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2017年1月10日 02:31
ねむる時間の向こう側でまだ寝ててもいいよとささやきながら駅の裏に打ち寄せる波になろうとして風を待ったそれから終りのないプラットホームでわたしたちになかった空を見上げた別れの場所を忘れるなと鳴く鳥が舞いしかし忘れるだろうと別の鳥が鳴き返す空の真下には通りすぎるといっしゅんで見失ってしまう風のような波になって触れたいひとがいた夕陽がこの春を越えない花々を散らしているわたしたちに帰ってく