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【キンコン西野】『失敗』を定義してから臨むと、いろいろクリアになるよね

このnoteは2021年4月7日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:軽井沢へ移住したヨコヤマミツル、嫁1人娘2人犬1人います さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。
毎度おなじみとなっておりますが、4月19日に開催するオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』の受講者数が【5200名】を突破しました。

本当にありがとうございます。

こちらの講演会は「学校では教えてもらえないけど、生きていく上では絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基礎知識」について、キングコング西野が、ものすごく分かりやすくお話しします。

お金リテラシーが高い人からすると「そんなの知ってるよ。もっと、新しい情報をくれよ」と思ってしまうような内容だと思うので、そういう方は誤まって受講しないでください。
今回は小学校高学年〜お爺ちゃん&お婆ちゃんの「お金が苦手な人」を対象にした「お金の基礎知識」についての講演会です。

チケットは800円。視聴にはFacebookアカウントが必要です。
チケットをお求めの方は、『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

そして、お知らせをもう一つ。

もともと好感度が低いので、そもそもそんな需要があまりないのですが、時々、商品やサービスを紹介することを前提としたお仕事のオファーが企業さんからくるんですね。

企業案件と言いましょうか、CM仕事と言いましょうか。

その時、絶対に気をつけているのは、「『自分が興味があるもの』」あるいは『自分が良いと思っているもの』以外の商品・サービスの紹介は絶対にやらない」ということです。

「仕事として割り切ってやらない」ということですね。

それをやっちゃうと、何を良しとしていて、何を許さないのヤツなのか?がブレてくるので、応援する側も応援しにくい。

で、現代において、「お客さんが応援しにくい」というのはリスクでしかないので、悪いものを「悪い!」とあえて言うことはありませんが、よくないものを「良い!」とは絶対に言いません。


その上で……

 
昨日、ロザリーナ(※『映画 えんとつ町のプペル』の主題歌を歌ってくれているアーティスト)と、渋谷にある『CHIMNEY COFFEE』に行ってきました。

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白状しますが、僕は昨日、コーヒーショップで「ココア」を頼んじゃいました(笑)
仕事でお疲れだったので、「甘いモノ」を入れたくなったので。

そして、一緒にフィナンシェ(焼き菓子)も頼んだんですけど、もうね……メチャクチャ美味しかったです!!!!

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フィナンシェに関しては、お店を出るまでに、もう一回レジに並んで、自分で夜中に食べる用に、「おみやげ」として買ったほどです。

コーヒーは以前、別の場所で飲ませていただいたのですが、こちらもメチャクチャ美味しいので、超オススメです。

ここまでオススメしておいて、皆さんにお店に足を運んでいただいて、それで美味しくなかったら、損をするのは僕じゃないですか?

なので、信用していただいて大丈夫です。

渋谷駅の西口から徒歩2分のところにある『CHIMNEY COFFEE』のコーヒーとフィナンシェは抜群に美味しいので、是非、一度足を運んでみてください。

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▼映画も是非↓

この流れで、今日の本題に入りたいのですが…

今、お話しした『CHIMNEY COFFEE』は『えんとつ町のプペル』の世界観をカジュアルに再現した期間限定のカフェでして、このカフェの運営はウチの新入社員の子達がやっているんですね。

厳密にいうと、コーヒーとフィナンシェは、サロンメンバーさんであり、関西の超人気店さんとのコラボなんですが、店のハンドリングに関しては新入社員とアルバイトの子達がやっているんです。

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でね、
 
僕は自分に対しても、他人に対しても、プロジェクトを進める時には、「このプロジェクトにおける『失敗』とは何か?」という問いを共有しておくようにしています。

失敗の定義って、人や状況によって様々だと思うんですね。

ある一定の売り上げを越えられなかったら「失敗」と呼ぶ場合もあるし、
ある一定のクオリティーを越えられなかったら「失敗」と呼ぶ場合もある。

僕なんかは「データが取れなかったら失敗」という風に定義していることが多かったりもするのですが、もう一度いいますが、それって、人は状況によって変わってきます。

なので、チームで動く時は余計に、チームで取り組んでいるプロジェクトの『失敗』を定義し、それをチームの皆と共有しておくことが大事だと思うんですね。


『CHIMNEY COFFEE』の責任者を務めている社員の子に伝えた「CHIMNEY COFFEEにおける失敗」は、「猛スピードで改善しないこと」です。

これまで僕の仕事を間近で見ていたとはいえ、自分が旗を振ってサービスを設計した経験なんて無いのだから、ズッコケちゃうのは仕方ないんです。

仲間内で盛り上がって「あえて、こんなことをやってみよう」といった奇をてらったアイデアに走っちゃうこともあると思います。

まともにストレートを投げれないヤツが、変化球を投げたところで、絶対に決まらないのですが、でも、そういう愚策に走ってしまうことってあるじゃないですか?

 
それは全然いいんです。
「愚策だったな」と思い知ればいいんです。

ただ、問題は、それを改善しないことです。

ここで僕が言っているのは「改善」です。
たとえ、良くなっていったとしても、そこにスピード感がなければ、それは「改善」じゃなくて、「淘汰」です。

「やってみて、『チョットおかしい』と思ったら、1秒後に改善しろ」と伝えています。
「まさか、『週明けの会議で話し合います』みたいなジジ臭いことはするな」と。


まだ何者でもない人間が大手に勝てるところなんて、「改善スピード」ぐらいしかないので、「とにかく猛スピードで改善しろ」と伝えています。
「いきなり正解を出せているわけがないのだから、猛スピードで改善しないことがキミ達の失敗だ」と。

ひるがえって自分はどうでしょう?

僕にとっての『失敗』は何でしょうか?
「データがとれないこと」が一つあげられますが、その他にも最近はもう一つあるなぁと思っていて、「数値化できない価値の創造から逃げること」です。


最近、ひろゆきサンの真似をして、YouTubeの生配信にハマっているのですが、皆さん、ご存知だと思うのですが、YouTubeって逐一、数字で結果を出してくれるんですね。

チャンネル登録者数や、再生回数は勿論、視聴維持率や広告単価まで。

そうすると「ああ、ここを伸ばせばいいのか」というのが分かりやすいので、ナゾナゾとか、知恵の輪とか、クロスワードパズルみたいな感じで、ゲーム性があって、そして前に進んでいることが確認できて面白いんですね。

あとは毎朝のVoicyとか、毎朝のサロン記事とか。

それらは数字で結果が出るので、やればやるほど前に進んでいることが確認できる。
なので、先日の放送でもお話ししましたが、気持ちが安定するんですね。


一方で、僕が一日を大半を費やしている「新作制作」は、制作段階では、まったく数値化されないんです。

たとえば……

『映画 えんとつ町のプペル』にしても制作に3〜4年かかりましたが、その間の作業のイチイチは、市場から評価を受けているわけではないので、はたして価値があるものを生めているのかどうなのか…その確認がとれない。。

スパチャをやってる方が気持ち的には全然ラクなんです。

ですが、(僕の場合は)結果的に、大きなリターンを生んでいるのは「あの日、数値化できなかった価値」で、その創造からは逃げちゃダメなんですね。


最近、ここらへんのことを踏まえたスケジュールにしていて、「午前中は数値化できる仕事、午後からは数値化できない仕事」という風に分けたら、結構、抜けがいいです。

「このプロジェクトにおける失敗とは何か?」は人や状況によってコロコロ変わるので、それを逐一明確にしておくのは、オススメです。



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