雑誌の小型化について分析 デジタル媒体との関わり【情報リテラシー論】
コンビニに置かれている人気雑誌がいつの間にか小さくなっている… … …?
前回の情報リテラシー論の中で、雑誌が小型化していると言う話がありました。
普段あまり雑誌を読まないのですがこれを機に雑誌について知りたいと思い、雑誌のサイズの変遷について調べることにしました。
基本的な雑誌の大きさ
多くの雑誌はA4を横に広げたA4変型を使っています。雑誌は見開きで見ることが多く、ある程度厚みがあるので普通のA4だと縦に長すぎるようです。
同じ比率にしたいのであれば、A4の縦をカットすれば特別な紙を作る必要がないのでコストがかからないように思えますが、
・書店に並んだ時のインパクト
・雑誌のオリジナリティが出せる
といった理由から、大きめに作るところが多いようです。
基本的にA4変型だといっても、雑誌によって微妙に大きさが異なっています。
コスト削減のため大きさを揃えるように
先ほどA4変型にすることで特別な紙を作る必要があること、雑誌によって大きさはバラバラであること、に触れました。しかし、雑誌の売り上げは落ちるなか、状況は変わりつつあるようです。
近年では多くの雑誌で (縦 296〜297mm) × (横 約232mm) を採用しています。
・サイズを揃えることでネット広告を出す時、調整する必要がない
・同じ紙を使うことでそれぞれが特注の紙を使用しなくて済む
といった理由で、コスト削減のためいくつかの出版社で大きさを揃えていると言われています。
小型版の登場
A4変型の話をしてきましたが、最近ではB5変型と言うかなり小さいものを出す雑誌も増えています。
・A4版をそのまま縮小
・若干安い
・付録がついていない
と言うのが小型版の主な特徴となっています。
Domani (小学館)がバックインサイズを提案
今ではかなりの雑誌が小型版を出していますが、初めてB5版を出したのが
小学館が出すファッション誌、Domani でした。
「荷物が多い働く女性たちのために 持ち運びやすい雑誌を」というコンセプトのもと2012年6月号が発売され、大好評となりました。この号は2012年のベストマガジンアワードにも選ばれているようです。
それ以来、oggi(2013・1月) 、marisol(2013・11月)、 Lee(2014・8月)、 STORY(2013・8月)といったように他の小学館の雑誌に始まり、あらゆる雑誌で小型のものが発売され始めました。
特に30代女性向けの雑誌が小型版を出すように
小型化の傾向が顕著なのが30代女性向けのファッション誌・ライフスタイル誌となっています。理由としては
・トレンドのバッグのサイズが小型化している
・働く世代にとって持ち運びやすいことが非常に重要
・付録に興味がない人が多い
といったことが挙げられています。
小型版に対しては、そのまま縮小しているのでじっくり読むには字が小さすぎると言う意見もあるようです。文字の詰まり具合によっては向かない雑誌もありそうです。
まとめ
デジタル媒体が登場したことによって雑誌業界が厳しい状況にあり、サイズを試行錯誤してきたこととがわかりました。
また、紙媒体の一覧性の高さや記憶の残りやすさはデジタルにはない魅力があります。特に雑誌は、気になるものをピンポイントで見ると言うよりパラパラめくるのが普通なので、紙で見るメリットも大きいように感じました。
これからも一定数紙の雑誌が売れていくのではないでしょうか。
今回は以上です。
参考
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