全員を勝たせろ。もちろん自分も。 by キンコン西野
このnoteは2019年11月10日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:げんたみつひろさん
おはようございます。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
エッチな西野さん
僕は30代後半、アラフォーなんですけども、この年齢になってからのほうがモテるなぁと思ったんですよ。
僕に限らずみんな言うんですよ。30代後半のほうがモテるよねーって。
いろいろ要因はあると思うんですけど、
仕事が脂のってるとか。いろいろあると思うんですけど、
でもまぁ、それだけかなぁと考えた時に、
何が20代の時と、今で何が大きく変わったかな。
20代の時も、意外とこう、ハンサムでブイブイいわせていたので、20代の時もまぁまぁモテたはずなんですけど、今のほうがモテるなぁ。
それは自分だけのことを話してるのではなくて、まわりもみんなそうだって言うんですね。
でもなんか、よく聞くじゃないですか。
20代より30代、30代より40代のほうがモテるって。
まぁいろいろあると思うんですけど。
金銭的に余裕がでた、みたいなのもあるかもしれない。
ちょっとよくわかんないけど。
余裕が出てくるっていうのは、まぁあると思うんですけど、
それよりも、ちょっと下世話な理由な気がしてならなくて。
大きく変わったの何かな?って考えた時に、
僕は、セックスの形が絶対的に変わったなぁ
と思ってですね。
やっぱ20代前半って自分が主役なんですよ。エッチする時って。
とにかく自分が気持ちよくなりたい、みたいな。
サルみたいなんですけど。
やっぱね、この歳になると、そんなことにはあんまり興味がなくなってきて、
目の前にいる子をいかにしあわせにするか?
っていうところに汗を流すんです。
それはすべてにおいてそうなってきたなぁと思っていて。
考えるのは常に、
どうすればこの人を気持ちよくさせられるか?
ってことになるんです。エッチに限らずね。
たとえば、サイン会とかしていても、
何十人とか、何百人にサインを書くんですね。
で、僕は右利きで、だから、右手でサイン書いて、お名前聞いて、書いて、はいどうも!って渡す時に、握手してくださいって言われるんですね。
僕の握手なんかで喜んでもらえるなら、ぜひぜひなんですけど、この握手してくださいって言って差し出される手が右手なんですよ。
ここでけっこう人って分かれるなって思っていて。
右手をだすってことは、つまり、僕は今サインに追われていて、次もサインを書かなきゃいけないってことはわかっている。
その時に、僕は右手で握手をしようと思ったら、1回ペンを置いて握手して、もう1回ペンを持って、っていう動作が増えるじゃないですか。
左手で握手するだけで、それはやらなくて済むわけですよね。
ふだんご自分が右手で握手してるから、そのクセだと思うんですけど、
その時に、自分のクセを優先するか、相手の事情を優先するかでわかれるなって思った。
あとは、お仕事で「画像の確認してください」みたいなのをラインでやりとりしてる時に、pdfで送ってくる人いるんですよ。
そうすると、開く作業を相手にさせるわけじゃないですか。
スクショして画像で送れば、相手の手間は省けるわけですよね。
この時もやっぱり、
自分を優先するか、相手の事情を汲んであげて相手を優先するか
ってところで、けっこう分かれる。
街中で写真撮る時なんかまさにそうで、
「写真撮ってください」って言ってからカメラ出す人がいる。
断られたら別にいいし、オッケーの確認が取れてから、カメラをだして、カメラを起動させる。
その間、相手の時間を大幅に奪ってしまうってことを気にしていない。
ここの、気にならない人っていうのが、いろんなところにクセとして結果がでてしまうなって。
モテる、モテない、のひとつの分かれ目がそこかもしれないし、
ビジネスに関しては、圧倒的に、配慮というか他社目線というか。
ここが大きく反映されてしまう、と思いました。
で、今日はそんな話をしたいと思います。
「全員を勝たせろ。もちろん自分も。」というちょっと踏み込んだテーマでお話します。
4方良しの広告
僕は朝っぱらからなんでこんなエッチな話をしてしまったのかなって大反省なんだけど、でもなぁ、尽きるんだよなやっぱ。
よく言うんですよ、スタッフさんとか、後輩とかにも。
「お前オナニーしてんじゃん」って。「セックス下手やろ」って。けっこう言うんですね、仕事ぶりをみて。
いかに他社目線で、いかに目の前の人を気持ちよくさせるか、っていうところの配慮が欠けてるっていうのは、お仕事で言うと致命的だなって思っていて。
今日は「全員を勝たせろ。もちろん自分も。」というテーマなんですけど、
なのでね、今日の提供げんたみつひろさん、
嫁愛しています、大好きです、いつもありがとう、これからもよろしくね、げんたみつひろ
ってここでげんたみつひろさんの提供を選ばせてもらったんですけど、これは偶然ではなくて、僕は選びにいったんですけど。
僕のvoicyの広告の枠って、まず売ってるんですよ。サロンメンバーに売ってるんですけど、サロンメンバーが広告の枠を1万円で買って、ご自身のキャッチフレーズ、名前を僕がvoicyの冒頭で紹介させていただくと。
くれぐれもルールとしては、自分のサービス、会社を宣伝しない。
なぜなら、西野は宣伝をしたくないから。嘘をついてしまうから。
僕がそのサービスとかがいいなぁって思ったらバンバン宣伝しますよ。キャリオクとか。
