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正しい生活費の稼ぎ方 by キングコング西野

このnoteは2019年月11日2日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
提供:カットができちゃう書店員 うおっちさん

おはようございます。
キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

現在、よしもと男前ランキング5位らしいです。
もちろん1位を狙っておりますので、ひとつよろしくお願います。

死ぬほど飲んだ

昨日は渋谷に朝6時に集合してですね、
「ハロウィンの翌朝にゴミ拾いをしよう」
ということで、サロンメンバー300人以上が集まりまして。

朝6時から8時ぐらいまでゴミ拾って、
8時からは、
渋谷でお店を出しているサロンメンバーに
お店をあけてもらって。7〜8軒くらいかな。

「ゴミ拾いのあとに、みんなで朝から渋谷で飲み歩きをする」
という、なんとも体たらくな、贅沢なイベントをしてですね。

私はもう朝8時から・・何時まで飲んだんだろう。
たぶん夕方くらいまで飲んだのかなぁ。
とにかくもう一年で一番飲んで。

で、記憶なくなるまで飲んでですね・・
朝起きたら広島のホテルにいたっていう(笑)。

たぶん、酔いつぶれた僕をですね、
マネージャー陣が新幹線に放り込んでくれたのだと思います。

なんかね、
「11月1日ハロウィン翌朝のゴミ拾い&飲み歩き」っていうこのイベントが、すごく楽しかったんですよ。

ドレスコードがあったんです。
『黒の上下』でっていう。

なので、飲み歩いてる人が「あれ、サロンメンバーだな」っていうのが、遠くから歩いているだけでも、すぐわかるんです。

黒の上下の人たちを見つけたら、「次の店まで一緒に行こうぜ」とか。一緒に店まで歩いていったり。

そういうコミュニケーションって、普段はなかなか取れないじゃないですか。

そういうのがすごく楽しくて。

たぶん11月1日のこのイベントは定番にすると思います。
また来年もすると思いますので、ひとつよろしくお願いします。

目的と手段がチグハグだ

というわけで、今日は『正しい生活費の稼ぎ方』というテーマでお話ししたいと思います。

今日もですね、voicyのコメント欄からのご相談を抜粋して、そのご相談に答えていきたいとおもいます。

19歳のヒロムさんから・・

はじめまして、ヒロムと言います。19歳です。
今オーストラリアで大学進学に向けて勉強しています。生活費を稼ぐためにお金を稼がないといけないのですが、バイトする時間を本当に無駄だと思ってしまいます。
西野さんはバイトについてどう思いますか?
また私と同じ状況に陥ったとき、西野さんならどう行動しますか?

というご相談がありました。

やっぱり、
なんか活動しようと思ったらね、
活動資金とか生活費っていうのは必ず必要になってきますよね。

自分はビジネス書とかでよく書くんですけれど、
夢を語ることだとか、挑戦をすることっていうのは、すごく賞賛されるんですけれども・・・

お金を稼ぐということについて
おおっぴらに話をするとですね、
すごい『銭ゲバ』のように扱われてしまって。
日本だとね。

「そういうことを言っちゃだめだ!」
みたいな。もう子供のころからあるじゃないですか。

事実、学校でお金の稼ぎ方って習わないですよね。

ちょっと踏み込んだ話をするとね、
最近チュートリアルの徳井さんの税金の問題があったでしょ?
最近話題になったじゃないですか。

あれで、
「徳井最低だー!」
って言うのは簡単で、浅はかだと思っていて。

「なぜそもそもそういう問題が起きたのか?」
っていうところまで議論する必要があると思うんですね。

当然、
普通の会社員の方は
納税っていうのは国民の義務だってもうみんなわかってるんですよ。

で、会社員の方っていうのは
給料から天引きされて、
自然とやってもらえるんですけど

フリーランスで働こうと思ったら
確定申告っていうのがあって、
ナントカ税、ナントカ税、
全部自分で管理しなきゃいけないんですね。

でそういうのって
学校で習わないじゃないですか。
教えてくれないんですよ。

税金を納めることが国民の義務なのにも関わらず、
税金にはどういった種類があって・・っていうことって
学校では教えてもらえないんですよ。

だから僕たちは人づてに聞くしかないですよ。
ググって検索するしかないですね。

じゃあそこを人づてに聞くのとか、
ググったりするのがですね、
スムーズにいかなくて
ついウッカリっていうことがあり得るわけじゃないですか。

ここは結構問題だなと思っていて。

やっぱり、
子どものうちからお金のことっていうのは、
ちゃんと勉強しなきゃいけないと思うんですね。

お金の稼ぎ方、その選択肢っていうのは、
知らないよりは、知っておいた方がいいからね。

やっぱりこういうのは、
僕は勉強しておくべきだと思うので。

普段ビジネス書を書くときは
夢のことも書くし、挑戦のことも書くんだけど、
同じ文量でお金のことを書くようにしていますので。

そこからですね、今回の
「大学進学に向けて勉強していると、生活費を稼ぐためのアルバイトというのが非常に無駄に思えてくる」という、
この相談の答えになるんですけど。

この問題って何なのかというと、
端的にいうとですね、

「自分の夢・目的と資金調達の手段がチグハグになっている」

ってところだと思うんですね。

例えば、
他人に置き換えると見えてくるかもしれないけど、
例えばイラストレーターを目指している人が
キャバクラでアルバイトしても
そのキャバクラでの経験って100%無駄とはいわないけど
イラストに活かせる割合ってのは少ないじゃない?

