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イタリアはいつから存在するのか

Facebook 2020-08-03

「狭いアジア」の地図を見ていたらイタリア半島はこの頃からイタリアだったのか、という指摘があった。

確かに、この西暦117年頃の地中海の地図を見ていて、すでにその地図上に「イタリア」という地名が存在したことに自分も好奇心を抱いた。漠然とこの辺りはローマ帝国だと思っていたこともあり意外に感じたのだった。Wikipediaで調べた限りでは、この半島名が「イタリア」であったようで、その地名が後になって近代以降の国民国家の名称にもなったことになる。このソースによれば、この半島は実に多くの民族が入れ替わり立ち替わり支配したので、この時代の「イタリア」に住む人々が今のイタリア人であるとは単純に言い切れないが、土着のイタリア人なるものもいたらしいことが分かる。日本に縄文人がいたような意味かと思えば、プラトン(紀元前4〜5世紀)の『第七書簡』という公開状の中で「イタリア」「イタリア人」について「快楽」「放逸」と評する記述があり、日本でまだ新石器時代に属するような時期、つまり紀元前から「イタリア料理」というものがあったことになる。

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イタリアに書かれているNeapolisは今のナポリ。意味は「新しい都市」。「新大陸アメリカ」の新しい都市にヨーロッパ人がNew AmsterdamとかNew Yorkとかの呼称をつけたが如く、ギリシア人にとって「辺境の地」に後からできた都市だったのであろう。

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その民族性がすでに紀元前5世紀には観察されていたというのは、実に驚嘆すべきことである。彼らが今のイタリア人なのかどうかは分からないが、この地に住む人々の特徴が「快楽」「放逸」であったのは、興味深いことである。


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