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複業を考えているのですが……【キンコン西野】

このnoteは2021年5月2日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:世界的なダークホースのタキヌマリョウアン さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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本題に入る前にお知らせをさせてください。

毎度お馴染みとなっておりますがオンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!初心者に優しい仮想通貨勉強会!(※儲け話はありません)』の受講者数が【9000名】を突破しました。

本当にありがとうございます。

会社として『NFT』や『トークン』の実験をしていく上で、仮想通貨の基礎についての勉強会をするのですが、こちらは、その勉強会を配信して共有しようというものです。 

仕組みを学ぶための会議ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
ボクも生徒として参加しています。 

勉強会は全三回。

昨日最高でした。
参加費は900円(なので一回300円)。

参加にはFacebookアカウントが必要です。
興味がある方は『チムニータウン BASE』で検索してみてください。

次回の配信は5月12日でございます。
アーカイブは全3回とも残りますので、好きな時間にご覧ください。


そして、お知らせをもう一つ。


月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中でも、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。

結局、お酒の席の話が、どこよりも早いんです。
それをお届けしようと。

来週のゲストは「幻冬社の箕輪さん」。
編集の上がりを観させていただきましたが、メチャクソ面白かったです。

そして、だいぶ酔っ払ってます(笑)

先々のゲストは「ダイノジ大谷さん」「IT評論家の尾原和啓さん」「ホリエモン」です。

皆、すでに撮り終えたのですが、全回、オススメです。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

宜しくお願いします。

そんなこんなで、今日の本題です。 

 
今日は日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に届いた御相談に全力で応えたいと思います。
(※一部抜粋)

※フルバージョンの音声はコチラ↓


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【Q】高橋さん

個人の価値を高めるために、現在複業を考えていますが、選ぶ際のポイントはありますか?

今は介護業界にいますが、全く別の分野の方が幅が広がるからいいのかなと考えています

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【A】
まず、「職業の掛け算=自分の価値が上がる」とは考えない方がいいと思います。

やっぱり、「1×1=1」なわけで、「掛ければいい」というわけじゃないんですね。

ここでいう「個人の価値」って、おそらく「収入」として数値化される類のものだと思うのですが、それでいうと「価値がある人になる」というのは、「替えがきかない人になる」ということなんですね。

たとえば、僕が無名の大学生として、今、この瞬間に、「役者とミュージシャンと粘土作家」になったとするじゃないですか?

これらは、免許がいらないから、今、この瞬間から肩書きとして名乗れますよね?

じゃあ、このクオリティーの(何の技術も持ち合わせていない)「役者×ミュージシャン×粘土作家」という人材は、替えが効かないか?というと、そうじゃないですよね?

その気になれば、このラジオを聴いている全員が、「役者×ミュージシャン×粘土作家」という人材になれる。

要するに、「肩書きの掛け算」に価値があるわけじゃなくて、「技術の掛け算」に価値がある…という話です。

絵本作家をやる前のキンコン西野って、なんとなく皆、知ってるじゃないですか?

僕、お笑いはそんなに得意じゃないのですが、一応、お笑いでも何千倍か何万倍かの倍率を勝ち上がってきて、だから名前があったりします(笑)

なので、まずは、介護業界でNo.1とまではいかなくても、少なくとも、トップ30ぐらいには入っておいた方がいいと思います。

そのあたりから、職業の掛け算が効いてくる。
何の職業と掛け合わせるかは、その後の話です。
頑張ってください。応援しています。



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【Q】愛川さん

西野さん、サロンの皆様、こんにちは

月〜金で会社員をしながら、コーチングと音楽を合わせた”鼓舞するボーカリスト”としての活動を確立する事が目標です。

会社員で頂く生活費とは別に、自身の活動を確立して、頂いたお金を社会貢献とエンタメに使いたいと考えています。

1, 今、私にある資源を有効に使って富裕層の方に提供出来るサービスの可能性を探っています。ご意見を聞かせて頂けると嬉しいです。

2(1), オンラインサロンの開設を検討しています。プラットフォーム選びをしている際に、西野さんがサロン開設について書かれていた2018年7月21日のアメブロ ”オンラインサロンは自前で始めたほうが良い理由” を拝見しました。現在も、そのご意見でお考えでしょうか?

2(2), また、salon.jpは(株)CHIMNEY TOWNで運営されていると知りました。差し支えなければ御社で提供されているプラットフォームを使用させて頂きたいと考えたのですが、サロンを開設するにあたり手数料や審査、開設手順などの案内はありますか?

