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拾遺詩編

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2017年1月の記事一覧

鳥が鳴く春

ねむる時間の向こう側でまだ寝ててもいいよとささやきながら
駅の裏に打ち寄せる波になろうとして風を待った
それから終りのないプラットホームでわたしたちになかった空を見上げた
別れの場所を忘れるなと鳴く鳥が舞い
しかし忘れるだろうと別の鳥が鳴き返す空の真下には
通りすぎるといっしゅんで見失ってしまう風のような波になって触れたいひとがいた

夕陽がこの春を越えない花々を散らしている
わたしたちに帰ってく

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