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キンコン西野の話を都合よく解釈する銭ゲバ【キンコン西野】

このnoteは2023年5月27日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

 
 

VIP席は弱い人に優しい世界を作る為にある

 
今日は朝から手厳しい話をします。
 
先月『夢と金』という本を出したんですけども、この本には、こう書いているんです。
 
「『高価格帯の商品』をなくしてしまうと、待っているのは『お金に余裕がない人からお金をとる世界』だ。キミが、そんな残酷な世界に用があるのであれば、僕からお話しすることは一つもない。ただ、キミが、弱い人間に優しい世界を望むのであれば『料金』に対して正しい知識を仕入れるべきだ」
 
先日の「阿波踊りのVIP席」しかり、ああいったVIP席(VIP商品)を潰そうとする日本人に対して、「違うよ。VIP席(VIP商品)があることで、お金に余裕がない人のお金の負担を下げることができるんだよ」と説明しているのが『夢と金』です。
 
繰り返しますが、この本の目的(僕の目的)は、「優しい世界に向かうこと」です。
 
これまでお金の勉強をまったくしてこなかった日本の大人達が「誤ったお金の知識」「誤った正義」でもって、その未来を潰そうとするから、そして子供達の未来を潰そうとするから、『夢と金』の冒頭では「バカも大概にしとけよ! ちょっとぐらい勉強しろよ!」と日本の大人をビンタしています。
 
何の為にVIP席(VIP商品)が必要なのか?
 
それは、弱い人に優しい世界を作る為であって、それ以上でも、それ以下でもありません。
 
 

50万円でキンコン西野を呼べる講演会は「全席4000円」で利益がでるのに…

 
そんな中、僕は今、全国各地で講演会をしているんですけども、この講演会の主催の権利って、クラウドファンディングのリターンとして販売したんですね。
 
濁しちゃうと話が見えなくなるので、全部、包み隠さずお話ししますが、「50万円」で出しました。
 
50万円を出せば、キンコン西野を呼べるわけですね。
#完売御礼
 
で、交通費は主催者さん負担です。
 
マネージャーが付いてくるので、二人で仮に10万円だったとしましょう。
 
泊まりの場合はホテル代も主催者さん負担なので、二人で仮に5万円だったとしましょう。
 
会場費に関しては「設営」とかもないので、ぶっちゃけ夕方の3時間だけ借りればいいわけだから、地方の会場だと、どれだけいっても15万円とかです。
 
ポスターは素材があるので、ほとんど費用がかからないですが、仮に5万円だったとしましょう。
 
チケットの販売手数料が多くみて10万円だとしましょう。
 
スタッフは大体ボランティアでやっていたりするので、西野亮廣講演会を開催するのにかかる経費は多く見積もっても、全部で100万円とかです。
 
仮に300席の会場であれば、「チケット代は全席4000円」にすると、売上は120万円。これだけでも20万円の利益が出るわけです。
 
そして特典として地元の繋がりができる(皆のハブになれる)。
 
もう十分すぎるぐらいモトを取ってるじゃないですか?
 
ところが西野亮廣講演会の各地方のサイトを見てみると、「S席=1万円」「A席=5000円」とかあるんです。
 
場合によっちゃ、「VIP席=5万円」とかある。
 
あまりにも気になったので、ある地方の講演会のスタッフさんに内訳を教えてもらったら、なんと300キャパの公演で利益を80万〜100万円ぐらい出す計算になっていたんです。
 
何、それ?
 
「利益を作るな」とは言わないよ。
 
だけど、そこで、そんなに利益を作ったら最終的に自分が損をすることぐらい分からない?
 
西野を50万円で呼んでいることを知っているお客さんからすると、「この値段、何?」となるし、西野を50万円で呼んでいることを知らないお客さんからすると、「ああ、西野が150〜200万円ぐらい請求してるんだろうな」と思うわけだから、そう思わせてしまっている主催者さんに対して、僕は不信感を持ちますよね。
 
どっちに転んだってマイナスなんです。
 
 

「高いだけのVIP席」には不信感しかない

  
それより何よりだ。
 
「VIP席」という名前を都合良く使うなよ。
 
『夢と金』に書いてある目的とは違って、お前が作っている「VIP席」は全てお前の懐に入るお金だろ?
 
そしてそれを「西野の名前」を使ってやることに胸は痛まない?
 
そんなことを言うと、「すみません。西野さんのイベントでVIP席を5万円とかで売っていたので、それが相場だと思いまして…」という言葉が返ってきたりするんですけど、待て。
 
素人が70〜80万円かけて作った手作りイベントと、プロが1億6000万円ぐらいかけて作ったイベントの“VIP席の価値”が同じわけないじゃん!
 
なんで、そこを同じだと思えちゃうの?
 
お前のVIP席は「ただ高いだけ」で、「西野亮廣のイベントだったら売れるでしょ?」と、お客さんの足元を見てるんだよ。
 
それが売れたら、お前か西野が損をするぞ?
 
だって、値段に見合ったサービスを提供できないんだもん。
 
なんで、そんな目先のお金に走っちゃうのかが僕には全く理解できません。
 
皆を勝たせた方が、最終的には自分の取り分が大きくなるじゃないですか。
 
『夢と金』を読んで、「今の時代はVIP席の設計が必要だから」とか言って、自分に都合よく解釈して、ただ「高いだけのVIP席」を作っている銭ゲバに対しては、個人的には不信感しかありません。
 
「50万円で買ったんだから、どう使おうが勝手だろ?」という方に対しては、「どうぞ、ご勝手に」ですが、ただ、「そのブーメランは確実にお前の首元を狙って返ってくるぞ」とだけお伝えしておきます。
 
どうか、お金の正しい知識を手に入れてください。
 
そして、優しい未来を皆で迎えにいきましょう。
 
最新刊『夢と金』は好評発売中です。
 
 
『夢と金』(西野亮廣)

 
 

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