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藝人春秋2~ハカセより愛をこめて~水道橋博士を読んで

タレントとは親しくしないの禁を破る

待望の博士の本がいよいよ文庫本となって発売された。文春での連載当時、欠かさず読んでいたが、諸事情あって単行本は読んでおらず、記事の内容も私の頭から風化している。それゆえに新鮮なネタとして読まさせてもらった。

感想を書く前に、最近、博士と話す機会に恵まれ、懇意にさせていただいている。私は放送作家としてずっと身近にいながら、遠くから眺めている時間が長かった。というのも師匠である放送作家のそーたにさんから「いいか、タレントとは仲良くなるなよ。」との教えを受け、無駄に近づくことはしてこなかった。これは全てのタレントにおいてそうしてきた。その真意は「タレントと仲良くなると私情が入り、客観的な目線ではなくなる。また、内容に即さないのにキャスティングをしたりする。」と番組を良くすることが第一義であり、タレントと親しくなるがゆえに番組にマイナス要素が出来るためだ。私もこの教えに倣い、タレントの友達など誰一人作らず、制作第一のスタンスをずっと貫いてきた。もちろん、作家でもタレントと密に付き合うタイプもいるが、私の場合はそうではない。


そんな私にとって、例外中の例外が水道橋博士である。私が所属する制作会社ロコモーション(代表:テリー伊藤)は、「浅草橋ヤング用品」「名門!パープリン大学」(ダチョウ倶楽部)「夢の船未来丸」(出川哲郎・江頭2:50)を制作し、キャスティングには博士周りの芸人が大好物な制作会社である。その血筋で育っている私が博士を嫌いなわけがない。その著作を読み続け、遠くから慕い続けていた。2007年9月5日に、当時MIXIにおいてその愛が止まらず、「筋肉バカの壁を読む」と題し、頼まれてもいない仮想解説文を書いた。その文章を読んでくれた博士からメッセージが届き、天に昇るような気持ちで喜んだ。すぐさま「タレントとは仲良くしない!」という禁を破った。(博士に名前を憶えてもらいたい人は、今すぐ実名で書評してツイートすることをお勧めする。もちろん、何も起こらないかもしれないがwww)

博士の逆襲が始まる!

長い前フリだった。
さて、どこから書こうか?
「島津君はさあ、どんなメッセージくれるのかな?」と半分試されている気がしないでもない。そう考えると筆が止まるので、本書をまだ読んでいない人の参考に少しでもなればという思いで書こう。

次巻3を読んでこその完成であるが、まずは2の感想を書きたい。副題の「ハカセより愛をこめて」は007からパロディであるが文字通り、この本は「博士の人間愛が詰まった一冊」ではないだろうか。日々、博士の周りに起こる出来事を活字として表現しながらも、底流に流れるものは人間愛であり、人間絵巻である。(博士流に言えば、星座になる。)その絵巻は果てしなく、時に人生の悲しさ、人間の不可思議さ、人間のバカバカしさが散りばめられている。

事実、三又又三の「調子悪りぃ」で爆笑し、たけしさんの長男とのエピソードでは涙を流す自分がいた。詳しくは自分の目で確かめていただきたい。この一冊の中に、人生の大事なこと、それは大人としての礼儀や立ち居振る舞いの美学もまた詰まっている。だから男として惚れてしまう。ああ、博士のカッコよさに痺れる本でもある。たかじんNOマネー降板事件で随分、叩かれた。そのリベンジが3では記されるだろう。ここで博士がいう「芸能本とは、世の中との是正を正す、青色申告書である。」その真骨頂が楽しめるはずだ。ここから博士の逆襲が始まる!さあ、みんな、読もう!

個人的な星座の話

個人的な博士も知らない星座について書くと、、、
以前、私は別れたカミさんが名古屋にいたために、週末は名古屋で過ごしていた。そのために博士がMCを務めていた東海テレビの「ぷれサタ」をよく見ており、「旅人照英」の企画を見てたら照英さんの大ファンとなり、後に「ネプ&イモトの世界番付」において照英さんのキャスティングを猛プッシュ。世界のあちこちへ行く手助けをしている。そしてまた、私が担当していたTokyoboyにおいて「阿藤快」さんのキャスティングにプッシュしたのも私である。「なんだかなあ」私自身、大好きでお話する機会に恵まれなかったが、、、。思わぬ星座がつながったものだと嬉しく感じている。

ちなみに、私が手掛けるPlanet of Food.もご覧ください。
外国人主婦3人と柴犬による食にまつわるトークショーです。

ビレッジバンガードのコピー風に言うならば、「これで笑わない奴は友達ではない!」さあ、今すぐ、登録を!!



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