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【今回の反省点を正直に並べてみる】byキンコン西野

このnoteは2021年2月1日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:いつも誰かの笑顔のために みやけまゆみ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


吉本興業を独立しまして、1日が経ちました。

今、「『映画 えんとつ町のプペル』を同じ空間でただただ一緒に観る」という企画をしているので、どの映画館に行くかは事前に案内させていただいているんですね。

そうすると、劇場の入り口で記者の方が待ち構えていて、取材を受けることになるんです。

時間が許す限り、聞かれたことは本当に正直にお答えしているのですが……そこでよく頂くのが「円満退社とは言っていますが、何かあったんでしょ?」という感じの質問です。

自分としては昨日の記事で書いたことが全てなのですが、「いや、そりゃ、その疑いを持つよな」と思うんです。

LINEのやり取りを晒した直後に退社しているので、「揉めたんでしょ?」と思われても仕方がない。

その上で、昨日の僕の説明は、自分の正当性だけを主張して、皆様が抱かれている疑問やお叱りに答える時間があまりにも短かくて、ちょっと卑怯だなぁと思いました。

僕の説明や態度に落ち度があるから疑問やお叱りがあるわけで……そこはあらためてお話しさせていただこうと思っていた矢先、

昨日の夕方、僕がデビューの頃からずっとお世話になっているロザンの菅さんに呼び出されまして、今回の西野の「良いところ」と「悪いところ」について、お説教いただきました。

悪いところに関しては、耳から血が出るぐらいお説教されました。
ほんと、耳から殺られて死ぬかと思いました。

あと、こんなにお世話になっている先輩にこんなこと言わせちゃダメだなぁと反省しました。


で、今日は、今回の僕の「反省点」をキチンと時間をとって並べて、反省して、そして「なぜ、その問題が起きたのか?」と、そして改善策をお話したいと思います。

 
くれぐれも言っておきますが、これが「退社理由」ではないです。
退社理由は昨日お伝えした通りです。

 
今からお話しするのは、今回明らかになった「そこは間違ってるよ、西野」という部分についてです。


まず、反省点でいうと、すでにたくさんお叱りをいただいていますが「いくらカッときたからといってLINEの内容を晒しちゃダメだよ」という部分。

これに関してはウチのスタッフからもババちびるほど叱られまして、メチャクチャ謝りました。

で、ロザンの菅さんから言われたことは、それともう一つで、「そもそも会社員の方に、夜に仕事のLINEしちゃダメだよ」という点です。

一部「西野は深夜に電話をしてきて出なかったら機嫌を損ねることがある」みたいな報道があったのですが、それはデマで、さすがに深夜に電話をすることはないのですが、
「連絡事項を深夜にLINEで残しておく」
というのは普通にやっていたんですね。

「明日の朝、見てくれたらいいかなぁ」という感じなので、返信がなくても機嫌が悪くならないですよ。

ただ、そこで返信があったら、その返信に返信はしていました。

菅さんからお叱りを受けたのはそこで……その行為というのは、「芸能の仕事に就いている」とか、「モノづくりの仕事をしている」とか関係なくて、普通に社会人としてアウトだと。

これは僕がナアナアにしていた部分だと思います。

「それは時間外労働にあたるわけだから、社会人として許さないよ」と言われて、ホント、その通りだなぁと思いました。

ここはあらためて、スタッフに「ごめんね」と謝りました。


その後に、菅さんから「お前、最近、テンパってるやろ?」と言われてね…それ、図星なんです。

あの人、なんでもお見通しなんです。

「テンパっている」というのは、「冷静さを欠いている」という意味ですね。

たしかに、余裕がなかったです。


で、ここからの話は、どこまでいったって「言い訳」でしかないので、あまり話したくないのですが、「余裕が無くなっていた理由」を説明しないことには、今日の回が収まらないと思うので、みっともないですが、お話します。

くれぐれも「だから仕方ないよね?」という話ではありません。
責任は全て僕にあります。

今回、2020年12月25日に『映画 えんとつ町のプペル』を公開したわけですけども、映画の制作が佳境に差し掛かったタイミングでコロナがきて、用意していたプロモーションも全て白紙になって、公開のタイミングでコロナの第3波がきて、これは皆さんそうだったと思うのですが、僕らも随分と追い込まれたんですね。


