情報生産者になる(上野千鶴子、ちくま新書)

実用的な研究指南書である。プラクティカルで、稀有な名著だ。

最初に申し述べたいが、上野千鶴子さんは過激なフェミニストと思っていた私をして、「出会っておきたかった一冊」に選定せしめるほど充実した内容である。

何より「わたしの教育歴もすでに四十年になります。現場に立って悪戦苦闘しながらオンザジョブで身につけてきたノウハウを本書では惜しみなく公開しました。」(p374)
という記述にも好感が持てる。

本書を読んでいて、「新書でそこまで書いて大丈夫?」とすら思う。上野ゼミで学べるであろう、本質的な事が、「惜しみなく」開示されている。

無論これは絶賛である。

情報生産者になるその一歩として、私はこの「note」を使いたい。




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