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声をあげないライトファンの声に耳を傾けよう【キンコン西野】

このnoteは2021年11月24日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「声をあげないライトファンの声に耳を傾けよう」という話をしたいと思います。

本題に入る前にお知らせをさせてください。


お知らせ!『プペル ~天明の護美人間~』明日一般販売開始


来年1月3日〜20日に、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』があります。

チケットに関してですが、現在、「ローソン先着先行」と「松竹歌舞伎会ゴールド会員先行」が始まっておりまして、こちらは、抽選じゃなくて、先着販売となりますので、お気をつけください。

そして、明日の朝10時に、いよいよチケット一般発売です。

そして、今回の新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』を、より深く楽しんでいただく為というか、ただ僕が喋りたいだけというか…「キンコン西野がプペル歌舞伎のストーリーを全て喋ってしまう会」(オンライン配信)を開催する運びとなりました。

ストーリーを喋るだけじゃなくて、歌舞伎制作の裏側もズケズケ喋ろうと思います。

これらのオンライン配信チケットをお求めの方は『CHIMNEYTOWN BASE』で検索してみてください。

宜しくお願いします。


そして、もう一つ。


お知らせ!ミュージカル『えんとつ町のプペル』オンライン配信6800名突破


ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信の参加者が6800名を突破しました。

こちらは、定点カメラで記録映像的に撮ったものではなく、撮影用に、公演を止めて、客席を一旦全部取っ払って、カメラのレールや、クレーンカメラなど、「カメラ7台」で撮った、バッキバキの本気の映像作品です。

オンライン配信特典として、「脚本・演出のキングコング西野亮廣による副音声付き配信」がありまして、こちらの副音声は「オン/オフ」のスイッチが付いているみたいなので、西野の副音声が「うるせぇ」と思ったら、切ってください。

11月29日に配信があるんですけど、驚いたことにアーカイブが3ヶ月ほど残るそうなので、何度でもご覧いただけます。

とにもかくにも超絶オススメです。

是非、ご自宅で、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』をご覧ください。

オンライン配信チケットをお求めの方は「えんとつ町のプペル オンライン」で検索していただけると、『えんとつ町のプペル オンライン劇場ZA』というサイトが出てきますので、そちらでチェックしてみてください。

よろしくお願いします。

そんなこんなで本題に入りたいと思います。


どの業界にも共通するものが一つあって・・・


僕は芸人業界から絵本業界に行き、絵本業界から映画業界に行き、今は映画業界からミュージカル業界に行って、比較的、いろんな業界に顔を出している男でして、だからこそ見えてくるものがあったりします。


当然、それぞれの業界には、それぞれのルールや道徳観があって、それを知れるのは本当に面白いのですが、すべての業界で共通していることが一つあって、それが何かというと、「生き延びる為の提案を、その業界の中枢メンバーが壊す」です。


「業界の中枢メンバー」というのは、その業界を作っている人や、その業界のコアファンですね。

想いの強さが、いつからか「かくあるべし」になってしまって、新しい提案を受け入れないんです。


一方で、コアファンではなくて、ライトファンは、新しい提案に対して前向きで、たとえば「クラウドファンディング」一つとっても、芸人業界では、最初、芸人が批判していて、劇場に足繁く通っている芸人ファンも批判していたのですが、なんとなくお笑いが好きな人は「手段の一つとしてあってもいいんじゃね? 何を目くじら立てて批判してるの?」といった感じだったんです。


その後のことは、もう皆さん御存知だとは思いますが、だいたい7~8年遅れて、芸人の中でもクラウドファンディングという手段が選択肢の中に入りました。

今、クラウドファンディングをやっている芸人を批判するノリみたいなのはありません。


7~8年遅れたので、この間に、クラウドファンディングという手段があれば守れたもの…エグい言い方をするとクラウドファンディングという手段を批判してしまったせいで、守れなかったものがたくさんあります。


厄介なのは、「コアメンバーや、コアファンの声の方が大きい」ということですね。
作り手の耳に届く声というのは、愛が深すぎるコアファンの声なんです。

フラットに見ているライトファンって、わざわざ声をあげないんです。

僕はスタッフには、「声をあげるコアファンをとことん愛して、声をあげないライトファンの意見に耳を傾けろ」と言っているのですが、自分で言っておきながら、これ、メチャクチャ大事だと思っています。

たとえば、M1の時期になると必ず現れるんですけど、アイドルがM1に参戦した時に「お笑いをなめんな」とかいうスタッフやコアファンがいるんですけど、お笑いのことを考えたら、これまでお笑いに興味がなかった人達を、そのアイドルさんが連れてきてくれるわけですから、絶対的にプラスじゃないですか?

プラスしかないですよね。

なんで、素人が参加するのがOKで、アイドルが参加するのがNGなのかが、まるで理解できないし、批判している本人も説明できないと思います。
どう考えたって破綻しているので。

今のM1の例は極端ですが、ただ、作り手には、こういった人達の声が届くんです。

お店とかをやってると、経営方法に意見を出すのは、決まって「古参」で、大体の場合で、新しいものを否定します。

そして、その声を無視してしまうと、内側からの攻撃の対象になる。

ただ、歴史を遡っても、コアファンの意見を反映し続けて残ったものって、全然なくて、やっぱり「声をあげるコアファンをとことん愛して、声をあげないライトファンの意見に耳を傾ける」というラインは、本当に大切にした方がいいと思います。


届いていない声に耳を傾けることが大事


ちなみにミュージカル業界でも。これは、誰かに否定されたわけではないですが、なんとなく「ミュージカル業界全体の空気感がそれを積極的に推し進めていない(前向きにとらえていない)」ということがあって、個人的にはメチャクチャ気になっているのですが、「オンライン配信」ってあるじゃないですか?

ミュージカル業界は、べつに「オンライン配信」を否定しているわけではないんですけど、だけど、あまり積極的でもないんです。

作り手側からすると「やっぱり生で観てもらいたい」という声があったりするのですが、そんなことは百も千も承知で、そりゃ生で観てもらいたいですが、だけど、「中身が分からないもの(もしかるすとハズレる可能性があるもの)に時間もお金は払えない」という考えもあるじゃないですか?

「まずは配信で試食してから」という人もいるわけで、配信したことで、劇場に足を運んでくださるお客さんもいる。

ここを取りに行かないのって、まったく無駄だと思っています。

幸い、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は、チームメンバーの皆が、ここに対する理解をもってくださっていたので、オンライン配信を積極的に進めることができているどころか、「アーカイブ3ヶ月」みたいなこともやれていますが、他だと、なかなかこうはいかないです。

「オンライン配信をやることは否定はしないけど…」みたいな空気が流れていて、誰か一人が反対しているわけではないけれど、なんとなくやりにくい感じになっている。

なので、ミュージカルって、基本的には、「劇場のキャパ✖️チケット代」で今も回っています。

おそらく、このラジオをお聴きの方は、「オンラインで未来永劫売り続けて、その売り上げが未来永劫、キャストさんに入り続ける仕組みにした方が良くない?」という意見をお持ちだと思うのですが、結構、内部の人間がそれを止めていたりします。

これはどの業界でも起きていることなので、届いていない声に耳を傾けることが大事だと思います。

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