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【全然上手くいかないっ!】キンコン西野が大苦戦!

このnoteは2021年5月31日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:道頓堀をエンタメで活性化したいジョー さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせです。

Voicy(音声メディア)では、どちらかというと普遍的なこと(場合によっては他所でも聞けること)を喋っているのですが、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、僕の活動を絡めながら、「今、何をしなければならないのか?」という内容をお届けしているんですね。
「今、作品を届ける為には?」「今、集客をする為には?」がメインです。
なので、サロンメンバーは経営者さんが多めです。

で、いつもは、1日2000文字〜3000文字の記事を書いて終わりなのですが、「ここって、こういうことだよ」という補足説明を文章じゃなくて、お喋りで届けようと思って、6月29日21時から、オンライン勉強会『【教えて西野先生】機能で差別化を図れなくなった時代の集客の提案』を開催することになりました。

サロンに投稿した過去記事の復習をする会ですね。
オンライン勉強会はFacebookグループのサロン内で開催しますので、Facebookのサロンを利用しているサロンメンバーさんは参加無料です。

時間になれば、いつものタイムラインを開いてください。
サロンメンバーではないけれど、「オンライン勉強会『【教えて西野先生】機能で差別化を図れなくなった時代の提案』」に興味がある方は、「西野亮廣エンタメ研究所」で検索して、サロンに参加してみてください。
勉強会の時間は大体1時間半です。西野が一人で喋ります。よろしくお願いします。

(※こちら↓)

そして、もう一つ。

月に2回、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

結局、僕の場合は、お酒の席の話が、どこよりも本音だし、なんてったって一次情報なんです。

なので、それを産地直送でお届けしようというのが『スナック西野』の趣旨です。

来週のゲストは「IT評論家・尾原和啓さん」です。
先に言っておきますが、今度の話題は「空中戦」になるので、途中、何を言っているか分からない人がいるかもしれませんが、「普段の呑み会の会話をそのまま届ける」が趣旨なので、そのまま話を続けています。

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「ああ、西野は普段、呑んでる時は、こんな会話をしてるんだろうなぁ」という感じで観ていただけると幸いです。

そして、先々のゲストですが、「堀江貴文さん」「美容室NORA代表・広江一也さん」と続きます。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

(※こちら↓)

さて。
そんなこんなで本題です。

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前作から2年、僕の新作絵本『みにくいマルコ 〜えんとつ町に咲いた花〜』が発売となりました。

すでに本屋さんにも並べてくださっているみたいで、本当に感謝です。

今日は「発売を記念して」というわけでもないですが、ちょっと、「絵本の現実」についてお話ししたいと思います。

というのも、僕が絵本を描いているもんですから、「僕も、私も、絵本を描いてみたい」というご相談を受けるんですね。

あと、絵本って、なんか「描けそう感」あるじゃないですか? 分かりますよね?

「100メートルを9秒で走れ」と言われたら「無理無理」となるし、「小説を一本書け」と言われると、「そんなの書いたことないし…」とヒヨっちゃいますが、文章も少ないし、絵もフワフワした感じだし、なんか絵本なら描けそうじゃないですか?

さらには、そんな「素人の私でも、なんか作れそうな気ががする絵本」が映画になって、海外の映画祭に呼ばれて…って、夢があるじゃないですか?
最近だと「海外に仕掛けられるコンテンツ」として認識されることも少なくないのですが、「どっこい、そんなに甘くない」というのが今日の話です。

ちなみに…

・坂上忍さん
・木村カエラさん
・ゆず・北川悠仁さん
・土屋アンナさん
・小島よしおさん
・爆笑問題・太田さん
・北野武さん
・明石家さんまさん

…この方々の共通点って、分かりますか?
引っ張ったって仕方がないので答えを言うと、「絵本を出したことがある有名人」です。

じゃあ、今、この中から、何作品のタイトルが言えます?

僕は自分が絵本を描いているので、やっぱり皆さんの作品はチェックしているのですが、お世辞抜きで、本当に素晴らしい作品ばっかりです。

優しいし、考えさせられるし、「タレント本でしょ?」と揶揄されることもあるかもしれませんが、とんでもない。

僕は、爆笑問題の太田さんが描く物語のファンなんですけど、太田さんなんて作家として一流だし、太田さんの絵本『マボロシの鳥』の絵を担当したのは藤城清治さんですよ。

僕、パリで個展をした時に、急激に藤城さんの絵を観たくなって、帰国後、成田空港から直接、栃木まで行ったほどです。

太田さん×藤城さんなんて、最高の組み合わせで、作品も最高でした。

ただ、絵本の場合は、作品の良し悪しと、もっというと作家の知名度と、「作品が届く」というのは、全然違うんですね。

プペルが売れた時に「有名人だから売れたんだろ」と言われたんですけど、「有名だから売れた」という理屈だと、いろいろ説明がつかないですよね。

何が言いたいか、分かりますよね?

売れないんです。
 
絵本って、圧倒的に売れないんです。

でも、そうでしょ?

最近、いつ、絵本売り場に行きました?
下手すりゃ10年以上、行っていない人もいますよね?

なんか「絵本」って、病院の待合室とか、生活空間でチョコチョコ見かけるから、そこそこ売れているイメージがあるのですが、本当に売れないんです。

不況が叫ばれる出版界において、「絵本は比較的、売り上げが安定している」と言われていて、たしかに売り上げは落ちていないのですが、そもそもの市場が小さいんですね。

市場の規模でいうと、ザックリですが「文庫の3分の1」「漫画の5分の1」ぐらいです。

そして、その僅かな市場を支えているのは、過去の作品です。

いまだに、半世紀前出版された作品が本屋さんで平積みされるのが絵本の世界です。

新作がつけ入る隙なんて、ほぼ無いんです。

「そんな中でも、僕は絵本を届けているぞ」という話をしたいわけじゃないです。

「絵本だったら作れそうじゃ〜ん」と思っている方に対して、「『作ったところで売れないよ』ということを踏まえておいた方がいいですよ」という話です。

実際、僕自身、絵本ばっかりは全然思い通りにいかないんです。

業界をハックするのは、比較的、得意な方だと思うのですが、絵本ばっかりは毎回苦戦していて、今でも「これだ」という答えが見つからず、攻めあぐねています。

ただ、「だからイイ」というのもあります。

「攻めにくい」というのは「攻められにくい」ということなので、一度、椅子とりゲームの椅子を獲得したら、他のエンタメに比べると寿命は長いかもしれません。

ただ、そんなのは、ほぼ夢物語で、実際は「攻めあぐねたまま終わる」というケースがほとんどです。

「絵本」といっても「作る」となると、相当な時間を要してしまうので、絵本に挑戦される方は、こういう現実を分かっておいた方がいいのかぁと思います。

頭の片隅にでもおいといてください。

そんなこんなで、絵本『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』が本日発売となります。

(※こちら↓)

「映画 えんとつ町のプペル」から3年後の世界が舞台の物語です。

一見すると恋物語のようですが、僕の自叙伝というか、今の僕の気持ちをそのまま反映しています。
興味がある方は是非、手にとってみてください。
あと、「キンコン西野のサイン本屋さん」でサイン本も承っておりますので、そちらも是非。

(※こちら↓)

今日は、キンコン西野の「思うようにいかない仕事」というテーマでお話しさせていただきました。



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