キャバクラで喋ったことが絵に活きてくるかっていうと、
なかなか繋がってない。
リンクしていない。

お笑い芸人を目指している人が、
キャバクラとかホストでアルバイトする
ってことだったら、ちょっとはリンクしそうですよね。
自分のその経験というのが、その後の自分の目的に活かせるので。

やっぱり問題は、
「自分の夢・目的と資金調達の手段が違う」
ってところがあると、無駄なバイトだと思っちゃうのかもしれないですね。

このことを踏まえて続けますね。

西野ならこうします

で今回のこのヒロムさんの相談の一番最後に、
「西野さんならどう行動しますか?」
っていう一文があったので、

僕だったらこうするかなぁ
っていうのをお答えするとですね。

ただ、何を学ぶための大学進学なのかっていうところが具体的に書かれていなかったので、ちょっとイラストレーターっていうことに置き換えたとして・・・

例えばね、僕が
「イラストを書かなきゃいけない。だけど生活費を稼がなきゃいけない」
っていう状況にあったときになにをするかというと、

絶対にクラウドファンディングをすると思う。

まあ今自分でもやっているんだけれど。

もう本当に普通に
「イラストレーターとして活動するための生活費がほしい!」
というクラウドファンディングでいいと思う。

で、そのクラウドファンディングで支援してくださる方には
そのリターン・返礼品を用意するでしょ。

そのリターンで絵を出すかな。

あなたの似顔絵を書きます、とか
注文いただいたイラストを書きます、とか。

もちろん、
「私はこういう絵描きです」
「こういう絵を描くものです」
っていう自分のタッチみたいなものは、紹介文で出した上でね。

「このタッチであなたのイラストを書きます」っていう、
それで1作品5000円とかいう風にして、
リターンで生活費を稼ぐと思う。

で、クラウドファンディングって
そういった予約販売の側面があるからね。

そうすることによって、
自分の絵が売れるわけじゃないですか。
売れるっていうのは、広まるわけじゃないですか。

プラス、リターンの製作にかけているその時間というのは自分の画力の向上に向いているから、

自分の夢・目的と資金調達の手段っていうのがマッチしてますよね。
チグハグじゃないということ。

これは選択肢の一つとして持っておいていいと思う。

世の中がね、まだクラウドファンディングに対して理解がすっごく浅いから、こういうことをすると飛んでくる批判としては・・

「自分の金でやれよ」
っていう。
絶対飛んでくるんですよ。

クラウドファンディングをよくわかってない人は
「自分の金でやれよ」
「生活費なんか自分で稼げよ」
って言う。

「いや、これクラウドファンディングは予約販売だから、自分で稼いでるんだって。」って言ったところで、

事情をよくわかってない人ってそういう批判を飛ばしてくると思うんですけれども、やったほうがいいと思う。選択肢として持っておいた方がいいと思う。

事実、
僕ね、大きい個展をする時とかあるんですね。

大きめの個展をするときの、個展の制作費っていうのをいろんな方法で
捻出するんですけれど・・

例えば、スポンサーさんからお金を集めて、その集めたお金でやるっていうこともあるんですけど。

スポンサーさんからお金をいただいたときって、
ちょっと『スポンサーさん臭』を出さなきゃいけないじゃないですか。
当然スポンサーさんは自分の宣伝としてやっているので。

で「それをあんまり出したくないな」っていう時は、
スポンサーさんについてもらうってことはしないんですね。

例えば、今年の4月とか5月にやった個展なんて、
制作費が5000万円くらいかかったんです。

んで僕はその入場料でペイしようって思ってなかったので、
入場料ほぼほぼ0円でいいやと思っていたので。

一応、人が来すぎちゃうので、
大人500円っていうのだけは設けましたが、
でもまあ入場料500円で5000万円をペイしようとしたら、
ほぼこれ無理ゲーで。子供は無料にしていますし。

入場料でペイしようなんて思ってないんですよ。

じゃあそのお金をどうやって集めたかっていうと、
クラウドファンディングで集めたんです。

そのお金を集めるときにですね、
クラウドファンディングのリターンで
「僕の講演会を開催できる権利」というのを出した。

つまり僕が講演会で全国を回って、それによって5000万円とかを集めるということですね。

で講演会に関しては、
僕がそこでしゃべる内容だとか、
自分の勉強になっているんです。

「あ、こういう話をするとハマるんだなー」とか、
「こういう話はみんな興味がないんだな」とか、
そこでだいたい次のビジネス書に書くような内容を試すんですね。

試して試して試して、
ブラッシュアップして、
アップデートして、
精度をどんどん上げていって、
で最後1冊にパッてまとめて出すんですね。

そうすると、
僕のこの目的と、
予算の集め方・資金調達の手段っていうのが
合ってるじゃないですか。

資金調達をすればするほど、
僕の(講演やビジネス書の)クオリティがあがっていくので。

なのでクラウドファンディングで生活費を稼ぐっていうのは
そんなにずれた行動ではないと思っていて。

やっぱ、
選択肢の一つとして、こういう選択肢も持っておいた方がいいと思います。

というわけで、
今朝はですね、『正しい生活費の稼ぎ方』というテーマでお話しさせていただきました。

それでは素敵な一日をお過ごしください。西野亮廣でした。

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