【「やらない後悔よりも、やる後悔」なのか?】byキンコン西野
このnoteは2021年1月16日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:「ようちゃんへ。発表会ぜったいできる!」と書いてくださったサイン本は一生の宝物です。バレリーナのとみたよう さん
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
本題に入る前に近況報告からさせてください。
昨日から始まりました『映画 えんとつ町のプペル』の「副音声付き上映」が、ものすご〜く好評です。
こんなことを言うのもアレなんですけども、あの副音声は100分間の一発録りでして、とくに台本を用意していたわけでもなく、その場の思いつきで、「あ、そうそう。このシーンはね…」みたいな調子で喋ったので……ぶっちゃけ何を喋ったか全然覚えてないんですww
ただ、収録終わりに、マネージャーが興奮気味に「面白かった!」と言ってきたのだけは覚えていて、その程度の記憶なので、ぶっちゃけ、「お客さんにあてて、全然ダメだったら、どうしよう?」と3ミリぐらいは考えていたのですが、どうやら杞憂だったみたいです。
西野に耳元で喋り続けられる地獄の100分間ですが、どうやら面白いみたいなので、是非、体験してみてください。
「副音声付き上映」の参加方法については、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。
(※コチラ↓)
二つ目です。
『映画 えんとつ町のプペル』で走り回っておりますが、その裏で、世界中の子供達に絵本を贈る『えんとつ町のプペル「こどもギフト」』」という活動を粛々とおこなっております。
途上国の子供達だとか、被災地の子供達だとか、孤児院の子供達とかに絵本を贈る活動は、もともとは僕らの会社がライフワークとしてやっていたことなのですが……その活動を見てくださった方から、「個人で何百冊も贈ることはできませんが、月に1冊ぐらいなら、ご協力したいです」というお声をいただいて、「意外と、そういう人って、いるのかなぁ?」と思って、毎月1冊の絵本を子供達に贈れる「支援のサブスク」を立ち上げてみたところ、現在900名ほどの手が挙がっております。
※参加はコチラから↓
絵本は、なるべく手渡しで持っていって、その時の様子を「活動報告」という形で、支援者の皆様に送らせていただいているのですが、今は、コロナ禍なので、「配送」に切り替えております。
先日は、カンボジアの「くっくま孤児院」に贈らせていただきました。
この活動は今後も粛々と続けさせていただきます。興味がある方は、『えんとつ町のプペル「こどもギフト」』で検索してみてください。↓
さて。今日の本題です。
今日から、『映画 えんとつ町のプペル』ができるまでの裏側に迫った個展『えんとつ町のプペルができるまで展』が、東京、仙台、福岡でスタートします。
(※詳細はコチラ)
https://l-tike.com/event/mevent/?mid=558066
「思ってたのと違う!」となってしまうのが嫌なので、ちょっと丁寧めにお伝えしますが、こちらの個展は、完成品が壁にズラリと展示されたものではなく、「できるまで展」なので、完成するまでの過程を展示しているんです。
たとえば、『映画 えんとつ町のプペル』にはトロッコで爆走するシーンがあるんですけど、あのシーンができるまでを、ラフ画の段階から追いかけているんです。
ラフ画の段階なので、要するに、本番まで辿り着かなかったアイデアとかが混じっていたりします。
CGも、初期の初期の段階のものを動画で流していて、「ほぉ〜、これが、ああなるんだ」と楽しんでいただける内容となっておりますが、そもそも、そういったものに興味がない人からすると、マジで全然面白くないと思いますwww
僕は、こういうのがずっごい好きなんです。
昔見た映画『タイタニック』のメイキングとかが最高で、グリーンバックに、巨大な船のセットがドーンとあって、そこに海を合成するわけですが、それを見て興奮したクチなんですね。
で、今度は自分がそういったものを提供する側の人間になったわけですが、なってみて分かるのが、「これができるまでの裏側、結構面白いよ」と提供できるのって、「その時」だけなんです。
次の作品にとりかかったら、そこでは前作よりもアップデートされた技術が使われていて、どうせ見てもらうなら、僕らはそっちの方を見ていただきたいんです。
要するに、今、一番温度を持って取り掛かっているものを見てもらいたい。
当然、「メイキング画像」や「メイキング映像」は素材として残り続けるのですが、作り手の気持ちとしては、「今、それよりも、もっと面白いことをやってるから!」があるんです。
なので、『映画 えんとつ町のプペル』の裏側に迫った今回の個展は、今回限りなんです。
半年、1年後に、おこなうことはない。
この仕事をやっていると、「やっぱ、行っとけば良かったです。また、どこかでやってもらえませんか?」と言われること時々あるのですが、あれって、結構、心苦しいんです。
これは表現活動している方々の総意だと思うのですが、それを言われたところで、本音を言うと「だから、さんざん告知したじゃん」なんです。
「時すでに遅し」というやつです。打ち上げ花火です。
今回は、それがあったら嫌だなぁと思ったので、少し丁寧めに告知させていただいております。
『えんとつ町のプペルができるまで展』は、東京、仙台、福岡のHMVミュージアムさんで本日スタートです。
そして、この勢いのまま、もう少し踏み込んだ話をしようと思うのですが、よく、「やらぬ後悔よりも、やる後悔」みたいに言われるじゃないですか?
この話の流れだと、どうしても「迷ってるならGOだ!」という結論になりそうですし、「やらぬ後悔よりも、やる後悔」は、もちろん一理も二里もあると思うんですけども、「引く」ということも大切だと思うんですね。
アクセルだけだと、死んじゃうんで。
当然、引いて後悔することもあると思います。「ああ、やっとけばよかったなぁ」と。
じゃあ、「結局、どっちを選べばいいんだ?」という話になってくると思うのですが、そういう時は、「やる」「やらない」とは別に、もう一つの判断基準を持っておけばいいのかなぁと思っていて、希少価値が「高い」か「低い」かを持っておくといいかもしれません。
もう、「やらない」と決めているのならば、希少価値が高かろうが低かろうが、やらないでいいと思うのですが、「やる」か「やらない」かが揺れているぐらいのラインで、それでいて希少価値が高いのであれば、もう、迷わずGOですね。
ヒットしても、空振りしても、ネタになるんで。
コンサルじみてて、アレなのですが、右に行けば行くほど「やる」で、左に行けば行くほど「やらない」の【やる気の横軸】と、上に行けば行くほど「希少価値が高い」、下に行けば行くほど「希少価値が低い、【希少価値の縦軸】を交差させた4象限のマトリクスがあった場合、今迷っている事柄が、ちょっとでも右上の方に入っていれば、基本GOでイイと思います。
いずれせよ、そういった感じで、自分の選択肢を「やる気」と「希少価値」で整理してみると、結構、迷いが晴れるのでオススメです。
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