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#35 成長ロボアドバイザー企業、「ウェルスナビ」。預かり資産8,000億円突破、2022年度売上高66億円!

今回はウェルスナビについて取り上げます。

会社概要

ウェルスナビは、日本のフィンテック企業であり、ロボアドバイザーによる個人資産運用サービスを提供しています。2015年に設立され、柴山和久氏によって創業されました。同社は、投資一任契約に基づく資産運用の受託業務を行っており、顧客資産を株式や債券などの世界11,000銘柄の上場投資信託(ETF)で運用しています。

当社は、ロボアドバイザーサービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供しております。このサービスによって、お客様の「長期・積立・分散」の資産運用を全自動化し、預かり資産に応じた受入手数料を頂くことで営業収益を得ています。

2023年4月18日時点では、預かり資産8,000億円を突破しています。


業績推移

2022年12月通期の売上高は、前期末の46億円から20億円増加し、66億円に達し、前年比で41%増加しました。同社の過去5年間のCAGRは99.7%であり、持続的な成長が見られます。営業利益率は3.2%であり、5期平均営業利益率も△24.1%です。

コスト構造

金融費用は、2018年12月に2.4%から、2020年12月には0.9%に減少し、2022年12月には0.7%にわずかに増加しました。一方、販管費は、2018年12月に292.9%と非常に高かったものの、年々減少しており、2022年12月には96.1%となっています。

財務状況

2022年12月期の自己資本比率は42.3%でした。また、有利子負債は15億円となっています。



会社の財務状況を見てみましょう。2022年12月期の総資産は259億円で、うち流動資産が254億円、固定資産が5億円となっています。現金は124億円、預託金が98億円です。有形固定資産は1億円です。

負債は149億円で、うち流動負債が134億円、固定負債が15億円です。

純資産合計は110億円で、そのうち資本金が36億円、資本剰余金が86億円、利益剰余金が△12億円となっています。

キャッシュフロー

最後にキャッシュフローについて見ていきます。2022年12月期のキャッシュフローは以下のとおりです。

営業キャッシュフローは△31億円で、増加要因は税金等調整前当期純利益2億円などです。一方で、預り金の減額25億円などが減少要因となっています。投資キャッシュフローは△2億円で、有形固定資産の取得による支出1億円などがその内訳であることがわかりました。最後に、財務キャッシュフローは6億円であり、株式の発行による収入6億円が内訳として示されています。

まとめ

ロボアドバイザーサービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供し、お客様からの預かり資産に連動する受入手数料が営業収益の中心ですが、2022年は円安や金融市場の変動があったものの、多くのお客様からの預かり資産が増加し、総資産額は着実に成長。ただ、金融市場の変動が大きかったため、今後の先行きを予想することが困難で、2023年の業績予想については現時点では記載されておらず、合理的に算出できる時点で公表する予定とのことです。




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