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たったの「知識不足」で死ぬな【キンコン西野】

このnoteは2021年3月19日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:皆さんのお口の健康を一生大切に考えていく歯科医師 中塚健介 さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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僕は、毎朝、Voicyで10分間喋った後に、『西野亮廣エンタメ研究所』というオンラインサロンに2000〜3000文字の記事を投稿しています。

(※コチラ↓)

オンラインサロンに投稿する記事の内容は様々ですが、「エンターテイメントを通じて実際に自分が現在進行形で経験している学び」を提供させていただいております。

オンラインサロンの内容は「口外禁止」だったりするのですが、べつに中で怪しいことをやっているわけでも、高額の壺を売りつけているわけでもなくて…
「今、こういう考えで、こういうものを作ってます」と言って、実際に作っている途中の作品(未公開のもの)を披露したりするので、それで「まだ表には出さないでね」ということだったりします。

それこそ『映画 えんとつ町のプペル』は公開の1年も2年も前から、まだ全然仕上げっていない映像とかを共有したり、僕が全身タイツを着て、キャラクターの動きをアニメーターさん向けに指示している恥ずかしい映像をサロン内に共有したりしました。

サロンメンバーさんは、その悪戦苦闘の日々を共有しているから、映画のオープニングのタイトルが出た瞬間に「グッ」とくるものがあったりするのだと思います。

ピアノの発表会で、舞台袖から娘が出てきた時のような感動です。

あとは、「おそらく時代は、こっちに進むから、ここに手を打ってみます」といった感じで仮説を立てて、数ヶ月後、数年後に検証する…というのを共有しています。

仮説・検証を繰り返していると、当たり前ですが、仮説の精度は上がります。

あとは、災害対策です。

日本って、年々、自然災害の被害が大きくなってきているじゃないですか?
地震や、水害は、今年も確実にある。

つまり、今年も、日本のどこかにいるサロンメンバーさんや、そのメンバーさんのお住まいの地域の方が、厳しい環境に追い込まれることは決まっています。
 
そこは絶対に無視できないので、「県人会」という形で、各都道府県ごとにグループを作って、すぐに救援に向かえる体制を整えています。

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たとえば、「○○県で震度5の地震がありました」となったら、すぐに「○○県人会」の方に安否確認の連絡を投げて、被害が出ていれば、被害状況と、「何が、どれぐらい必要なのか?」を報告していただくようにしています。

必要なものが「物資」の場合もあるし、「人手」の場合もある。

それこそ去年、熊本で大きな水害があった時に、「人手が必要だけど、コロナの関係で、県外ボランティアは禁止」というルールが出てしまったので、熊本県人会の方に「△△にお住いの○○さんの家の土砂を出す作業に、大人の男性3人が必要です」と呼びかけて、県内ボランティアを募り、対応させていただきました。

僕らが生きていくには、「自助・互助・共助・公助」という力が必要とされています。

「自助」というのは、自分で自分を助けることですね。
「互助」というのは、家族とか友人とかご近所さんとかクラブ活動の仲間といった、「個人的な関係性」を持つ者同士で、支え合うことです。
「共助」というのは、年金とか、介護保険とか。
「公助」というのは、行政の助け。

この中で、僕らが手をつけられるのは「互助」だと思うのですが、ここって現代は希薄じゃないですか?

個人でアレやコレやと発信できるようになったので、お隣さんや、ご近所さんとの関係をあまり築けていない人がほとんどだと思います。

ただ、「繋がっておくこと」で助かる命や、生活があるので、サロンで繋がっておいて、万が一の時に迅速に助けにいけるようにしています。

で、ここからが本題なんですけども……… 

エンタメを一生懸命作っても、その作品が届かなかったり、もっというと、活動予算が底をついてしまうと、エンタメは終わってしまうんですね。

それこそ、自然災害の救援に向かう時も、救援活動の予算が必要になってくる。

去年の熊本の水害の時は、土砂をかきだす「ケルヒャー」という高圧洗浄機がたくさん必要になったわけですが、「ケルヒャーの購入代金をどこから捻出するか?」という話になってくる。

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「集客」とか「お金」の話って、絶対に後回しにできないんですね。

【活動内容】と、【活動を支える基盤】の両輪で、ようやく前に進むわけで、どちらか片方を無視してしまうと必ず終わってしまうんです。

なので、昨日のサロン記事では、「これからの時代に、どう集客していくか?」という話と、「これからの時代に、どう活動予算を確保していくか?」という話を、赤裸々に書かせてもらったのですが……

ここって、日本の学校では絶対に教えてもらえないんです。

僕らが生きていく上で絶対に必要になってくる「集客」と「お金」のことって、授業のカリキュラムに入っていないんです。

んでもって、「学校で1秒も学ばない」ということを重く捉えておいた方がいいなぁと思って、今、お話しさせていただいているのですが……「学校で1秒も学んでない」ということはですね、「『学んでいない』ということに自覚がない」ということです。

英語の授業があったから、「自分は英語が苦手」と認識できるわけじゃないですか?国語や算数の授業があったから、「文系」「理系」という概念が生まれるわけじゃないですか?

数年前、MasterCardさんが、アジア/太平洋地域14の国のマネーリテラシー(お金の知識)を調査してランキングを出したのですが、日本人ってダントツの最下位なんです。

そして、このことを、ほとんどの日本人が知らないんです。

日本人は「自分にはお金の知識が圧倒的に無い」という自覚が無い状態で、「お金が無い」と苦しんでいるんです。

車に例えると、運転の知識がないから、交通事故を起こしまくっているんだけど、事故の原因が「知識不足」だということに気づいていないから、今日も明日も明後日も事故を量産し続けている…という感じです。

ちなみに、「パーソル総合研究所」というところが、アジア太平洋地域14の国のビジネスパーソン(1000人だっけな?)を対象にアンケート調査をとったところ、「勤務先以外の学習」について「特に何も行っていない」と答えたのが……

ベトナムは2%、
インドネシアは2.3%、
インドは4.9%、
中国が6.3%…といった感じだったんですが、

日本がブッチギリの最下位で、

46.3%です。

「学ばない」の格が違うんです。
王者です。
なんとしてでも学びません!!

そして、「学んでいない」ということを多くの日本人が知らない。

なぜ、こんだけ働いているのに、苦しい思いをしているのか?
原因は、シンプルに「知識不足」です。

「勤勉に働く」しか選択肢を持っていない。

所得には「勤労所得」と「財産所得」というものがあることをよく分かっていないから、「財産所得」の議論にすらならないし、万が一、「財産所得」の話をしようものなら、「何か怪しい」「ゼニゲバですか?」「詐欺ですか?」というのが日本人です。

この日本を、次に時代を生きる子供達には渡したくないじゃないですか?

生きていれば「抗えない運命」はいくつかあります。
ただ、「知識」は抗える部分で、サロンメンバーさんには「知識不足なんかで死ぬな」と伝えています。

一緒に勉強していきたいと思います。
よろしくお願いします。




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