようなことに注意すべきかについて考えていきたいと思います。


キュレーションとは何か

 「キュレーション」とは、コンテンツや商品を独自の視点で選別・収集・編集することで、新たな意味や価値を生み出すこと。美術館の学芸員を表す「curator(キュレーター)」から来た言葉のようです。
 
 テーマに沿って展示品を並べるのと同じように、膨大な情報の中から必要な情報を見やすくまとめる、代表例がまとめサイトですね。

「キュレーション」の使われ方

 キュレーションと言う言葉は、単体で使われるよりも「キュレーションサイト」と言う並びで使われることが多いようです。キュレーションサイトと呼ばれるものにはグルメ・美容・ファッションなどあらゆる情報をまとめたwebサイトが当てはまります。

「まとめサイト」作る時の注意点は?

 キュレーションの代表格まとめサイトですが、便利な一方誰でも書き込めるため著作権侵害、名誉毀損、偽情報の蔓延といった問題も起こってきました。主なまとめサイトとして NAVERまとめ などが挙げられますが、著作権侵害などが問題となりすでにサービスが終了しています。

 では、自分がまとめサイト・アプリを作る側になったとき注意すべきことは何でしょうか。特に著作権について考えていきます。


  • 「引用」と言えるか

引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない

著作権法第32条第1項

 他のコンテンツの内容を取り上げて紹介する場合それが「引用」と認められれば、法律上問題ありません。引用と呼ぶには以下の要件を満たしている必要があります。

  1. 引用する必要性があること

  2. 引用部分が自分の著作と明確に区別されていること

  3. 自分の著作が内容のメインであること

  4. 出典元が明記されていること

 特に3番目の要件を満たすためには、他のサイトから文を抜き出して並べるだけでなく自分独自の説明文などを入れる必要があります。


  • 違法コンテンツのリンクは提供しない

 他のコンテンツのリンクを貼り付けるだけであれば、著作物の内容を複製したとみなされることはないため著作権侵害にはなりません。ただし、リンク先が違法コンテンツを含む場合その限りではありません。リンクを貼る場合、著作権法に違反するサイトではないか確認しておくべきでしょう。


  • 「要約」は著作権侵害かも

 コンテンツの内容を要約して伝える場合、それを読めば元の著作物を見る必要のないような具体的な要約を掲載することはできません。(例えば、小説の詳しいあらすじを書いたりなど)見出しや短文程度の引用は認められますが、「要約」する際は特に注意が必要です。



 今回調べる中で、著作権は複雑で曖昧な箇所もあることがよくわかりました。
 誰かが不快に思う内容になっていないかの検討や、引用元やリンク先サイトの運営者に対するリスペクトなど、モラルに気をつけることもトラブルを避けるためには非常に大切だと感じました。


Loose Drawing|無料で商用利用可能なフリーイラスト
https://loosedrawing.com/ 


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