ただ、皆、同じ条件なので、それは言い訳にはならないと思って、「許されているルールの中で、今、やれることをやろう」と自分の尻を叩き続けて、あの手この手で生きながらえてきたわけですが、1月8日に緊急事態宣言が出て、あの手この手も全て白紙になりました。


それでも白旗をあげたくなくて、今度は「一緒に映画を観る」というのを始めて、それで全国を回ったんですね。

1日2回〜3回、『映画 えんとつ町のプペル』を観る毎日が、そこから始まるんです。

ありがたいことにお客様は来てくださるんですけども、100分の映画を1日2〜3回観る毎日って、結構、大変で、その分、仕事の開始時間が遅れるわけで、毎日24時頃から僕の制作活動が始まるような感じです。

そこから朝まで働いて、朝にはサロンの記事を書かなきゃいけない。

そこで、サロンのページを立ち上げて、記事を書こうとするのですが、昨日一日、ずっと同じ映画を観ていて、インプットをしていないので、いつもみたいに筆が進まないんです。

僕、筆は本当に早い方で、あと、普通に生活していたら1日でメモが大量にたまるので、サロンの記事を書くことに困ったことなんて一度もないんです。

毎朝2000〜3000文字書いているのですが、全く苦じゃなかったんです。

ただ、この時期だけは本当に大変で、毎朝、絞り出すように書いていました。

結果、それで自分が思っていた以上に追い込まれていたんですね。


白状すると、追い込まれている僕の心のどこかに「お前も、もっと、やってくれよ」があったと思うのですが、そんなのは僕の問題であって、やっぱり、それはスタッフに押し付けるべきじゃない。

ましてや、労働時間が定められている社会人に押し付けるべきではない。


僕は今、いろんなプロジェクトのリーダーを務めていますし、その背中から学ぼうとしている若い世代が少なくないことを知っています。

だからこそ、そういった姿は見せちゃいけなかったなぁと反省しました。

ごめんさい。

今回は僕が間違っていたので、ここは見習わないでください。

で、

改善策なのですが、そもそもの原因として、冷静さを欠いてしまうようなスケジュールに原因があるわけで、「一緒に映画を観る」は、もう少し控えた方がいいなぁと思いました。

せめて「週末だけ」とか。


やっぱりインプットをし続けていかないと、前に進めないし、なんかムリクリ捻り出したような文章をサロンメンバーには届けたくないです。

なので、今のスケジュールは改めるのと、何より、夜にLINEをするのを辞めます。

ここはシンプルにルール違反なので。


僕は自分の会社のスタッフに、高校時代の「源田さん」という同級生がいるのですが、昨日、源田さんから「西野はもう十分すぎるぐらい頑張ってるから、これ以上頑張らなくていい」と言われて、なんか泣きそうになっちゃったんですよね。

ロザンの菅さんからも「お前は、もう十分結果を出してるぞ。処女作で100万人動員して、アカデミー賞までいただいたんやぞ。『みんなのおかげです。ありがとうございます』と喜ぶ時間を作ることも大将の仕事やろ。何をテンパることがあんねん」と言われて、「あれ、僕はホント、どうしちゃったんだろう?」と思いました。


『映画 えんとつ町のプペル』を届けたくて仕方がなくて、とっくの昔にキャパオーバーしていたことに気づいていなかったんですね。

僕が誹謗中傷受けると傷つくのは、僕のことを応援してくださっている方々で、そういう人を悲しませるようなことはしちゃダメだなぁと思いました。

心配された方もいらっしゃるでしょうし、不快な思いをされた方もいらっしゃると思います。ごめんなさい。

反省するところはオモクソ反省して、秒速で改善して、前に進みます。


そして、この流れでいうのもアレなんですけども、最後にお知らせです。


『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券が参加チケットとなるオンラインイベント『ノンスタ石田×キンコン西野』の開催が決定しました。

同期であり、盟友であるノンスタイル石田君とエンタメの未来について(たぶん呑みながら)ガッツリとトークします。
今日の話は、どう考えたって「しばらく休みます」の流れだったと思うのですが、ペースを考えながら走りますww

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2月2日(火)〜2月10日(水)の『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券が参加チケットとなりますので、捨てずに取っておいてください。

詳しくは『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

そして今、皆さんが気になっているのは「あれ?西野?さっそく吉本と仕事してない?」という部分だと思うのですが、そのへんも踏まえて、石田君とガッツリ話し込みます。お楽しみに。



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