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察する日本と、契約するアメリカ【キンコン西野】

このnoteは2022年6月22日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

今日は「察する日本と、契約するアメリカ」というテーマでお話ししたいと思います。

本題に入る前にお知らせです。


お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!


西野亮廣講演会』のお知らせです。

全国各地で続々と開催が決まっています。

7月16日(土)に豊橋、
7月18日(月)に福岡、
8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。

私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。

チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。

サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。

会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

よろしくお願いします。


アメリカは契約社会じゃなきゃダメ


そんなこんなで本題です。

近況報告をすると、昨日、PCR検査を受けまして(無事「陰性」でした)…なので、あと2日で日本に帰ります。

今回は6月の頭からだったので、ちょっと長めの滞在になりましたが、その分、実りの多い時間でした。

で、せっかくアメリカでお仕事をしているので(厳密に言うと僕は横で覗いてるだけですが)、「アメリカでのお仕事の雰囲気」を今日はお伝えしたいと思います。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演が終わって、「終わったんなら、とっとと帰れよ」という話なのですが、実は終わった後の「微調整(次回に向けての準備)」がものすごく大事で、ここ2日ほど費やしています。

具体的に、「次回に向けての準備」とは何なんだ?というと、一言で言えば「契約」です。

「ここまではOK、これ以上は絶対にアウト!」という強い線引きですね。

「アメリカは契約社会」とは言葉ではよく聞きますが、今回は、「そりゃそうだよな。アメリカは契約社会じゃなきゃ絶対にダメだよな」ということを確信しました。


人種ゴチャ混ぜの国での暴力は、問答無用でアウト


これは日本とアメリカの本当に大きな違いで、日本と違ってアメリカは、人種も違えば、背負っている歴史も違えば、当然、ノリや文化が違う人達がゴチャ混ぜに存在しているので、「この空気だと、Aを選んだ方が妥当だよね」みたいな共通解が無いんですね。

アカデミー賞でウィルスミスが平手打ちした時にちょっと話題になりましたが、日本だと「言葉の暴力を振るった司会者」「家族の為に立ち上がったウィルスミス」みたいな感じで、ウィルスミスの平手打ちがOKみたいな雰囲気になりましたが、あれもやっぱり、日本人が文化を共有しているから出た極端な結論で、様々な人種がゴチャ混ぜになっている国では、「暴力は問答無用でアウト(情状酌量の余地は無し)」としないと回らない。


「文化の違い」って、一つのモノの捉え方も、180度違う場合があって、たとえば、「司会者がウィルの嫁を馬鹿にした。ウィルが嫁にかわって司会者を平手打ちした。家族の為に立ち上がったウィル最高」というのが日本人。

でも、「司会者がウィルの嫁を馬鹿にした。ウィルが嫁にかわって司会者を平手打ちした。『旦那に代わりに殴ってもらわないといけない嫁』という感じで、嫁を子供扱いしたウィル最低」と考える国の人達もいます。

「Black Lives Matter」も、アメリカでは本当に大きな大きな運動で、黒人に対する暴力に反対の声を上げたのに、その黒人が暴力で場をおさめようとしたことに、失望した人も本当に多かった。

日本だと、ウィルが平手打ちした時に「うわっ、最悪。ウィル、何やってんだよ…」と失望した人って、あんまりいなかったじゃないですか?

だけど、背負っているものが違えば、真逆の反応になることもザラにあるんですね。


色んな背景を持った人達が一堂に会する世界では、契約が最適解


では、その色んな背景を持った人達が一堂に会している世界で、どうやってコミュニケーションをとっていくか?

その最適解が「契約」なんですね。

「どっちの言い分が正しい・間違っている」とかじゃなくて、「僕たちは、どこまでいっても分かり合えない部分があるから、キチンとルールを決めておこう」という結論です。

「ここは、さすがに察してよ」なんて絶対に言っちゃダメなんです。

今回のミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演で明らかになったのは、「これはやらないでね」ということを口頭で伝えても、それが「『本当にやっちゃダメなのか、でも、ちょっとぐらいはイイのか?』が分からない」ということが分かったので、「だったら、この部分はキチンと契約を結んで、契約を違反したら、一発退場ね」という取り決めを細かくやっているのが今です。


トラブルを防ぐために契約書がある方が居心地が良い

で、このあたりの話は、面白いと思うので、是非、スタッフから聞いていただきたいのですが、今回分かったのは、西野「『NO』を言えない日本人」の片鱗も無かった…というところなんですけども(笑)

「やめろ」と言ったことを、アメリカ人がやった時に、ビックリするぐらガン詰めする場面が今回あって、でもガン詰めした後に思ったのは「西野の『やめろ』」がどれぐらいヤバイ「やめろ」かなんて彼らは分からないので、やっぱり「契約書バッキバキ」の方が僕にとっても都合がいいんですね。

日本だと、「契約書」が分厚かったら、「口うるせえヤツだな」みたいな印象を受けますが、アメリカの「契約書」は基本的にはトラブルを前もって防ぐものなので、都度都度、契約書がある方が居心地が良い…ということが今回、確かな手触り感を持ってインプットすることができました。

くれぐれも言っておきますが「西野がアメリカ人スタッフをガン詰めした=上手くいかなかった」ということでは決してなくて、むしろその逆で、今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のカンパニーは、めちゃくちゃ熱が高まっていて、もしかすると、夏にも再び「リーディング公演」があるかもしれません。

そのあたりの話は、また共有させていただきます。

今日は、「アメリカのエンタメの真ん中でガッツリ仕事してみたけど、『契約バッキバキ』の方が居心地が良かったです」というお話でございました。

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