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相方・キングコング梶原雄太について

このnoteは2019年10月10日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:横山文洋さん

おはようございます。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をやったり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしています。

今朝はですね、「相方・キングコング梶原雄太について」というテーマでお話ししたいと思います。

当時の梶原くん

いま、朝の5時なんですけど、今の今まで、ゴッドタンでお世話になっている佐久間さんの『オールナイトニッポン』にですね、コンビで出演してきました。

ラジオのゲストにコンビででたのは、10年ぶりとか、15年ぶりとか、そんな感じかもしれないですね。
梶原くんと2人で行ってきました。

いやー、おもしかったですね。佐久間さん、さすがだなぁ。

昔から一緒に番組をやっていただいていたので、「西野にこれ投げたら、梶原にこれ投げたら」っていうのを熟知している感じで。

ほんとにおもしろく転がしていただいたんですけど、
「佐久間さんさすがだなぁ」っていうのと、
「梶原くんおもしろいなぁ」っていうのを感じた放送でした。

「西野は結局、梶原のことをどう思ってるんだ?」
と思われてるかもしれないですけど、基本的にファンで。

昔から、シンプルにファンなんです。梶原くんの。
なんかやっぱ面白いんですよ。

「キングコングですイェイイェイ!しゃかりき頑張ります!」
とかいうんですよ。梶原くんが。いつも。

あるとき、急にはじめたんですね。

「なんか言ってるな〜」と思って気にせず漫才してて。

5、6年続けたときに、夜中に急に梶原くんからメールがきて「ちょっと話がある」と。

で、「どうしたの?」って聞いたら、

「おれ、『しゃかりき頑張ります!』、やめようかと思うんだけど」って。

いや、やめろよ、知らねーよ、って話で。

お前が勝手にはじめといて、なんだよ急にって(笑)

都度都度やっぱり、梶原くんの行動には笑わされてですね。
この20年くらいずっと。
ほんとおもしろいな〜とか思ったんです。

最初はね、キングコングふたりでスタートして、テレビにでれるようになって。
そうすると、出演者が20人とか30人とかに増えたときに、梶原くんはメインでボケるのではないんです。矢面にたつことを避けるんですよね。

で、その他大勢のツッコミ側にまわって、メインでボケてる人に

「ちょっとちょっとー!」ってツッコんでしまうっていう癖があって、これはもう性格だと思うんですけど、

正直言うと、当時はすこしさみしい気持ちだったんですね。

僕も言い方があんまりうまくなかったんだと思うんですけど、

「梶、ツッコむのとかやめたほうがいいと思うよ」
とか、
「矢面にたつボケをやったほうがいいよ」

みたいなことを言ってたんですけど、
相方のアドバイスみたいなのって、聞きにくいと思うんです。
放っておいてくれよって感じだと思う。

そんで、参ったな〜とか思いながら、

そんな矢先、5、6年前かな、YouTubeがでてきたんで。

テレビだったら登場人物が多くいるけど、YouTubeだったら、僕と梶原くんしかいなくなるから、そうしたら、梶原くんは心置きなくボケれるなぁと思って。

「YouTubeっていうのがあるよ」って言ったんですけど、当時は全然響かなくて、それもあかんかぁと思って、

どうしても梶原くんが活躍できる場所をずっと作れずにいたんですね。

それがずっと続いた。

で、ここから話が好転するわけです。

梶原くんがそこから6年後、
『カジサック』っていうYouTubeをスタートした。

こっからが結構おもしろいですね。

『自分が活きる環境』をみつけろ

本音をいうと、YouTubeなんて6年前に言ってたじゃん!なんですけど(笑)まぁ、それは置いといて。

梶原くんが自分の意志でYouTubeをスタートしたと。
YouTubeの主役はカジサック、梶原くんがメインを張ってボケる。
っていうポジションにいるから、ほんと最高で。

「これ見たかった!」って思ったんです。

だから、僕はカジサックチャンネル好きなんですけど。

やっぱり、ボケ癖、メインでボケる癖みたいなのが、他でも生きてきていて。

明らかに自信をつけたなって感じがしていて。

たとえば、今日の佐久間さんのラジオでも、前までだったら、ふられてもススっと逃げてたけど、なんかもう、背負うようになっていて。

ほんと最高だなぁと思いましたね。

そうなると、僕は横で手を叩いて笑ってるだけ。

そもそも僕はお客さんになりたいヤツですから、横でケラケラ笑ってるのがいちばんしあわせなので、それができるようになったのは、ほんとにありがたいなと思いますね。

それは、梶原くんの決断と努力の賜物だし、僕はその恩恵を受けているんだなあと思いますね。

ここで改めて思うのは、環境の大切さですね。

梶原くんの能力っていうのは、活きない場所と活きる場所があった。

べつにオールラウンドプレイヤーではなくてですね、足が速い人とか、力持ちの人、背が高い人、低い人、器用な人、不器用な人。いろんな方がいらっしゃるんですけど。

やっぱ大事なのは、
『自分が活きる環境をみつける』
っていうことですね。

あわない環境でやるのではなくて、自分の力がきちんとだせる環境を、きちんと選ぶ。なるだけ早いタイミングで選ぶ。

そのためには転々としても構わないから、とにかく自分が力を出せる環境を探すことが非常に大事。

でも、そのためにはやっぱり、まずは、いま与えられた環境でフルスイングして、その中でやってみて、

どうやら、やりきった結果、「100%やりきったけど、ここじゃないな」とお引越しする、と。

いずれにせよフルスイングしないことには、ここは向いてないなってこともわからないので。

まずは、いま置かれている場所でフルスイングする。

ちがうなって思ったら、すぐに鞍替えする。

自分が心置きなくバットを振れる環境を探すことが非常に大事だなぁと、梶原くんをみて思いました。

ちゃんとその環境でホームラン打てるようになったら、別の現場に行ったとしても、自信がついてるから、ほかの現場でも活躍することができる。

梶原くんは、それが顕著だなぁと思いました。

改めて、梶原くんのことをどう思ってるんだっていうと、
「20年間、ファンを続けていてよかったな」
っていうのが、正直なとこですね。
今日の放送で改めて思いました。

ということで、引き続きキングコングをよろしくお願いします。

それでは素敵な一日をお過ごしください。西野亮廣でした。

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