ダークウェブとは?【情報リテラシー論】

第15回の講義の冒頭で説明された「ダークウェブ」
実は初めて聞く言葉で、自分にとっては衝撃的だったのでそのことについて書きました。

ダークウェブとは

 インターネットの、特別なブラウザを使ってしかアクセスできないウェブサイトのことです。非常に匿名性が高いのが特徴となっています。
 ツールとしては、Tor (トーア)が使われることが多いようです。Tor では検索履歴、検索した時間、位置情報、IPアドレスなどが収集されません。このブラウザを利用すると、Googleで検索できる一般的なウェブサイトに加え、「.onion」という拡張子がついたドメイン名のサイトにもアクセスできます。

インターネットの三つの階層

 ダークウェブを説明する上でよく使われるのが、インターネットには3つの階層があるという考え方です。

・サーフェスウェブ
 検索エンジンで見つけることのできる、公開されている領域です。企業や個人のウェブサイトやSNSのつぶやきなど、誰でも見ることができる状態のものが当てはまります。
・ディープウェブ
 ログインするのにIDやパスワードが必要なサイトなどがこれに当てはまります。一般的なブラウザから開けますが、特定の人しか閲覧できないことが特徴です。インターネットのほとんどの部分を占めているといわれています。
・ダークウェブ
 特殊なブラウザからのみアクセスすることができるウェブサイトのことです。検索エンジンで探すことができず、一般人の目に触れることは基本的にありません。

ダークウェブの歴史

 元々は米軍が通信の秘匿性を守るために開発したものでした。何十にも暗号化することで自身のユーザ情報を隠すシステムは「The Onion Router(Tor )」と呼ばれ、のちに別の団体に引き継がれました。
 2009年ごろには暗号資産が登場し、これと結びつくことでダークウェブは金銭やり取りの場として利用されるようになりました。
 日本では2012年に起きたパソコン遠隔操作事件をきっかけに認知度が上がったようです。

ダークウェブは何に使われているのか

 匿名性が高いことから、ダークウェブは以下のようなことが行われています。
・ジャーナリズム
 
活動家やジャーナリストが、重大な内部告発などの情報交換を安全に行うために利用されていると考えられている。
・秘匿する必要のあるやり取り
 
大企業や政府などの多くはダークウェブにもサイトを持っている。公開できない重大な取引を行う際に利用されていると考えられている。
・規制下での情報収集
 
一部の地域では公的に利用できるサービスの制限、検閲を行っている。ダークウェブを利用することでこれらを回避できるという利点がある。

匿名性が有効に使われている一方、以下のような犯罪に利用されているとも考えられています。
・人身売買、薬物の販売などの違法取引
・マルウェアなどの販売
・個人情報、メールアドレス、ユーザーデータ、パスワードなどの売買

どうやって関わっていくべきか

 ダークウェブへのアクセス自体は違法ではありません。しかし、マルウェア感染や違法コンテンツにアクセスしてしまうなどのリスクもあります。調べながら、理由もなく興味本位でアクセスしないほうがいいと思いました。もし、どうしても利用する必要がある場合は、システムやセキュリティ関連についての深い理解があった方がいいのかもしれません。

 休日は一日中インターネットを利用している私ですが、今回調べてみてネットの世界の広さを思い知らされました。以上です。



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