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努力しない自分を正当化する時に使える言い訳BEST3 by キンコン西野

このnoteは2020年5月4日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供: むろふしとしあき さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「努力しない自分を正当化する時に使える言い訳BEST3」
というテーマでお話しします。

「これさえ押さえておけば、逃げ切ることができるぞ」、「この言い訳さえ持っておけば、努力しなくても逃げ切ることができるぞ」という言い訳BEST3です。

まず押さえておきたいことは、「自分がうまくいってない理由は努力不足などではなく、すべて環境のせいにする」ということです。

うまくいっている人は、努力をしたからうまくいっているのではなく、たまたま環境に恵まれているからうまくいっているだけということにするという。

これが大前提ですね。このことを踏まえて、早速参りましょう。

第3位:自分の力でやれや

第 3 位は、
「自分の力でやれや」です。

どういうことかというと、成功している人は仕事の規模も大きくなるので、チームで動いていることが多いです。そこに付け込んで、「俺は自分ひとりでやっているのにあいつは他人の力を借りてやっている」というポジションを作りましょう。

この際に、「なんであいつの周りにはあいつに力を貸す人がいて、自分の周りには自分に力を貸してくれる人がいないのか?」は深く考えちゃダメですね。

そこを深掘りしてしまうと、結局、自分の努力不足、自分の結果不足という現実にぶち当たってしまうので、その現実には目を背けて、「あいつがうまくいっているのは他人の力を使っているから」という言い分で乗り切ってくださいということです。

うまくいっている人、チームでやっている人に対しては、「自分の力でやれや」という球を投げる。

どんどんまいりましょう。

第2位:あいつは上級国民だ

『努力しない自分を正当化する時に使える言い訳BEST3』第 2 位は、

「あいつは上級国民だ」です。

「上級国民」という言葉は、ここ1、2年で流行り言葉のようになっていますが、とにかく成功している人が成功している理由は、上級国民だからということにしてください。

努力してるから成功してるのではない。
才能を頑張って手に入れたから成功してるわけではない。

「あいつが成功しているのは上級国民だからだ。それでしかない。」という風にします。

例えば、オリラジ中田君の YouTube が盛り上がっているのは、オリラジ中田君が上級国民だからだという風に言い切るということですね。

「オリラジ中田は板垣退助と顔が似ているので、板垣退助の血を引き継いでいる、だから何かしら「板垣系」のバックアップがあり、中田はうまくいってるんだ。」ということにしましょう。

上級国民に認定するコツには2つあります。

一つ目は、顔が似ている歴史上の人物を探すこと。

「オリラジ中田がうまくいってる、なんかムカつく。それに比べて私は全然うまくいってない。中田がうまくいってのは何かしらの力が働いているからに違いない。
そうだ上級国民だ。上級国民で歴史上の有名人物で中田に似ている奴を探せ、誰だ、板垣退助だ、オリラジ中田と板垣退助はつながってるんだ。」

というように、顔が似ている歴史上の人物を探してこじつけるというのが、上級国民に認定するコツの一つ目ですね。

二つ目は、妬む対象となる人が仕事で絡んだことがある人の先祖を検索して、歴史上の人物に当たるまでもうどうにかして探し続けて、「ほら、こことここがつながってんじゃん、やっぱり上級国民なんだよ」と言います。

これが、上級国民に認定するコツの二つ目です。

正直、芸歴10年を越すと、1000人、2000人、3000人のタレントさんと絡むので、そのタレントさんの先祖を遡ると、どこかで100%歴史上の人物に当たるんです。

それはそうじゃないですか。2000×なんぼなんだって話なので。
どこかで歴史上の人物にあたるんですよ。

探せば100%あたります。
ただ、そこの確率を出すと手口がばれてしまうので、絶対に表に出してはダメです。

ちなみにこの理屈でいうと、スケートの織田信成君と番組で共演したことのある芸能人は、全員上級国民としてまとめることができるので、ぜひ言い訳に使ってください。

また、「上級国民=闇の力で成功している」という計算式なので、この計算式を絶対に崩してはダメです。

例えば、「オリラジ中田がうまくいってる理由は上級国民だからだ」と、この計算式を作る場合は、くれぐれも、うまくいっていない時期のオリラジ中田君は取り上げちゃダメです。

オリラジにも浮き沈みがあるので、うまくいっているときもあれば、うまくいっていないときもあるのですが、うまくいっていない時期のオリラジ中田君を取り上げてしまうと、中田くんの今の成功が上級国民によるものではなく、中田君自身の努力と実力ということになってしまうので、上級国民に認定する際は、うまくいっていない時期は絶対に取り上げないでください。

ここが大事です。

うまくいっている人の、うまくいっているその瞬間だけ切り取って、顔が似ている歴史上の人物を探すか、その人が絡んだ相手の先祖を遡って歴史上の人物を探り当てるか。
そうして、「あいつは上級国民だからうまくいっている」という言い訳を使ってみてください。

第1位:あれは◯◯さんだからできる

さて、『努力しない自分を正当化する時に使える言い訳BEST3』栄えある第 1 位です。
これは本当に多くの人が使っているダントツの第1位です。

「あれはホリエモンだからできるんだよ」です。

「あれはオリラジ中田だからできるんだよ」、「あれはキンコン西野だからできるんだ」、「あれは○○さんだからできる」という言い方です。

これは結構使えます。

この時、ホリエモンが何度も挑戦を繰り返して、そこで失敗して学び、再び立ち上がり、その繰り返しによって手に入れた影響力や財力は、もともと兼ね備えていたものとしてください。

ちょっと頑張らないといけないのですが、ホリエモンはオギャーと生まれた瞬間から、影響力と財力があったと思い込んでください。

ホリエモンが、クラウドファンディングでお金を集めていたら、その時は、
「影響力がある人は簡単にお金が集まっていいですね」という嫌味を言いましょう。

その嫌味を言う際、ホリエモンが影響力を手に入れるために努力していることからは徹底的に目を背けなきゃいけません。

そこと向き合ってしまうと、その努力すらサボってしまっている自分が浮き彫りになるので、その現実からは一目散に目を背けましょう。

以上が、努力した自分を正当化するために使える言い訳ベスト3です。

整理します。

第 3 位は、
「自分の力でやれ」というアンチワードを投げる。

第 2 位は、
「あいつは上級国民だ、とにかくうまくいってるやつは上級国民に違いない、上級国民にそれを可能にする闇の力が、日本国には脈々と受け継がれているに違いない」という風にする。

「私は上級国民じゃないからうまくいってない」という解釈にするということです。

そして栄えある第 1 位は、
「アレはホリエモンだからできるんだよ、ホリエモンは努力してホリエモンになったわけじゃなくて、生まれたその瞬間からすべてのものを手に入れていた男なんだよ」
という前提で話を組み立てるということです。

以上、努力しない自分を正当化するために良い使える言い訳ベスト3でした。

こっちに行っちゃダメだぞ、ここに落ちるともう何も始まらないぞということでございます。

というわけで、
「努力しない自分を正当化する時に使える言い訳BEST3」
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。

※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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