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「お前の話にはオチがない」とか言うやつ、だいたいモテない【キンコン西野】

このnoteは2021年5月16日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:あなたの特技は?と面接で聞かれたら『感情の自己管理です!』と答えられる龍のハートサーカス団『通訳』ピエロ吉野パーク さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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さて。
今日は日曜日ということで、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に届いたご質問に応えていきたいと思います。
 
その前にお知らせです。

全3回でお届けするオンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!初心者に優しい仮想通貨勉強会!(※儲け話はありません)』の受講者数が【1万2700名】を突破しました。
本当にありがとうございます。

こちらの勉強会は、もともと自分達の為に開催する予定だったんです。
会社として、今後『NFT』や『トークン』の実験をしていくのですが、そこに向けて。
ただ、どう考えても面白そうだったので、「これは皆さんと共有しよう」ということとなり、今回に至ります。

仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
ボクも生徒として参加します。同じZoom画面でイイ感じに合いの手を入れています。

勉強会は全三回で、勉強会はすでに2回を終えたのですが…一才の嘘抜きで、チャクチャ面白かったです。

授業終了後は、そのままフェイスブックグループで、生徒同士で交流がとれて、そこでも、皆、教え合いっこをしています。
これ、超絶オススメです。

参加費は900円(なので一回300円)。
参加にはFacebookアカウントが必要です。

興味がある方は『チムニータウン BASE』で検索してみてください。

(※コチラ↓)

最終回となる次回の配信は5月19日の16時10分からです。
アーカイブは全3回とも残りますので、最終回から参加される方は、先に、初回と第二回目のアーカイブをご覧ください。

よろしくお願いします。


そして、お知らせをもう一つ。

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中でも、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。

結局、お酒の席の話が、どこよりも早い(情報鮮度が良い?)ので、それを産地直送でお届けしようと。
ゲストのラインナップは、「ダイノジ大谷さん」「IT評論家・尾原和啓さん」「堀江貴文さん」、そして、「美容室NORA代表・広江一也さん」となっておりおります。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

(※こちら↓)

宜しくお願いします。


そんなこんなで、本題に入りたいと思います。
質問はランダムに選ばせていただきますので、選ばれなくても恨みっこ無しでお願いします。


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【Q】タカシさん
「お前の話は落ちがない!」って、よくバカにされます 。話に落ちを付けるにはどうすれば良いですか?
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【A】
まず、「お前の話はオチがない」と、バカにしちゃう人って、「聞き役」としての能力が無いと思うんですね。
「この話、オチが無さそうだなぁ」と思ったら、聞き役が落としてあげればいいだけなんで。
 
『毎週キングコング』というYouTubeチャンネルで、『下町ロレックス』という回があるので、是非、検索していただきたいのですが、梶原君が1時間半喋っていますが、オチなんて一つもないです(笑)

だけど、そこは共同作業で、話しながら、二人で笑いどころを作っています。

僕は昔から聞き役(リアクター)に回る機会が多い方なのですが、聞き役として一番厄介なのが、お笑いが苦手な人が無理矢理お笑いをやる瞬間で、「あなたのそんな笑いは要らないから、普通に受け答えをして」と思ったりします。
 
何で喩えると分かりやすいかなぁ。。
 
えっと、たとえば、スーパーで買ってきたサンマにケチャップをかけた人が「これを美味しくしてください」とお願いしてきたら、ちょっと困りません?
 
「ケチャップさえかかっていなければ、いろいろやれるんだけど…」といった感じで。

なので、今のままでイイと思います。
 
あと、参考になるか分からないですが、稀代のモテ男から言わせていただくと、「話が長い」とか「オチが弱い」とか言っちゃうヤツ、100%モテないです。
 
「お前の話はオチがない」とバカにしてくる友達、あんまり女の子からモテてないでしょ?
モテるヤツは、それもひっくるめて受け止めるので、参考にしてみてください。
 
とりあえず、今のままでイイと思います。


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【Q】新妻さん
西野さんのように、次から次へと目標を決めて、ワクワクすることに向かってチャレンジをし続けていけるように私もなりたいです。
日々どんなことを心がけていますか?
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【Q】
心掛けているのは、もちろん全部が全部じゃありませんが「できるようになったことを捨てる」ということです。
 
もう少し解像度を上げて言うと、「データがとれなくなったら、次の現場に向かう」です。
 
僕は、成功と失敗を「データが取れたか、取れなかったか」と定義していて、世間的に「失敗」と言われるようなことでも、データが取れたら僕の中では成功だし、世間的に「成功」と言われるようなことでも、データが取れなかったら僕の中では失敗なんですね。
 
んでもって、「できるようになったこと」って、もしかすると『お金』みたいなものは入ってくるかもしれないですけど、「これをやれば、こうなる」という因果関係が分かっていることだらけなので、データが取れないんですね。
 
それを続けるのって、「新しい選択肢を生まない」ということだから、長期的に見たらマイナスになることが多いし、特に、変化の多い時代は弱点になりますよね。

それこそ、コロナで、明暗を分けたのって「選択肢」の数じゃないですか。
 
アパレルが大打撃を受ける中、♯F R2は、「ならば、こう!」みたいな感じで、コレまでとは全く違う動きをして、売り上げを伸ばしたわけですが、アレって、単なる「思いつき」じゃなくて、コレまでの実験結果を再編集した打ち手だと思うんですね。
 
