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【キンコン西野】途上国支援をファッションにしない

このnoteは2021年3月13日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:西野さん大好き おかよ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせを二つさせてください。

5月末に発売される僕の新作絵本『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた~』がAmazon、楽天等でご予約がスタートしております。

https://www.amazon.co.jp/dp/4344037073/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_E8Y5B2C25P8TW3GD7D60

こちらは『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の世界が舞台となっています。が、「映画の続編」などではなく、特別、ストーリーが繋がっているわけではなくて、まぁ、映画を観た人は「ああ、アレが、ああなったのね」はあるかもしれませんが、映画をご覧になられていない方でもお楽しみいただけるので、是非です。

 
そして、『キンコン西野のサイン本屋さん』というオンラインショップで、サイン本のご予約も承っております。

……さっき、予約冊数を調べたら、なんと「7043冊」でした!!!

当然、7043冊にサインを入れて、梱包して、配送する…という鬼のような作業が待っているのですが、それでも、やっぱり、こうしてご予約いただけるのはすっごい嬉しいです。本当にありがとうございます。

サイン本のご予約は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

そして、もう一点。

 
今、僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、様々なプロジェクトがスタートしておりまして(美術館や、カフェ経営などなど!)……その中で「旅館」を作ろうという話が立ち上がりました。

 
地元を盛り上げる為に、ものすごーく長いスパンでアレやコレやとやる予定で動いておりまして……ただ、泊るところがないと、「一時的に人を呼んで終わり」みたいになっちゃうんですね。
なので、旅館をやるのですが……旅館なんて作ったコトないじゃないですか?


たぶん、完成するまでには、たくさんの問題が降りかかってくると思うんです(笑)。

そういうのをイチイチ共有しようと思いまして、3月17日におこなうガチ会議を生配信させていただくコトになりました。

17時30分からなのですが、その時間に立ち会えない方もいらっしゃると思うので、アーカイブは残ります。

参加チケットは300円で、

現在、参加者は【2356名】となっております。


興味がある方は、オンラインショップ『CHIMNEY TOWN』で検索してみてください。

宜しくお願いします。

そんなこんなで本題に入りたいと思います。

ただ今、話にあがりました「オンラインサロン」って、中身がわからないので、よく怪しまれるんですね。

ただ、僕のオンラインサロンは、毎日2000〜3000文字の記事を投稿している、いわゆる「メルマガ」です。
ROM専(読むだけの人)大歓迎です。

……とはいえ、どんなことが書かれているかが分からないとアレなので、先日、オンラインサロンに投稿した記事を公開したところ、コレが好評だったので、10日に一回ぐらいはやろうかなぁと思っておりまして、今日がその一回です。

今日は、2月16日に投稿した記事『キンコン西野のクセに事業の展開スピードが遅い理由』を公開したいと思います。

読まれた後に、「おう!応援しているぞ!」という感想を持ってくださった方は、こちらの記事をシェアしていただけると嬉しいです。

↓↓↓

 
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▼ 反省点と改善点の共有
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昨日、「全国展開を見越した『CHIMNEY COFFEE』というカフェをやるよー」という記事を投稿させていただいたところ、「ウチの地元でもやりたい!」という声が、思っていた以上にありました。

始めるだけであれば、最初から全国50店舗で展開できそうな勢いです。
#海外店の話もありました

ただ、こう見えて僕は「なんでもかんでもやったれー!」「挑戦じゃー!」という人間ではなく、「挑戦する時は地雷の位置を共有しておこうね」という安全パイおじさんです

その上でキチンとお話ししておきたいことがあります。

現在、全国20店舗以上で展開しているスナック『CANDY』ですが、こちらは「名前&世界観貸し」という形で、五反田店以外は、全国各地のサロンメンバーさんが各々運営されています。

その際、たとえば反社の方が地方店を立ち上げてしまうと、全員に迷惑がかかってしまうので、立ち上げの際の反社チェック&取り決めモロモロはありますが、いわゆる『マージン』(月の売り上げの○%)は一切いただいておりません。

……という条件でやらせてもらっているのですが、2年ぐらい前、集客に困っていたCANDYの地方店のオーナーさんがCANDYのシステムに不満を持たれていて、その際、「そこで不満を持ってしまうのは違うんじゃないか?」という話を御本人とさせていただきました。

その店舗には『CANDY』ということで、サロンメンバーさんや、『えんとつ町のプペル』のファンの方が連日訪れていて、「それ以外のお客様はどれぐらい来られているですか?」と聞くと、ほぼ皆無。

「いわゆる一般的な営業努力をせず、集客をサロンやプペルに頼りっぱなし」という状態でした。

僕の友達には飲食店経営者もたくさんいて、スナックのママもたくさんいます。
彼らには「サロンメンバー」や「プペルファン」という“プラスアルファの集客”などありません。

