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プロの通訳さんと仕事をして痛感した『英会話の誤解』【キンコン西野】

このnoteは2022年4月22日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「プロの通訳さんと仕事をして痛感した『英会話の誤解』」というテーマでお話ししたいと思います。

話を聞けば「そりゃそうだよな〜」となることですが、意外と多くの方が見落としている部分だと思います。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」参加者1万1600名突破


コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が、「1万1600名」を突破しました。

コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。 

内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。 

仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。 

仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください! 

チケットは800円です。
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

よろしくお願いします。

お知らせ!『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』参加者1900名突破


そして、もう一点。

5月21日の20時から開催するオンライン勉強会『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』の参加者が「1900名」を突破しました。

僕は、自分で会社を起こして、資金繰りをして、作品や商品を作って、売って、従業員を雇って…という活動をしているのですが、この活動は「お金」の問題と常に隣合わせなんです。

そして、そこでは「お金の勉強をしていない人の弱さ」を見る。

お金の勉強をしていない人が、自分や、まわりの人達を不幸にしていく様を、まざまざと見るんです。

やっぱりこのあたりの心配は拭えないので、今回、久しぶりに手を挙げてみました。

こちらはFacebookグループを使った勉強会になるので、参加者の方の声を拾いながら、授業を進めて行きたいと思います。

アーカイブは6月30日まで残りますので、当日参加できない人でもお楽しみいただけます。

チケットは「800円」です。

参加ご希望の方は『BASE 煙突屋』で検索してください。


「英語が話せる=海外で無双モード」ではない


そんなこんなで本題です。

今日は、「プロの通訳さんと一緒に仕事をしてみて気付いたこと」というテーマでお話ししたいと思います。

僕の直近のスケジュールは、来月は映画祭でドイツ、そして再来月はミュージカルのお仕事でニューヨーク…といった感じです。

仕事柄、チョコチョコ海外に行っているのですが、おかげさまで、いろんな考えに触れる機会があります。

「海外に行けばなんとかなる」と言う人もいれば、
「行ったところでなんともならなかった」と嘆く人もいる。

皆さんも一度や二度は聞いたことがあるセリフだと思います。

ここで、僕が気になるのは「行ったところで何ともならなかった」というスタンスなんですけども、これABテスト(比較テスト)をしていない人が大半なんです。

つまり、国内で圧倒的に結果を出した人が、「海外に行ったところで何ともならない」というのは分かるのですが、国内で結果を出していない人が「海外に行ったところで何ともならない」というのは、「海外」であることが原因ではなくて、その人の能力が原因である可能性がある。

つまり、ボーッとチャンスを待ってるだけの人は、海外であろうが、日本であろうが、何ともならないじゃないですか?

それを「海外に行ったところで…」という切り口で語るのは、少し筋違いかなぁと。

これと似たような違和感を「英会話」で感じることがよくあって、それが今日の本題です。

結論から言うと、ことビジネスにおいては、英語を話せるからといって、海外で「無双モード」に入れるわけがなくて、当たり前ですけど、コミュニケーションが取れないと話にならないし、知識がないと話にならないんです。

プロの通訳さんほど「理解すること」に時間を割く


多くの人が普通に生きていると、「プロの通訳さん」に通訳してもらうことってなかなかないじゃないですか?

なので、プロの通訳さんが「なぜ『プロ』なのか?」「どの部分が『プロ』なのか?」を言語化できていないと思うんです。

彼らの「プロ」の部分が、あまり見えていないと思うんです。
僕も仕事でご一緒するまではわからなかったです。

もちろんピンキリはあるでしょうが、プロの通訳さんって、「話し言葉で翻訳する力」があるだけじゃないんです。

プロの通訳さんほど、「理解すること」にキチンと時間を割くんです。

「会見とか、インタビュー取材の前にチョチョっと現れて、本番で通訳してサヨナラ」ではなくて、僕の場合だったら、通訳さんは事前に「西野亮廣」のことを調べ倒すんです。

西野が何を考えているかもキチンと理解して、Aの質問が飛んできた時には西野がどう答えるか?も事前にインプットするんです。

そこにキチンと時間を割くんです。

これ、メチャクチャ大事で、僕、2018年にコロンビアにある美術大学で、『プロセスエコノミー』の話をしたんです。
その頃はまだ『プロセスエコノミー』という言葉がありませんでしたが。

「『完成品を無料で提供して、メイキングでマネタイズする』という選択肢がある時代が確実に来る」という話を授業でしたんですね。

それを通訳さんが、同時通訳してくださったんですけども、まだ、地球上にない概念だったので、なかなか理解してもらえないんですよ。

事実、僕、日本人に日本語で千回ぐらい説明しても、まだ「詐欺師」みたいに言われたりします。今は減ったかな。

とかく、日本人に日本語で説明しても上手くいかないんです。

となると、コロンビア人に通訳を挟んで説明するのって、だいぶ難易度が高そうじゃないですか?

ところが、僕、全ての国の中で一番モテたのがコロンビアなんですけども(自慢です)、講義終わりは生徒や先生が殺到して、サイン待ちが1時間みたいな感じになったんです。

要するに、めちゃくちゃハマったんです。

「お前は、なんてことを考えるだっ!」という。

これ、何故、こんなに綺麗にいったかというと、そこで通訳を担当してくださった方とは、もう何度も何度も呑みに行って、僕が喋らずとも、僕の考えをインストールしてくださっていたんですね。

だから、おそらくコロンビアではハマらないような、日本特有の喩えを、コロンビア仕様に秒速で変更することができたりして、それでハマったんです。

言語も大切だが「相手を理解しようとする心」の方が重要


プロの通訳さんほど、相手を理解することや、コミュニケーションに時間を割いていて、素人ほど、「英語が話せたらなんとかなる」と思い込んでいる。

日本人同士で、日本語で話し合っているのに、「なんで分からないんだ」ということだらけじゃないですか?

日本人が日本で日本語を使って活動しても、「集客」に苦戦したりしてるじゃないですか。

僕、最近「凄いな」と思ったのが…ウクライナに千羽鶴を送ろうとした人がいたじゃないですか。

それに対して、当然、「送るな。相手のことを考えろ」という批判が起きたわけですが、その批判に対して、千羽鶴を送ろうとしていた人が、千羽鶴を送ることは止めたものの、

「千羽鶴を折ることによって、ウクライナの人達に思いを馳せるとか。もし、自分がウクライナにいたら、どうするとか。(話を)広げていくための大切な時間を作る題材となると思うので。千羽鶴は無意味じゃない!僕は、それを伝えたい!」と反論をされていて……なんというか、会話が成立してないじゃないですか。

「そんな話はしてねえよ」という(笑)

皆は「千羽鶴を送るな」と言っていて、この方は「折ることに意味がある」と反論している。

誰も「折ること」は否定していない。

千羽鶴を折って、てめえの家で飾っておく分には勝手にどうぞ…じゃないですか。

日本語でも、このザマです。

なので、やっぱり「言語」も大切ですが、コミュニケーション能力や、相手を理解しようとする心の方が重要なんだと思います。

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

★Androidの場合
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【注意】
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