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『仕事ができない人』と『仕事ができる人』の違い byキンコン西野

このnoteは2020年9月6日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:天才西野亮廣さんを毎日全力サポートしている田村有紀子さんが大好きすぎて、そんな田村さんを全力で応援したい男 タマキシンイチ  さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「『仕事ができない人』と『仕事ができる人』の違い」
というテーマでお話しします。

あくまで個人的な見解です。
ただ、結構、精度は高いとは思います。

まず、月並みな内容になるので、消化試合的に「仕事ができない人の共通点」から。

これはもう、いろんなところで言われていることですが……『仕事ができない人』が必ず踏む地雷は「プレゼンが長い」です。

つまるところ、「自分に許されている時間を把握していない」です。

僕のオンラインサロン内で、(運営による承認制ではありますが)誰でも記事が投稿できる「県人会」とか「相談室」といったグループがあるのですが、ときどき巻物ぐらいの長文をブチ込んでこられる方がいます。
当然、承認しませんよ。

承認してしまうと、その人が損をするので。


これ、ホントあるあるで、自分が受け取る側だったら、「誰かよく分からない人の長文を誰が読むんだよ」と思うハズなのに、自分が発信者になった瞬間に、思いの丈を全て書き起こした巻物をお届けしてしまう。


「相手目線に立つことができない人」に仕事ができるわけがない。

あと、何より、「時間の価値が分かっていない」というのは致命的ですね。
「お前が何も考えずに奪っている相手の時間、いくらだと思っている?」という話です。

「お前が前もって最短でプレゼンする訓練をしておけば、皆が幸せだったのに、お前はそこの努力を徹底的にサボり、皆の時間を犠牲にした」という話です。

ここは、もう、論外っす。
ビジネスマンの前に、人としての優しさがない。


あと、「時間」でいうと、よく見かける犯罪があります。

たとえば「講演会」とか「交流会」で、質問コーナーみたいなのが設けられていて、そこでは手を挙げなかったくせに、イベント終了後に登壇者をつかまえて、話しかける人。

「話しかける時間は、さっき、作ったろ」という(笑)

これはもう「仕事できない」とかそういうレベルじゃなくて、シンプルに嫌われます。

「皆の前で手を挙げて下手はこきたくない」と自分は守るクセに、仕事を終えた登壇者の時間は乱暴に奪う。

つまり、この人って、他人のことはどうだっていいんです。
可愛いのは自分だけ。

そんなヤツと仕事をしたい人なんているわけがない。
 
帰り道の登壇者は「捕まえるチャンス」でも何でもない。
あそこ捕まえたら、終わりです。

仕事ができない人の共通点でいうと、「時間の価値が分かっていない」に尽きます。

次に、「仕事ができる人の共通点(西野バージョン)」を。 

これはあまり他で言われていないことだと思います。ただ、僕のまわりの、「この人、仕事できるなぁ」という人に見られる傾向です。(※全員に当てはまるワケではないですが

それが何かというと、「大勢のグループLINEで、既読スルーされてしまっている人を、すかさず助けに行く」です。


これは、「相手目線でモノを見れているか否か」というところだと思うのですが、多くの人は、そもそもLINEの仕様を分かっていない。

…というか、忘れている。

たとえば、あなたが20人のLINEグループに所属しているとします。
で、Aさんが何か問いかけるようなコメントをしました。
そのコメントを貴方は見ました。

この時、Aさんのスマホの画面には「既読1」がついても、「貴方が見た」ということはAさんにはバレません。

だから貴方は「まぁ、自分が返さなくてもいいか」となる。

そこから10分経ったとするじゃないですか。

相変わらず、Aさんの問いかけが、そのLINEグループの最新のコメントとして残っている。

この時、貴方のLINE画面は何も変わらない。

ただ、貴方と同じように「まぁ、自分が返さなくてもいいか」と皆が思っているから、AさんのLINE画面のAさんのコメントの横には「既読19」がついている。

「既読19」という文字は、貴方の画面にはついていないですが、Aさんの画面にはガッツリと出ているんです。

この想像ができているか否か、Aさんの痛みが想像できているか否か、というところと、皆が「まぁ、自分がやらなくても…」となっている中、「自分がフォローにいきます」と手を挙げるサービス精神ですね。ここに『人』が出る。

僕、結構、ここを見るんです。

LINEグループって人数が多くなれば多くなるほど「自分が助けに行かなくてもいい」空気になるので、その中で、誰が助けに行くのかなぁというところを見ています。

このへんは田村PとかSHOWROOMの前田さんとかはホームレス小谷とかは絶対に取りこぼさない(笑)

対お客さんであろが、対ビジネスパートナーであろうが、つまるところ、仕事なんて「サービス業」なので、「あの人は今、どういう気持ちなんだろうなぁ」と相手のことをず〜っと考えている人は強いですよね。

もっというと、「相手に憑依して、相手の目玉を使って私を見れる人」は強い。

ここに尽きますね。


というわけで、
「『仕事ができない人』と『仕事ができる人』の違い」
というテーマでお話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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