だからビラを配ったり、ブログを更新したり、地元のイベントにボランティアとして参加をしたりして、一般の方との接点を作り、たくさん頭を下げて、集客に繋げています。

そこの努力をせずに、CANDYの“プラスアルファの集客”だけを受け取って、「CANDYのシステムが…」という不満を抱いてしまっていることに対して僕は思うところがあったので、キチンとお話しさせていただきました。

#すみません
#文章だと怒っている感じに読み取れちゃいますが
#怒ってません

マージンを納めていて、「それに対しての集客が見合わない」という言い分なら理解できるのですが、CANDYの看板(プラスアルファの集客)は無料提供です。

「強制されているわけでもないし、嫌なら辞めたらいいし、やるのであれば、そこの線引きはキチンとしましょう」という話をさせていただき、御理解をいただきました。

ただ……

僕の方でも受け止めなきゃいけないと思ったのは、「『CANDYの看板で店を始めれば、集客努力なんてしなくてもイイ』と思ってしまう人が実際にいる」という事実です。

これは、こちらが、どれだけ正論を並べようが、「思ってしまう人がいる」というのは事実で、ここは改善ポイントだなぁと思いました。

 
そんなこんなで『CHIMNEY COFFEE』の話です。


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▼ 丁寧に進める『CHIMNEY COFFEE』
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昨日、「ウチの地元でもCHIMNEY COFFEEをやりたい!」という声をたくさん頂戴しました。

その中には、「挑戦してみたい!」という気持ちが先行し、実店舗経験の無い(集客の難しさを知らない)方もいらっしゃったハズで、その方と気軽に手を握ってしまうと、きっと、初期のCANDYのような問題が起きてしまいます。

勢いで「ウェーイ!」とやるのではなく、
まずは渋谷店(本店)で回して、
キチンと足場を固めて、
たしかな雛型を作って、
そして「実店舗経験者」の方と組み、
地方店の状況を見て、
その後に、
「カフェに挑戦したい方(未経験者)」と組むのがいいんじゃないのかなぁと思いました。

 

オンラインサロンを絡めたプロジェクトとしては、実にスピード感のないプロジェクトに見えるかもしれませんが、そうまでして丁寧に進めたい理由がありますので、最後に、そのことを共有しておきます。


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▼ 途上国支援をファッションにしない
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『チックタック ~約束の時計台~』という絵本を描く時に、物語の(イメージの)舞台となる「ラオス」という国に行かせていただきました。


さまざまな制約要因を抱えていて、未だ「後発開発途上国」の一つに数えられている国です。

そのラオスの山奥の奥の奥にある「ララ村」を訪れた時のこと。
村の人達は、最初、とても警戒していたのですが、西野の持ち前の「変顔」と「カズダンス」によって(※どっちも苦手だよ!)、距離が縮まり、その後は一緒にサッカーをしたり、鬼ごっこをしたり。

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実はその時に、間に入ってくださった(ラオスを案内してくださった)スタッフさんから「小学校建設」の話を持ちかけられていたのですが、勉強不足の僕には、正しい判断ができる判断材料がなく、その時は、見送らせていただきました。

次に「ララ村」に行ったのは、『アナザースカイ』のロケ。
あの村の人達のことが忘れられなくて、再び。

村の人達は僕のことを覚えてくれていて、その日は子供らと遊んだ後に、村長さんをはじめ、村の皆さんと一緒にご飯を食べました。

その時に「何か困ったことはありますか?」とたずねると、「小学校が古くて、今にも壊れそう(※建物が傾いていた)。あそこに子供を通わせるのは心配で…」と相談されて、その瞬間に小学校建設を決めました。
厳密に言うと「建てかえ」ですね。

スクリーンショット 2021-03-17 13.21.03

校舎建設の費用は、絵本の印税から出させていただきました。

皆に上を向いて生きて欲しいという願いと、少しの下心を込めて、学校名は『School of pouplle』。

しかし、いくら、ここで学んでも、働き口がなければ、貧困から抜け出せず、話が前に進みません。

というわけで、(株)CHIMNEY TOWNが舵をとって、ラオスのコーヒー畑を買い、そこで雇用を生むことにしました。

厳密に言うと、ラオスの土地は買うことができないので、お金をお支払いして、名前を貸してもらって、長期に渡って利用させてもらう形です。

……長くなりましたが、『CHIMNEY COFFEE』に卸す珈琲は、その「ラオス」で作られたものをブレンドしています。

なので、「卸し先がある」という状態がとっても大事で、そこが彼らの生活を支えているので、あまり勢いだけて走らせたくなぁというのが僕の本音です。

今回のプロジェクトのスピード感には、そんな背景があることを御理解いただけると嬉しいです。
ていうか、文章が長くなっちゃってごめん!
 
丁寧にいきましょう。

現場からは以上でーーす!

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オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、こんな記事を毎朝投稿しています。
興味がある方は是非。




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