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破壊的イノベーションを仕掛けるタイミング【キンコン西野】

このnoteは2021年9月13日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「破壊的イノベーションを仕掛けるタイミング」というテーマでお話ししたいと思います。
たぶん、結構、重要な話です。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』開催!
 

昨日、ご案内させていただきましたが、僕が尊敬している教育改革実践家の「藤原和博さん」を講師にお招きして、僕が「生徒代表」という形でおこなうオンライン勉強会『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』の参加者が1200名を突破しました。

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今回のポイントは「親子で学ぶ」というところです。
 
日本では、社会に出るまで「投資」について誰も教えてくれないし、社会に出てからも、環境によっては「投資」について学ぶ機会って、ほとんどないんです。
 
なので、多くの日本人は「浪費」か「消費」か「貯金」にしか、目がいっていないんですね。
 
ちなみに、今、あげた3つは、全て「お金が減る」選択肢です。
 
そうなんです。
 
この国で普通に生きていたら、お金が減る選択肢しか持てないんです。
 
まさか、我が子をそんな目に遭わせたくないし、だけども、お父さんお母さんも、学んでこなかったから、教えられない。
 
というわけで、『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』です。
 
開催は、10月10日の夜7時からです。
 
アーカイブも1週間ぐらい残るので、時間が合わない方も、ご参加いただけます。
チケットは800円です。
 
オンラインイベントですので、家族全員で参加いただいても、800円です。参加ご希望の方は『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。
 

 
宜しくお願いします。
 
 

お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』キンコン副音声で再上映!
 

そして、もう一つお知らせです。

今年の10月22日〜10月31日に、『映画 えんとつ町のプペル』が劇場に帰ってきます。
 


ハロウィン限定復活上映でございます。
 
「映画」であることには違いないのですが、同時に「ハロウィンのイベント」なので、泣いても笑っても、万が一、どれだけ人気になっても、10月31日にはキチンと終わります。
 
そんでもって、昨日、配信した『毎週キングコング』でもお話しさせていただきましたが、今回の再上映に合わせて、「キングコング」で副音声を録りました。
 

 
梶原君と二人で、本当にクダラナイことを延々と喋っております。
 
そちらも合わせてお楽しみいただければと思います。
 
是非、映画館の大スクリーン&大音量で、ご覧ください。

上映劇場の詳細に関しては、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。
 
よろしくお願いします。
 

 
ミュージカルで大きな会場を選ばなかった理由
 

そんなこんなで本題でございます。
 
今日は「破壊的イノベーションを仕掛けるタイミング」というテーマでお話ししたいと思います。
 
昨日、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の1階席のチケット販売があったのですが、「全公演即日完売」となりました。
本当にありがとうございます。
 
2階席のチケットは、また来週あたりに発売となると思います。
 
また近づいたら、ご案内しますね。
 
さて、「全公演即日完売」と聞くと、「すごい人気じゃん」となっちゃうのですが、そもそも今回の会場となる『東京キネマ倶楽部』は、そこまで大きな会場じゃない上に、
演出家が何をトチ狂ったか、ただでさえ座席が確保できていないというのに、客席を潰して、ステージを広げてるんです。
 
結果、一公演のお客さんは1階席〜2階席合わせて、250名ほどです。
 
僕は、この1週間ほど前に日本武道館でイベントをやっていますし、今回のキャストの皆さんも、普段は、今回の10倍ぐらいのキャパで、何回転もしている人達ばかりなんです。
 
「もっと大きな会場を用意しろよ」と思われる方もいらっしゃると思うので、今日は、「今回の会場選びに、どういう意図があったのか?」をご説明します。
 
 

コロナ禍における「死なない打ち手」を優先
 

まず、1年以上前だと思うのですが、プロデューサーが、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の会場の候補として、2つの会場を用意してくれていたんです。
 
一つは、2000キャパ近い劇場で、もう一つは、今回の『東京キネマ倶楽部』です。
 
で、「どちらにしますか?」と出されて、僕は迷わずに『東京キネマ倶楽部』を選びました。
 
会場の雰囲気は勿論、もともとミュージカル用の劇場じゃないので、「ここで成立する舞台を作っておけば、いろんな場所にこの作品を持っていけるな」という下心もありました。
 
それと、あと二つ考えていたことがあります。
 
一つは、コロナ禍における舞台運営の考え方ですね。
 
基本、チケットの売り上げに合わせて舞台を作るので、キャパが大きくなればなるほど、万が一、公演中止になった場合のダメージが大きくなるなぁと思って、「勝つ打ち手」というよりも、「死なない打ち手」を選びました。
 
『えんとつ町のプペル オンライン公演』で検索すると出てくると思いますが、今回はオンライン公演のチケットも販売していて、そこでリスクを分散させているんですね。
 

 
とにかく、コロナ禍は、オフラインのチケットの売り上げに体重を載せすぎるのは、かなりのリスクなので、去年の劇場決めの段階で、そうしました。  
 
 

体力に余裕があるときに次の挑戦を
 

それともう一つ。
 
これが今日の話の本題になるのですが…正直、今回の企画と、今回のキャストを見ていただけると分かると思うのですが、「チケットが売れる座組み」なんですね。
 
となると、それこそ、「大きな小屋で、なるべく座席を稼いで…」という発想になっちゃうのですが、それをやっちゃうと、いつまでたっても「チケットの売り上げで公演をまわす」という体質から抜け出せないんです。
 
それだと、公演チケットは、いつまでたっても高いままで、お客さんの層を広げることができない。
 
どの仕事であろうと、同じことが起きていると思うのですが、僕らは目の前にニーズがあると、ついついつられてしまう。
 
そのニーズがいつまでも続かないことを知っているのに、そこには目を背けて、ニーズに応えようとする。
 
たとえば、「若さ」を売りにしている人がいて、一度、支持されてしまうと、それを手放せなくなる。
 
なぜなら、お客さんがそれを求めているからです。
 
 
だから、「あの手この手」で若さを見せる。
 
だけど、そのうち、ジワジワと「若さ」が消えていって、
ジワジワと支持が減っているのに、まだ手放せない。
 
ついには、もう味がしなくなるまでしがんでしまい、いよいよ次の武器を探しにいかなきゃいけないのに、その頃には、すっかり挑戦するのが怖くなっている。
 
ニーズに応えて、商品やサービスや魅力を改善していく作業を「持続的イノベーション」と呼ぶのならば、
それを終わらせる「破壊的イノベーション」も必要で、そんでもって、「破壊的イノベーション」ができるタイミングってあるんです。
 
基本、「体力に余裕がある時」です。
 
今回の会場選びの時に、このことを思いました。
 
今、「チケット代の売り上げに依存しないビジネスモデル」の創造に手をつけておかないと、「プペルだと、チケットが売れるし…」で結構ズルズルいっちゃうなぁと思って、スパッと切ってみました。
何かの参考になると嬉しいです。
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

 

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