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コンクール審査員がタイトルをどう見ているのかお教えします。

そもそもタイトルはキャッチコピーです。

中身を観終わって、改めてタイトルを見て「 なるほど。だからこのタイトルなのか! 」と、なるような役目は一先ず不要です。

今は創作物も、味わってもらえずに早く消費される傾向にあります。

映画やドラマなどオンデマンドなどで視聴する時に早送りで観る人が増えていますよね? 本も要約( あらすじ )だけ読んで終わり。

エンターテイメントや文学が味わい楽しむものではなく、単なる一つの情報として処理されていることの現れなのでしょう。料理の代わりにサプリで栄養を摂るのと似ている気がします。

創作には手間暇かかっています。映画などの1分1秒を作るのに何十分何時間、何人、何十人、何百人もの人の手が加えられます。それでも泣く泣く削り、見ごろだと思われる尺( 作品の長さ )にするんです。それをさらに再生速度をあげて観るなんて……個人的には寂しさを感じます。

情報過多の時代ですから、より効率よく情報を得て、合理的に生きようという人が増えているのでしょう。

作品の数も氾濫しています。だからこそ、いかにしてタイトルでつかむのか、観てみたいと思わせるのか、改めて考える時期に差し掛かっているのかもしれません。

今までお目にかかったタイトルで良くみかけたものの一部を紹介します。

「 わたしのママ 」「 素直 」「 神無月 」「夏休み」「 道 」「 STEP BY STEP 」「 約束 」などなど。

この中に面白そうだと思えるタイトルはありますか?

好みもあるかもしれませんが、わたしにはありふれ過ぎていて、どれ一つとして見てみたいとは思える作品はありません。

しかし、このようなタイトルで応募してくる作品が多いのも事実です。

前置きはこれくらいにします。

ここからコンクールの審査について触れてみます。

応募作品は一旦集計され、わたしたち審査員に振り分けられます。

本数はコンクールによって違いますが、10~60本位でしょうか。

その時に応募者リストが添付されてきます。

リストにはタイトルと作者名が併記されています。

もちろん作品にも記載されています。

ですから、リストを見る必要はそれほどありません。

ただ、わたしはリストを手にしたら、先ずタイトルに目を通します。

期待できそうな作品を探すためです。

応募作をリストの順に読む必要はありませんから、タイトルを見て読む順番を決めているんです。

タイトルだけで中身の面白さを計ることはできませんが、ある程度のあたりをつけることはできます。

もちろん、それだけで優劣をつけることはしませんし、内容の評価に影響するほどの先入観をもつこともありません。

ただ、わたしも生身の人間ですから、読んでいるうちに単純に疲れてきます。

そこで、言い方が悪いけれど、面白くなさそうな作品は先に済ませてしまいたいのです。

面白くない作品ってあなたが思っている以上にみていて疲れるんですよ。

なので期待できそうなタイトルがつけられた作品は後に回します。楽しみが後にある方が頑張れるので。

また、一気に何本もみることはしません。

一作一作、間をあけますし、本数によっては何日かに分けます。

例えば、20本の応募作を渡され一日に4本みるのなら、最後の一本( 4本目 )を期待できそうなタイトルの作品にしています。

ただ、4本中に1本も面白そうなタイトルがないというのが現状ですので、そういう時は期待できないタイトルの作品からみています。

一つ言えるのは、わたしが審査員をしているコンクールではタイトルは評価の項目にありません。結局は中身が最優先です。

ただ、同じくらい良く出来ていて甲乙つけがたいケースというのは必ずあります。それでもどちらかを選ばなければならないとしたら? 言うまでもなくタイトルにセンスがある方を選びます。

これを聞いてあなたはどう思いますか?
タイトルを付けることが、重要だとは思いませんか?

頑張って書いた作品が、実は競り合っていたのに、タイトルの差で落選。もちろん、どうして落選したのかなんて教えてもらえません。

あなたからしたら些細な手抜きです。それが、このような結果につながることもないとは言えないのです。

「 神は細部に宿る 」という言葉があります。

あなたもクリエイター( 作家 )を目指しているのならタイトルも含めて作品だということを肝に銘じて創作して頂きたいです。

◆ タイトルの付け方のテキストをPDFにまとめました。 ◆

安価にてnoteにあるわたしの記事からダウンロードできます。

とある販売サイトで出品しようとしたのですが、最低価格が1500円になってしまい、手が出ない人が多数いるだろうとnoteにわたしのアカウントを作りま安価にて出品しました。

noteに登録していない方でも購入できます。
あなたの創作に利用して下さい。

◆ 利用者さまの声を頂きました! ◆

I さん 「 もうタイトルで悩まない! 」

私は脚本を書いているのですが、ありきたりなタイトルだという指摘を受けてから、タイトルを付けることに苦手意識を持っていました……
でもこの書籍は、過去のドラマや映画のタイトルを事例に出し、タイトルを付けるポイントがわかりやすく整理されているので、タイトルの付け方のコツが掴めたと思います。
私と同じようにタイトルの付け方で悩んでいる方には、是非読んでいただきたいです^^

―― 役にたったからと言って3パターンも書いて問い合わせフォームからメールで送ってくれました!

気になる方は以下の記事へ!
こことは違った内容でタイトルについての記事を書いています。その分は無料で読めます。  
PDFテキストは安価で販売しています。

ではでは。

エージロー

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