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『自分』の出しどころを誤るな【キンコン西野】

このnoteは2022年6月20日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

今日は「『自分』の出しどころを誤るな」という話をしたいと思います。

本題に入る前にお知らせです。

お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!


西野亮廣講演会』のお知らせです。

全国各地で続々と開催が決まっています。

7月16日(土)に豊橋、
7月18日(月)に福岡、
8月7日(日)に東京、
8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。

私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。

チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。

サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。

会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

よろしくお願いします。


リーディング公演は半分成功で半分失敗


そんなこんなで本題です。

さて。

今日は「『自分』の出しどころを誤るな」という話をしたいと思います。

昨日、一昨日と、ニューヨークではミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演がありました。

リーディング公演というのは、関係者に向けてのストーリーのプレゼン会です。

先に言っちゃうと、リーディング公演の反応はすこぶる良くて、二日連続でスタンディングオベーションが起きたんです。

終演後も関係者の皆さんからの質問攻めが凄くて、僕だけじゃなく、その場にいたキャスト&スタッフ全員が手応えを感じたと思います。

ただ、個人的には「半分成功で、半分失敗」というのが正直な感想です。

で、「何が失敗だったのか?」に関しては、まぁ、いろんな方が関わっているプロジェクトですから、あまり公の場所では言いたくなくて、今朝のサロンの方に投稿させていただきました。

言葉を包まずに正直に書いたので、是非、チェックしてみてください。


『自分』を出したいなら、自分の持ち場で出せ


と言われても、サロンメンバーじゃない方は少しモヤっとすると思うので、「触り」だけ言うと、「『ここに関しては手を加えないでね』とお願いしていたことが、守られなかった」つまり、「手を加えられていた」ということです。

これはホントにクリエイティブあるあるで、作り手は皆、自分の色を出したがるんですよね。

カレーで言うところの「隠し味」を入れたがる。

ちなみに有名な話ですが、NHKの『ためしてガッテン』のカレー特集で、「カレーは素人がゴチャゴチャ手を加えるよりも、パッケージ裏のレシピどおりに作った方が美味しい」という結果が出ています。

それでも、皆、「俺なりの!」「私なりの!」をやりたがるんですね。

まぁ、気持ちは凄くよく分かります。

せっかくプロジェクトに関わったのならば、どうせなら「自分色」を出したいですよね。

自分を残したいじゃないですか?

その気持ちはすごく前向きで素晴らしいと思うのですが、それに対して、ウチの田村Pが昨日すっごく「ごもっとも」なコトを言ってたんです。

彼女の言葉を要約すると、「そんなに『自分』を出したいなら、自分の持ち場で出せ」です。

たとえば一級建築士と大工さんがいたとして、大工さんが自分を出すなら、大工仕事の中で出さないといけない。

大工さんが、一級建築士の書いた設計図にメスを入れてしまうと(自分を出してしまうと)、必ずどこかで矛盾が起きちゃうんですね。

「そこに柱を立てちゃ、ここからの見た目が崩れるじゃん」みたいなことが起きる。

建築士さんは、そういうコトを全部踏まえて、矛盾を潰しながら、逆算して書いているんです。

モノづくりの現場は、そういうことだらけで、自分の管轄外で「俺なりの」を入れちゃうと必ず破綻しちゃうんです。

なので、今回のチャレンジでも「ここには手を加えないでね」と事前に釘を刺しておいたのですが、コミュニケーションのエラーなのか何なのか手を加えられていたので、そこに関しては「失敗」ですね。


「自分で手を加えた補正」という地雷


今日のサロンの記事では『壊れてないものを修理するな』という英語のことわざと共に、もっと踏み込んだ話をさせていただいたのですが、この問題の厄介なところは、「良かれと思ってやっている」という部分ですね。

なので、歯止めが効かない。

本当に気をつけなきゃいけないのは、たとえば…自分で作った料理って美味しいじゃないですか?

自分で味を加えたカレーも美味しいですよね。

そんな感じで、自分で手を加えたものって、「自分で手を加えた補正」みたいなものがかかっちゃう。

自分で手を加えると、美味しく感じちゃうんです。
よく見えちゃうんです。

「思い出補正」って、「自分の生き様を否定したくない」という心理から来てるらしいんですけど、おそらくそれと同じで、「自分の手(あるいはアイデア)を否定したくない」という心理から、「前より良くなった」という感情が生まれるんだと思います。

だけど、サービス業の場合(エンターテイメントの場合)、味を判断するのは他人なんですね。

日本公演とニューヨークのリーディング公演の両方を観てくれたあるスタッフさんは、「手を加えられていたところが全て裏目に出ていた」と言ってて、僕も全く同じ感想でした。

まぁ、こういうエラーのパターンをあぶり出す為のリーディング公演でもあるので、今後は徹底していきたいなぁと思います。

とにもかくにも、この「自分で手を加えた補正」という地雷は、僕らの現場だけじゃなくて、いろんな現場に埋まっていて、もしかすると貴方も当事者になっている可能性もあるので、本当に気をつけた方がいいと思います。

自分を出したいのであれば、まずは自分の持ち場(自分が求められている場所)で出す。

「お前の爪痕が求められていない場所に、爪痕を残そうとすな」といったところです。

ここはすごく大事です。


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