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ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

アダム・グラント著

人と違うことをするには何をしたらいいのか、人と違うことをすることでどんないいことがあるのか?という思いでこの本を読んだ。

1.オリジナリティに必要なこと

変化の激しい時代に必要なのは同調性ではなく、独創性だ。

オリジナリティとは独創的

クリエイティビティは創造性

オリジナリティはクリエイティビティに端を発する。

独創性は創造性から生まれるのである。

実は学校で問題児と言われ、同調性の低い生徒は創造性が高い傾向にあることが研究によりわかった。

問題児と言われる生徒は既存のシステムに対して疑問を持ち、反抗する。

既存のシステムに疑問を持ち、新たな視点を見つけ、問題点を挙げて解決する。

これを『創造的破壊』と呼び、オリジナリティを促すものである。

いくつもの研究によりわかったのは創造性が必要な起業家にとって最も重要な要素とは

「好奇心」「反抗的」「同調性しない」

ということだ。

2.「賢者は時を待ち、愚者は先を急ぐ」

アインシュタインやベートーヴェンは若いうちにとてつもない偉業を成し遂げた。

年を経ても偉業を成し遂げた人物、レオナルド・ダ・ヴィンチはモナリザを途中まで書き上げ、その後何年も違う分野に手をつけながら、死ぬ間際までモナリザを完成させようとした。

公民権運動のキング牧師の伝説のスピーチ「I have a dream」は十分な期間があったにも関わらず、公演前日まで原稿ができていなかった。

ダ・ヴィンチのモナリザ、キング牧師の名演説は先延ばしにすることによって生まれたのだ筆者は分析する。

先延ばしは生産性の敵ではあるが、創造性の源であると。

アインシュタインやベートーヴェンのような若き天才のみが偉人になるというわけではない。

先を急がず、長い月日をかけ、実験的に試行錯誤することでイノベーションを起こすことができる。

3.イノベーションを起こす

創造性を発揮するためにはとにかくアウトプットをすること。

天才プレーヤーの打率ですら3割ということを忘れてはいけない。

数撃ちゃあたるなんていうけどその通りなのだ。

無闇にリスクを取るのではなく、リスクを正しく捉える人が成功する。

結果からの逆算で意思決定するのではなく、現状をどう変化させて自分がどうなりたいかを考えることでリスクを取ることができる。

最後に、著者の言葉。

「オリジナルでいることは、幸せにいたる道としては、けっして簡単なものではない。しかし、それを追い求めることの幸せは、何にも代えがたいのである」

困難な道だろうけど、自分のしたいことを慎重に見つけたいな。

ただのリスクテイカーじゃ上手くいかない!

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