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成功したければ◯◯は絶対に使うな byキンコン西野

このnoteは2019年12月9日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:青井 健太郎 さん

おはようございます。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日はですね、
成功したければ◯◯は絶対に使うな
というテーマでお話したいと思います。

そのままだとキミは何者にもなれないぞ。

成功している人をぶった切るときに「それはホリエモンだからできたんじゃん」っていうじゃないですか。「○○さんだからできた」って。この言葉は絶対に使っちゃダメ。

けっこうな数の人がこの言葉を口にしたことがあると思うんですが、
これを口にする人で大成している人をいちども見たことがない。

まず大前提として、
ホリエモンは生まれた瞬間からホリエモンなわけじゃない。九州の片田舎で別段裕福でもない家庭に生まれたたかふみくん、ですよね。最初は。

孫正義さんにしたって、イチロー選手にしたって、そうですよね。

みんな、影響力をまとって生まれてきたわけではない。

彼らはまだ何者でもない時代から、言い訳を捨てて、努力を続けて、挑戦、発信を続けて、後天的に影響力を手に入れたわけですよね。

そういう後天的に手に入れた能力を、
もともと生まれ持った能力のように分類するのって本当にナンセンス。

サッカー選手を目指す少年が、試合でシュートを決めた本田圭佑さんを指して「あんなの本田圭佑だからできたんじゃん」って言ってるようなもんで。

それはそうなんだよ、本田圭佑だからできたんだよ。
でも、けいすけくんは本田圭佑になる努力をして、本田圭佑になったんだから。

そんなこと言ってたら一生何者にもなれないぞ
って話ですよね。

あと、僕も「キングコング西野さんだからできるんじゃん」って言われることがあるんですね。

ちょっとエッジの効いた広告打つときとか。
「西野だからそれできるんじゃん」ってね。

そのあとに必ず、「いっかいキングコング西野って名前をふせてやってみてくださいよ」って言われたりする。

なんで?
なんでキングコング西野がキングコング西野って名前をふせなきゃいけないの?

さも「キングコング西野って名前を使ってるのはドーピングだ」みたいなかんじで「キングコングって名前をふせて、僕らと同じ条件でやってみてくださいよ」っていうようなことを言われたりするの。

激しい練習、過酷な試合で、せっかく手に入れた筋肉を捨てなきゃいけないの。

戦い抜くために手に入れた筋肉よ?
それを戦いの場所で、なんでわざわざ捨てんの?

西野以外の人間でも再現できてしまうことを、なんでわざわざ西野がやらなきゃいけないの。

これを「卑怯だ」みたいにとらえてる人がほんとに多くて。

だってさ、
「キングコング西野だからやれた」ってことをしなくちゃダメじゃん。

常に考えるのは、自分にしかできないことで、
キングコング西野が「キングコング西野だからできたんじゃん」って道を選ぶことって当たり前ですよね。

僕以外でもできることを僕がやってしまうって、まったく時間の無駄なんで。

そんなボランティアで生きてるわけではないから。
オンリーワンになるためにはどうすればいいんだっていうことを考えてるんで。

僕は、僕が使える武器で戦って守らなきゃならない人がいる。

みんなそうですよね。
ホリエさんであろうと、幻冬舎の箕輪さんであろうと、誰であろうと。

彼らが練習とか試合の中で身につけた武器を持って戦うのって全然まっとうなことだと思うんですが、それをなんかドーピングのようにとらえてしまう人って少なくないなぁって感じる機会が多いですね。

「もっと正々堂々とやってください」「同じ条件でやりましょうよ」って。
これはほんとによくなくて。

結論ね、

圧倒的努力から逃げてる自分を肯定するためには、環境や才能のせいにしなきゃいけないから「○○さんだからできた」って言葉がでてきてしまう。

それはわかるんです。

だけど、これを口グセにしてしまうと、余計に圧倒的努力から逃げやすい環境になっちゃうから。いますぐ捨てることをオススメします。いま捨てたほうがいい。

これを口にしてるうちは、一生何者にもなれない。

整理するとね、
誰かを評価するときに、それが先天的なものなのか、後天的なものなのかは、きっちり分けたほうがいいです。

特に、影響力とか、そういった後天的に手に入れたものを、さも先天的なものであるかのようにすり替えるのは良くない。

これは絶対にクセにしないほうがいいと思います。

けっこう心当たりある人多いと思うんだよなー。
むっちゃ言われるんで。

でも、言い訳でしかない。ほんとに。

いますぐ捨てないと大変なことになると思います。

というわけで、今回は
成功したければ◯◯は絶対に使うな
というお話でした。

ちょっと耳の痛い話をしてごめんなさい。
あなたの挑戦がうまくいきますように。

それでは、素敵な夜をお過ごしください。西野亮廣でした。

※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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