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#43 不動産賃貸の大手フランチャイズブランド【APAMAN 事業推移】革新的なサービスと広範囲な事業展開で成長

今回はAPAMANについて取り上げます。


会社概要

APAMANは、APAMANグループという不動産賃貸仲介の大手フランチャイズブランドの持株会社です。1999年に設立され、福岡支店の開設や出版業務を行うエイエス出版の設立などを経て、2001年に大阪証券取引所に上場しました。同社は、賃貸物件の所有者に対するプライベートコンサル業務や不動産ファンドの運用・管理業務を展開し、子会社を多数設立、吸収合併を行って事業を拡大しました。2012年には、小倉興産株式会社が全株式を譲渡し、同年7月には日本地建株式会社が㈱カンリの一部事業を含む建設事業と賃貸仲介事業を承継しました。同社は、不動産業界において広範囲な事業展開を行っています。

業績推移

2022年9月通期の決算によると、当社の売上は前期末に比べて1%増の449億円となりました。また、過去5年間のCAGRは2.2%となっています。営業利益率は4.2%です。


コスト構造

同社の売上原価率は、2015年から2019年にかけてわずかな変動がありましたが、2020年以降増加し、2021年には78.1%となりました。しかし、2022年には若干の改善が見られ、売上原価率は76.0%となりました。一方、販管費率は2015年から2020年にかけて徐々に減少し、2020年には20.0%となりました。2021年には若干の上昇が見られましたが、2022年には再び低下し、販管費率は19.8%となりました。


財務状況

2022年9月の自己資本比率は12.4%でした。また、有利子負債は187億円となっています。


純資産は、2015年の19億円から増加傾向を見せ、2016年には51億円、2017年60億円に達しました。しかし、2018年には45億円に減少し、その後再び上昇。2022年9月時点の純資産は43億円でした。


会社の財務状況を見ていきます。

2022年9月期の総資産は355億円で、うち流動資産が164億円、固定資産が191億円となっています。現金は83億円、売掛金18億円です。

負債は312億円で、うち流動負債が119億円、固定負債が193億円です。

純資産合計は43億円で、そのうち資本金が80億円、資本剰余金が1.7億円、利益剰余金が△26億円となっています。


キャッシュフロー

各年度のキャッシュフロー(CF)の推移を見ると、営業CFは波があるものの、2020年9月度以降は右肩上がりに増加しています。一方、投資CFは2015年9月度からの5年間で急激に増加し、その後は大きく減少しました。財務CFは2022年9月度には9億円となりました。全体的に見ると、キャッシュフローは年度によって変動があるものの、最近の傾向としては営業CFの増加と財務CFの改善が見られます。


まとめ

APAMANは、今後も最新のテクノロジーを駆使し、革新的なサービスを提供し続けます。また、アパマンショップという日本最大級の店舗数を誇る賃貸住宅仲介業店舗ブランドを活用することで、入居者とオーナーの方々へのサービスの向上と拡充に取り組んでいます。


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