美容室のNO R Aさんもそうですね。
 
やっぱり実験の数が、そのまま生命力になっている。

なので、日々、心掛けていることは「ああ、あとは、こうやれば、この市場はハックできるんだなぁ」と分かったら、その仕事は、とっとと後輩にあげて、僕は、まだよく分からないこと(データがとれていないこと)に手をつけるようにしています。

今は、世界の映画シーンに着手しています。
どこから攻めれば、切り崩していけるのかなぁというのを、コツコツやってます。
まぁ、そんな感じですかね。
 
まとめると、成功と失敗を「データが取れた/データが取れなかった」と定義して、「データが取れなくなったら、世間的にどれだけ評価をされていようが辞める」です。

参考にしてみてください。
応援しています。頑張ってね。



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【Q】ヒロシ
西野さん、おはようございます。
毎日のサロンの記事、欠かさず読ませていただいております。

どのビジネス書や自己啓発本よりも段違いでタメになる内容ばかりで入会してから約2年、本当に感激の毎日を送っております。
本当にありがとうございます!

さて、相談させていただきたい内容は
「作品を作り続けるにはどうしたらいいでしょうか」
です。

僕は大阪でミュージシャンをしていて、
今年に入ってから
「大阪で頑張るミュージシャン/役者/クリエイターたちが力を合わせて最高のミュージックビデオを2ヶ月に1作品作り続ける」
というプロジェクトを始めました。

この5月末に3作目を公開予定で、
制作費は出演者のファンの方やプロジェクトを応援いただける方からの「支援」で成り立つ仕組みが素敵だなと思い、BASEで支援枠を作りました。

支援いただいた方には原曲音源やVコンテ、撮影現場生中継などを制作の裏側をお見せするという内容でした。

ただし支援は思うように集まらず、毎回10万円前後の赤字を出していて、4作目を手掛けてる現状で体力が尽きそうになってます…

プロジェクトとしては出演者も支援者さんも非常に感動していただいていて「やってる事は間違ってないんだな」と感じてます。

そんな素敵なプロジェクトを自分の設計の甘さが故に終わらせてしまう事が非常に悲しく、つらいです。

もっともっと続けていきたい。大阪で頑張るアーティストたちをもっと広く知ってもらいたいと思うのですが、僕は今何をすべきでしょうか。。

よろしくお願いいたします。

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【A】

まず、この話の登場人物が、「出演者」さんと「支援者」さんしか出てきていないじゃないですか?
出演者さんは自分の作品に思い入れがあるから、「自分の作品はクソだ」とはなかなか思わないですよね?

支援者さんも、出演者と繋がりがあるか、極めて好意的に捉えてくださっていつ方なので、あまり辛辣なことは言わない。
 
ピアノの発表会で、震えながらピアノを弾いている娘に対して、「ヘッタクソだなぁ」という親っていないじゃないですか?
 
つまり何が言いたいかというと、現時点では、作品に対して、フラットにジャッジできている人がいないんですね。
 
「なぜ、いないか?」と言うと、お気づきだと思いますが、「作品が広がっていないから」です。で、コレって、ミュージックビデオですから、おそらくYouTubeか何かにアップされていると思うのですが、それって、舞台とか小説とかと違って、「誰でもすぐにアクセスできる媒体」じゃないですか?
 
誰でもすぐにアクセスできる媒体に作品を投げて、バズってないということは、シンプルにクオリティーが低いんだと思います。
 
ここは、まわりの人が言ってくれない部分だと思うのですが、受け止めない限り前には進めないです。
 
結果が出ていない原因を「ビジネスモデルのせい」にしちゃダメ。
 
お客さんはシンプルに「良い方」を選ぶんで。
なので、蜷川実花さんのM Vと並べて、勝ってなきゃダメですよね。

胸を張って、「勝ってる」と言えますか?
 
「作品を作る」というのは、そういう世界ですよ。
僕も映画を作っていますが、自分の作品の何倍も予算をかけられているディズニー作品や、ハリウッド作品と、同じ棚に、同じ値段で並べられてします。そして、そこで勝たなきゃいけない。
 
その時、「まだ経験が浅いから」とか「予算が少ないから」みたいなことは、お客さんが考慮してくれないです。
 
なので、ビジネスモデル云々の前に、まずは、クオリティーで圧倒するべきだし、リーダーとしては、メンバーの皆に、そのことを正直に伝えるべきだと思います。
 
モノづくりの世界は、学校とか、会社じゃないので、どれだけ頑張ろうが、1000人に一人とかしか生き残れない世界なんですね。
その世界に首を突っ込んだ以上は、覚悟するしかないですよ。
 
参考までに言うと、僕は昨日、アトリエに18時間こもって作品を作っていました。
昨日の、ヒロシさんは作品に何時間使いましたか?
ここで、「うっ」ってなっちゃってたら、終わりです(笑)
 
なので、四の五言わず、狂ってください。
小賢しいことはやめて、とっとと強くなってください。
話はそれからです。
 
こう見えて、メチャクチャ応援しています。
頑張ってね。



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