災害とコミュニティー【キンコン西野】

このnoteは2021年2月14日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:釣り場ゴミ問題を考えるピースワーム かわせ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前に近況報告をさせてください。
YouTube関連で二つあります。

一つ目は、僕のYouTubeの案内ではないのですが……

タレントの矢口真里さんと手島優さんのチャンネルに、オリラジの藤森君がコラボする形で、3人で『えんとつ町のプペル』を歌っておられるのですが、これがもう、本当に最高なので、是非、聴いてみてください。

もともとは藤森君のチャンネルの方で、矢口さんが「歌を歌いたい」と言ったのが始まりで、藤森君と盛り上がったのですが……その時、手島さんは全然ノリ気じゃなかったんですね。「歌が得意じゃない」とか何とか言って(笑)

それでも、二人に、そそのかされる形で、結局、三人で歌っているんですけど…

まず、一番を矢口さんが歌のですが、言うまでもなくメチャクチャ上手いんです!!プロの歌手の実力を、まざまざと見せつけるんです。

そのあと、二番を藤森君が歌うんですけども、矢口さんの、つまり女性アーティストのキーのまま歌うんですけども、これがまたメチャクチャ上手い!
本当に才能ある後輩だと思います。

で、

二番が終わって、そこから最後の大サビにいくまでの間の部分で、「歌が苦手」と全然ノリ気じゃなかった手島さんが歌われるのですが………メチャクチャ上手いんです!!本当に、いい声なんです!!

なんか、本当に(僕の表現が乏しくて申し訳ないですが)「最高の3人」で、歌い終わった瞬間に3人が照れ笑いをしているのですが、何故か、泣けちゃうんです。

いいドラマを見た後のような気持ちになる。

いろいろと乗り越えて来られた3人だから、その笑顔に余計に説得力があったのかもしれないです。

この動画、本当に最高なので、是非、観てみてください。

そして、もう一つ、YouTubeのお話です。

僕は、月に2度、お友達を自宅に招いて、ガッツリ呑んで、お仕事のことを喋る『スナック西野』というYouTube配信をおこなっております。

月額590円の有料チャンネルなのですが、毎回、10分間の無料版が流れておりまして、昨日も、その配信がありました。

昨日のゲストはTKOの木下さんです。

木下さんが今、どんなことを考えられているのかをネホリハホリ聞かせていただきました。

ちなみに次回のゲストはアパレルブランド「♯FR2」を手掛けられている石川涼さん。

コロナ禍で、多くのアパレルブランドが苦戦を強いられる中、あれやこれやと仕掛けられて今期も黒字だそうで、そのあたりの戦略についてネホリハホリ聞かせていただきます。

興味がある方は僕のYouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』内にございます動画『スナック西野』を是非、チェックしてみてください。


そんなこんなで今日の本題に入りたいと思います。

昨日、宮城と福島で震度6を記録する大きな地震がありました。
この地震による津波の心配は無いそうです。

このラジオのリスナーさんの中にも、昨日、不安な夜を過ごされた方もいらっしゃったと思います。

そして、眠っている時に、また、大きな地震があるかもしれないので、どうかお休みになられる場所の周辺で倒れてくるものはないか、ドアが開けられるようになっているか、もろもろご確認ください。

日本に住む以上、こういった地震や、台風・水害は、避けて通れなくて、やっぱり備えておかなくちゃいけないんですね。

僕自身、阪神淡路大震災の被災者でして、あの時は、真冬で、ガスが止まったわけですが、その時、「何に困って、何に救われたのか?」を今も鮮明に覚えています。

救われたのは、やっぱり「人との繋がり」です。

一度、ああいった大きな災害が起きると、情報が錯綜するんですね。

嘘か誠かよく分からない情報が次から次へと飛んでくるわけですが、しかしながら、ご近所さんの「あそこの銭湯は空いてましたよ」という言葉は本当で、そこには随分救われました。

「情報や物資や、時には労働力のシェア」が、そして、その基盤となる「コミュニティ」が、災害時に大きな力になることを僕はよく知っています。

コミュニティーは、災害だらけのこの国で生きる以上は持っておいた方がいいと思っています。

いくら「個の時代」とは言っても、一人では乗り切れないのが「災害」なので。
緊急事態下では「互助」というのが非常に重要になってきます。

僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』は、Facebook、note、Instagramでそれそれ展開していて、Facebookだけでも、現在7万4000人のメンバーがいます。

基本は「メルマガ」で、僕が毎朝2000〜3000文字に記事を投稿しているだけなのですが、たとえば昨日のような大きな地震が起きたら、すぐにFacebookの方で「安否確認」の連絡をさせていただいております。

被害状況と、今、現在不足しているものを数万人でシェアして、モノが不足していたらモノを送り、人(労働力)が不足していたら、「近所のサロンメンバーさんが応援に行く」といった形をとっています。

具体的に、今現在何か困った問題が起きていなくても、こうして「繋がっている」ということが確認できるだけでも、大きな安心を生むだろうなぁと思って、緊急時はなるべくこまめに連絡をとらせていただいています。

去年だと、熊本・鹿児島に大雨が降って、すぐに安否確認の連絡をさせていただいて、被害が確認できた直後(1時間後)に、クラウドファンディングを立ち上げて、災害復旧の支援を募りました。

そこからボランティアスタッフの当面の基地となる宿をとって、土砂をかきだす用の高圧洗浄機を各地域に送らせてもらいました。

サロン内では、被害に遭われたメンバーの被害状況をシェアしていて、「不足しているものを皆で埋め合う」という運動が起きていました。

泣いても笑っても、日本に住む以上は、今年も必ず台風がきます。
日本のどこかで水害が起きる確率は、ほぼ100%で……つまり、誰かは泣くんです。

その時、高齢化した行政のスピード感にストレスを覚えることもあると思います。これまでもあったでしょう。

そこでどれだけブーブー言ったところで仕方がなくて、「行政の対応が遅い!」と怒ったところで、「そんなことは前々から分かっていたことじゃないか」という話だと思うんですね。

だから、「自分達の意思で、自分達のスピード感で、互いに助け合えるコミュニティーを持っておく」というのが非常に重要だと思うのですが……

僕は「コミュニティー」を運営している側の人間なので、よく分かるのですが、この国で、「コミュニティー」とか言っちゃうと、多少、風当たりがあったりします。

「コミュニティーを批判する人達」が一定数いるんですね。
「オンラインサロン、怪しい!」といった。

でも、今は、地元地域の繋がりも希薄になっていて、行政の高齢化によって災害時の対応速度が鈍化していて、その上で、オンラインの繋がりも否定してしまうと、じゃあ、大きな災害が起きた時に、自分達の身をどうやって守るの?という話になってくると思うんです。

「SNSがある」と言ったところで、たとえば「水3リットルと、紙おむつが不足しているので、○○まで送ってくださ〜い」と呟いても、実際問題、受け手側がそのツイートを信じるのは、なかなか難しいですよ。

SNSが連絡ツールであることは間違いないのですが、「SOSを信じる裏付け」は必要で、それがコミュニティーだと思うんですね。
「同じ地域に住んでいる」とか、「同じ理念を持っている」とか、そういった繋がりです。

災害大国に住む以上、「コミュニティー」は甘く見積もらない方がいいと思います

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