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インターン生をとり続けてきて、見えてきたこと【キンコン西野】

このnoteは2022年7月22日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

今日は「インターン生をとり続けてきて、見えてきたこと」というテーマでお話ししたいと思います。

僕はCHIMNEYTOWNという会社で働いているのですが、このCHIMNEYTOWNという会社は定期的に「インターン生」をとっているんですね。
学生さんです。

僕は最終面接から参加させていただいて、そして、時々、彼らと仕事をします。

そんな距離感でインターン生と付き合ってみて、見えてきたことを、今日は共有したいと思います。

何かの役に立つ話ではなくて、これといった結論や解決策もなくて、「やっぱ、そうだよね。そういうもんだよね」という確認作業として聞いていただけたら、と思います。
 
 

当時の自分と比較しても、良いことは一個もない


まず、インターン生と働いてみて、気づいたことは、それが間違っていることだと分かっているのに、「当時の自分と比べてしまう」ということです。

インターン生って、大体、22歳とか23歳とか…場合によっては25歳の子もいたりするのかな?

で、当時の僕を思い返してみると、19歳でデビューして、20歳の頃には東京に出てきて、『はねるのトびら』が始まって、25歳の頃には番組がゴールデンに上がって、「そろそろ、テレビから軸足を抜こうかしら」と思っている頃です。

その当時の自分と、インターン生を比較してしまうのですが、これ、良いことは一個も無いんです。

「なんで、そんなこともできないの?」ということだらけなので。

ただ、当たり前ですが、当時の自分と(あるいは、当時の、その会社の経営者)と同じような、いや、それ以上のパフォーマンスが出せる子は、そもそもインターンとか受けていない。

新入社員としても入ってこない。
自分でできる子は、自分でやっちゃうんです。

自分でできない子を集めておいて、「なんで、できないの?」というのは、どう考えたって、こっち側のミスです。

ただ、23〜4の若者の分かりやすい比較対象が、「23〜4の頃の自分」なので、ついつい、そっちに意識が向いちゃう。

ずっとインターン生をとり続けてきて、最近は「そういうもんだよね」と思えるようになりましたが、「そういうもんだよね」と思えるようになるまでには時間がかかりました。

ただ、「そういうもんだよね」と思えるようにならないと、組織は成り立たないので、ここは「上司」にあたる人間が勉強しなきゃいけない部分だと思います。
 
 

「叱られて、落ち込んで、パフォーマンスが落ちる」が多い


次に、「叱られたら落ち込む子が、かなり多い」ということが分かりました。

いや、「叱られて、落ち込む」のは当然の感情だと思うのですが、社会人なんだから、「叱られて落ち込んでいるところを表に出すなよ」という話じゃないですか?

「叱られて、落ち込んで、パフォーマンスが落ちる」がデフォルトの子って、もう叱れなくなるから、どんどん無能になっていくんですね。

これは僕の後輩に、よく言っていることなんですが、叱られた直後にとる行動の正解は絶対に「クリンチ」なんです。

つまり、「抱きつきにいく」です。
「すみませんでした。秒で挽回します。ちなみに、飲みに連れてってもらっていいですか?」です(笑)。

ただ、それができる子って、僕の肌感だと、10人に一人ぐらいで、あとは、基本、叱られたら落ち込み、それを表に出してしまいます。

インターン生だったら、時期がきたら、「はい、サヨナラ」ですが、一度、「社員」として会社に迎え入れてしまうと、そうはいかない。

「叱られて、落ち込んでいる子を励ます」みたいな仕事を増やさなきゃいけなくなる。

若手に対しては、「小学校じゃないんだから、叱られて落ち込んでいるところを表に出すなよ」ですが、会社に対しては、「叱られて落ち込むような子を、そもそも雇っちゃダメ」といったところ。

ただ、それは理想論で、なので、妥協案として「叱られて落ち込むような子を育てる環境を会社内に作る」があって、それが「良い会社」とされていますが、僕個人的にはクダラナイと思っています。

おそらく、これは「良いパフォーマンスが出せなかったら、クビを切られるのが当たり前」という世界で生きているからだと思います。

おそらく「正解」は会社の数だけあって、「ウチはこう!」と示してあげることが良いのかなぁと思います。
 
 

自分で考えて、行動できる子は、ほとんどいない

 
次に、「インターン生をとり続けてきて見えてきたこと」ですが、「自分で考えて、行動できる子は、ほとんどいない」ということです。

これも、さっきの話につながるのですが、よく、「自分で考えて、行動できないヤツが多すぎる」みたいに怒っている上司がいますが、自分で考えて行動できる人は、すでに起業していたりするので、インターンや新入社員として入ってきません。

お爺ちゃんお婆ちゃんに募集をかけて、「腰が曲がっているヤツが多すぎる!」と怒っているようなもので、「それは、お前のミスだろ」と。

ここもまぁ、「織り込み済み」でいかなきゃいけないんでしょうね。
 
 

これらすべて「採用する側の過度の期待」によるもの

 
ちょっと話をまとめると、インターン生をとり続けてきて、見えてきたものの“ほとんど”は、「採用する側の過度の期待」です。

経営者や上司がフラストレーションをためているのであれば、その落ち度のほとんどは、フラストレーションがたまるような子達に募集をかけた自分達にある。

ただ、今、「ほとんど」と表現したのは、必ずしも「若者」が正しいわけではなくて、中には、まったく話にならない「若者」もいるので、そこに対して、過保護にいく必要はないなぁと思います。

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