いつも楽しくも勉強になるお話しに刺激を頂いてます。ご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願いします。

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【A】

まず「鼓舞するボーカリスト」という打ち出し方は辞めた方がいいと思います。

結局、「鼓舞するボーカリストって何?」と訊かれて、「鼓舞するボーカリストとはぁ〜」という説明から入らなきゃいけないことは目に見えてるじゃないですか?

説明に時間を割いていただくのってメチャクチャ信用を獲得しとかなきゃいけないんです。


相手目線になって考えると分かりやすいと思うのですが、そうですね…路上で「視覚に訴えかける演説家」というパフォーマーのオッサンが立っていたとして、「これって、どういうことですか?」とは訊かないですよね。

訊いたところでハズレで、時間の無駄になる可能性の方が高いので、訊かない。

まだ何者でもない段階だと、どんな問題を解決してくれるのかを一行目で説明できていないと、ちょっと厳しい。

「無理」じゃないですけど、かなり時間がかかるので、オススメしません。

で、次に、「今ある資源を使って富裕層の方に提供できるサービスの可能性は何がありますかね?」という質問ですが、たぶん、富裕層の方は「会社員さんからの鼓舞」は求めていないと思うんですね。

野村総研さんが出した「富裕層の定義」というのがあるのですが、必要になった時にパッと用意できる金額で分かれていて、たしか「準富裕層」が5000〜1億円。

「富裕層」が1億円〜5億円。「超富裕層」が5億円以上かな?

そのレベルの人に、「頑張って。いけるよ」と言うの、なかなかハードだと思うんです(笑)。

いやいや、「お前が頑張れよ」という話になってくるので。

おそらく会社員の愛川さんが彼らに提供できる「資源」と呼べるものは、「歌」とか「コーチング」といったスキルじゃなくて、「時間」だと思います。

会社員って「土日」は休みなわけじゃないですか。

やっぱり「毎週丸二日休みがある」というのはすごいことで、たとえば僕が会社員だったら、富裕層の出没場所を調べて、なんとかとっ捕まえて、「1万円で僕を買ってください。そのかわり、今週の土日をあなたの用事に捧げます。で、完璧にやり切ったら、来週の土日は3万円で買ってください」と言います。

もちろん性的なものは無しですよ。

「社員に頼むほどでもないけど、時間がなくてできていないこと」って結構あるので。

それを完璧にやり切って、関係性を築いていきます。
まぁ、そんなところでしょうか。

で、次に「オンラインサロン」の件ですが、まず「Salon.jp」は「誰でも始められる」という類のプラットフォームじゃないので、ここはご容赦ください。

で、「サロンは自前でやった方がイイのか?」問題ですよね。

これは置かれている立場によって変わってくると思うのですが、たとえば…事務所に所属しているタレントさんが事務所が運営する「オンラインサロン」だとか、「ファンクラブ」を利用するとなると、万が一、「事務所を退所する」となった時の「人質」にはなりますよね。

「退所してもイイけど、ファンクラブはリセットね」という。

ファンクラブ会員を増やせば増やすほど、それが理由で事務所を辞めにくくなってしまう…ということは全然あるので、事務所のプラットフォームを使うのは全然イイと思うのですが、サブスクのプラットフォームって、そういったリスクが孕んでいることは分かっていた方がいいと思います。


で、愛川さんの場合だと、たぶん、そこまで大きなサロンを考えておられないと思うので、であれば、既存のプラットフォームの手数料とかもあんまり気にならないと思います。

もちろん自前でもできますが、むしろ自前でやる方が煩わしいかもしれません。


で、一応、オンラインサロンの先輩から言わせていただくと、収入のことだけを考えたら、オンラインサロンは絶対にやめておいた方がいいと思います。

あれは、あくまで一部のプレイヤーの力をブーストさせるものであって、S N Sに流れてくる「楽して稼げるオンラインサロン」みたいなのは全部嘘です。

オンラインサロンを始めた時点で、当然、「同じ1000円を使うなら、西野と高橋、どっちにしよう?」といういった感じで、僕が競合になる場合もあるわけで、専門性がないと、かなり厳しいと思います。

……と言われたところで、納得がいかないと思うので、一度、やってみてください。

B A S Eで月の入会権を売って、Facebookの非公開グループに招待して、回してみるとイイと思います。それだと、今から5分後には始められます。

そこで最初のジャッジができてイイじゃないですか。
「5分後に始める自分」か、「何かと言い訳をつけて5分後には始めない自分」か。

なんにせよ、一旦、自分がどれだけの人間なのか?を知るところかが始めるとイイと思います。

応援しています。頑張ってください。



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