宣伝しているのでね、実際。
でもそれって、いいなって思ったから宣伝しているだけの話で、
このシステムでいうとさ、voicyの。
勝手に買われてしまって、じゃあ「これ宣伝してくれ」って言われた時に、僕はノーをだせないわけじゃないですか。
なので、サービスとか会社の宣伝はしませんと。
あくまで個人のお名前をここで読み上げるだけです。
そうすると別に、誰かのお金がどっかに動く、みたいなことがないので。
誰かの時間が何かに奪われる、みたいなこともないので。
僕は嘘つくことにもならないと。
嫁愛しています、大好きです、いつもありがとう、これからもよろしくね、げんたみつひろさん
を僕が言ったところで、僕の信用度が落ちる話ではないってことです。
っていう風にやってるんですね。そもそもの広告枠の仕組みは。
で、実はこれが全員を勝たせろっていうところに通じているんですけど。
嫁愛しています、大好きです、いつもありがとう、これからもよろしくね、げんたみつひろさん
って言うのって、youtubeの間に入ってくる宣伝みたいなのじゃないから、まずはリスナーの方が気持ちがいいと。耳障りなものじゃない。
ひとつ目が、リスナーの方が気持ちいい。
ふたつ目が、広告主が個人をさらしているので、リスナーが広告主個人に感謝して、広告主も気持ちがいいと。
で、みっつ目は、このvoicyの売り上げは全額、被災地支援にまわしている。
場合によっちゃスラム街の支援にもまわしている。
事実、このあいだ千葉の台風で被災した子供たちに当てたんですけどね、売り上げの一部をね。
売り上げは全額なにかの支援に使うんですけど、被災地支援なのか、スラム街支援なのか。
で、その売り上げのまとまったお金を、このあいだは千葉の被災地に使わせていただいたんですけど。
みっつ目は、被災地支援、スラム街支援に使うと。
なので、被災地の子供たち、スラム街の子供たちが気持ちいい。
で、よっつ目ですね。
ここがすごい大事なんですけど、
支援金を絵本にしているので、『えんとつ町のプペル』にしているので、
僕らも気持ちがいいと。
絵本の製作者、株式会社NISHINO、西野亮廣エンタメ研究所の人たちもプラスになっていると。
1つ目は、リスナーが気持ちいい。
2つ目は、広告主が気持ちいい。
3つ目は、支援される側が気持ちいい。
4つ目は、僕らが気持ちいい。
これ、4方良しなんですよ。
全員得してるっていう状態ですね。
嫌な気持ちをしている人がひとりも発生しないと。
で、ビジネスを設計する時は、絶対これが重要で、
結論なにかというとですね、弱者、ストレスがかかってしまっている人が生まれていないから、4方良し、だと。
僕のvoicyを潰そうとする勢力が生まれようがないってことです。
つまり、「全員を勝たせる」というのは最大の防御で、自分の取り分しかデザインしていない人は、反対勢力が生まれるから防御力が低いんです。
よく自分のところに、企業だとか、新しい事業の提案してくる、新しいエンターテイメントを提案してこられる方がけっこういらっしゃるんですけど、ここがほんとに自分の取り分しかデザインしていないんですね。
自分の取り分しかデザインしていないから、やっぱり反対勢力が生まれるわけじゃないですか。快く思わない人がでてくると。
あいつ潰そうぜ、ってなってくる。そうすると、防御力が下がっちゃう。
結局、ここに尽きますね。
やっぱり、とにかく徹底的に相手に、まわりに、配慮をして、徹底的に全員を気持ちよくさせて、全員を勝たせるっていう風にしたら、自分を潰そうとする人がでてこない。
なので、結論やっぱ、やさしいセックスがいちばんいい、ってことになるんだよなぁ。
この話はね、僕はよくしているんだけど、
改めてね、自問自答したほうがいいかもしれないですね。
果たしてわたしは、まわりにいる人全員を勝たせることができているのか?と。
自分の取り分しか考えていないんじゃないか?と。
疑ったほうがいいと思います。
自分の取り分しか考えていない人は、自分の取り分が下がってしまうから。
とにかく、まわりを全員勝たせたほうがいいと思います。
というわけで、今朝は「全員を勝たせろ。もちろん自分も。」というテーマでお話させていただきました。
くれぐれも、自分も勝たせなきゃいけない、ってことですね。
ここをボランティアにしてしまうと続かないんで。
きのうもお話しましたが、『西野亮廣「光る」絵本展』の開催権利をサロンメンバーとかに提供しているんですけど、サロンメンバーに常々言っているのは
「利益をだすことを恐れないでください」
ほんとうに心無い声はあると思います。
「儲けやがって」って声は届くかもしれませんが、儲けていいんです。
じゃないと活動は止まってしまうから。
その上で、みんなにやさしくしてください。
ってことをお伝えしています。
ということで、「全員を勝たせろ。もちろん自分も。」というテーマでお話させていただきました。
それでは、素敵な1日をお過ごしください。
あっそうだ。僕はですね、これから大阪の池田氏のほうに行ってですね、細川小学校というところに行ってですね、『ボタフェス』という植木のイベントにちょろっと顔出します。よかったらあそびにきてください。
僕は会場でずっと飲んでるだけなんですけど、そこでお話伺ったりだとか、相談伺ったりすることくらいはさせていただきます。
ということで、改めまして、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。
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