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『主人公』をやれ byキンコン西野

このnoteは2021年1月17日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:ハイユニットますだ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。二つあります。

一つ目は、昨日もお伝えしました『映画 えんとつ町のプペル』の「副音声上映」がメチャクチャ好評なのですが……これはもともと、目や耳が不自由な方にも映画を楽しんでいただけるように開発されたアプリでして、その機能を間借りする形で、副音声をおこなっているんですね。

なので、そのアプリの中には、普通に、目が不自由な方向けのコンテンツが入っています。

これは公式ホームページの方でもご案内させていただいておりますが、「副音声」をお楽しみいただく場合は、そっちの目が不自由な方に向けたやつじゃなくて、「コメンタリー版 『映画 えんちつ町のプペル』」という方を選択してください。

そうすれば、キングコング西野亮廣が映画上映中に耳元で100分間ブツブツ言い続ける苦行が始まります。

これ、くれぐれも初めてプペルを観られる方は利用しないでください。
もしかすると2回目を厳しいかも。

ストーリーが頭に完全に入った状態でご利用いただく方が面白いかもしれません。
ただ、メチャクチャ評判は良いので、うまくやれば面白いと思います。

くれぐれも隣のお客様に配慮しながら、是非、ご利用ください。
詳しくは『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

( ※こちら↓)

二つ目は、『えんとつ町のプペル』のTポイントカード(正式名称:応援型Tカード)が出ております。

この応援型Tカードで貯まったTポイントは、全国の子供達に絵本『えんとつ町のプペル』を贈るプロジェクトの支援に繋がります。

子供達やプペルを応援したいなぁと思ってくださる神様みたいな方は、是非、ご利用ください。

詳しくは、「えんとつ町のプペル Tカード」で検索して観てください。

(※こちら↓)

そんなこんなで、今日の本題です。

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コロナが明らかにしたことって、たくさんあると思うんですけど、そのうちの一つに「人から応援してもらうことの強さ」がありました。

コロナみたいな大きな問題は、一人では解けないんですね。寄り添って、作業を分担しないと、まわらない。

わかりやすいのが、コロナ禍に星の数ほど立ち上がったクラウドファンディングです。

クラウドファンディング「CAMPFIRE」の数字を見ると、コロナが盛り上がり始めた2020年5月の流通額は約40億円で、前年同月比でいうと590%です。

ザックリ言うと、「助けてください」という声がたくさん集まって、「助けます」という声がたくさん集まった。

ここで、忘れちゃいけないのが、数値化されていないけれど、「SOSの声をあげたものの、支援が集まらなかった人」の人数も過去最高であったことは間違いない。

支援が集まらなかった要因はいくつかあると思います。

そのうちの一つに、「これまで、クラウドファンディングを積極的に否定してきた」は確実にある。

インターネットは自分の活動に最適化するので、クラウドファンディングを否定する人の周りには、クラウドファンディングを否定する人が集まるんですね。

当然、その人達はクラウドファンディングにログインなんてしていませんし、そこには「支援」の文化が熟成されていないから、コロナがきてから、「やっぱりクラファンやります」と言ったところで、どうしても集まりが悪くなってしまう。

知らないものを否定した者が受ける罰です。

先に言っておくと、「オンラインサロン」も同じ運命を辿っています。

どこかのタイミングで、一人で生きるのが難しくなってしまって、「俺もオンラインサロンをやろう」と思っても、それまでにオンラインサロンをよく知らずに叩いてしまっていたら、その人がオンラインサロンを立ち上げても、人が集まらない。

集まるはずだった人を、自分が遠ざけてしまっていたからです。
ここは泣いても笑っても因果応報です。

なので、昔から口を酸っぱくして言っていますが、物事を否定することは構わないけれど、「知らないもの」を否定するのは本当にやめた方がいいです。

確実に自分の首が締まるので。

特に、こういった不測の事態に求められているのは「選択肢の数」で、それを自分から削るような真似はしないほうがいい。

「YouTubeを否定していたタレントが、生活に追い込まれてYouTubeに進出して、全然、人を集められていない」という場面を、2020年は結構見たと思うんですけど、アレです。

そして、もう一つ。

これが今日のテーマになるのですが、これはすごくシンプルな話で、クラウドファンディングの支援の集まりもそうですが、やっぱり今の時代は「応援してもらえる人」になっておかないと生きていけないんですね。

去年、なぜかトイレットペーパーが無くなりましたが、応援してもらえる人は「ウチに余ってるから使って」とトイレットパーパーを分けてもらえますが、そうじゃないひとは朝イチで薬局の行列に並ばなくちゃいけない。

「じゃあ、応援してもらえる人になる為には何をすれば?」という議論になってくると思うのですが、様々ありますが、そのうちの一つに「物語」が確実にある。

ウチのサロンメンバーからすると、もう耳にタコができるほど聞いている話ですが、少年漫画でいうところの「主人公の感情曲線」って超大事なんですね。

漫画って、主人公が読者から応援されないと、連載が終わってしまうわけじゃないですか?

だから、「どうすれば応援してもらえるのか?」を考える。

「余裕で勝ち続けて、成功し続けるルフィー」なんて、誰も応援しませんし、
「絶体絶命のピンチが一度もやってこない名探偵コナン」なんて誰も見ないじゃないですか?

要するに、「主人公の感情曲線」というのは『商品』なんですね。

力を合わせないと生きていけない時代は、特に、ここを強く意識した方がいいと思います。

「私の物語は応援されるに値するのか否か?」という部分です。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はピンチを見つけたらヨダレを垂らして突っ込んでいくのですが、べつにイカれているわけでも何でもなくて、「応援を集める」という視点から見ると、理にかなった行動だと思います。

コロナ禍での映画公開って、ピンチの連続なんです。
毎日、状況が変わって、ここで何も手を打たなかったら終わってしまう。

だから、その状況下で、もがき、のたうちまわり、高速でトライ&エラーを繰り返し、「もうダメ、死ぬ!」「ぎりぎりセーフ!」を繰り返す。

それこそが物語で、「応援シロ」になっています。
事実、この一ヶ月ぐらいで、サロンメンバーが2000人ほど増えているんです。

「ここをどう乗り切るんだ?西野」という興味がずっと続いている。

前々から、「感情曲線」をデザインすることや、「物語」の重要性を説いてきましたが、ここにきて、その重要性はより強くなってきた感があります。

冒険しすぎて死んだら元も子もないですが、手堅く生きすぎるのも考えもので、そこには物語がないので、「商品」を持っていないのと同じです。

漫画の作者となり、自分を主人公に見立てて、「どうすれば応援してもらえるか?」を考えてみるといいかもしれません。

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