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オンラインサロンオーナーに夢を見すぎる人達【キンコン西野】

このnoteは2021年3月31日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:セブ島の旅行屋さん エビッチ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

僕の絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』の予約がAmazonさん、楽天さん等で始まっております。

(※こちら↓)

こちらは『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の世界を描いた作品となっておりますが、ストーリーが繋がっているわけではございませんので、映画を観ていない方にもお楽しみいただけます。

そして、オンラインショップ『キンコン西野のサイン本屋さん』では、サイン本のご予約も承っておりますので、是非、ご利用ください。


そして、お知らせがもう一つ。

4月19日に開催するオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子と学ぶとっても大切なお金の話』の受講者数が、なんと…【3800名】を突破しました。ありがとうございます。

気がついたら3800名を突破していたわけですが……凄い人数ですよね。

それだけ、このテーマに興味が集まっているということだと思うので、真面目に向き合いたいと思います。

くれぐれも言っておきますが、今回お話しするのは「学校では教えてくれないけど、生きていく上で絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基本」についてで、お金リテラシーが高い人は「もう知っているよ」という内容です。

サロンメンバーさんあたりが、何か高度なものを求めて参加するのは控えてください。
小学校高学年〜お爺ちゃんお婆ちゃんを対象にお話しします。

チケットは800円。

チケットをお求めの方は、オンラインショップ『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

(※コチラ↓)

そんなこんなで、今日の本題です。

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「ひき逃げ事故」を起こしたある俳優さんが、CMやドラマや舞台などの関係各所から求められる賠償金が総額7億円を超えたとかで、「とても返済できない。。」というニュースを見ました。

#東スポの記事なので金額とかはアテにしないでください。

記事を読み進めていくと、「億単位の借金を何とかできそうなプランが一つだけある!」と言う芸能プロ関係者が出てくるんです。

「そんなの、甘い話あるの?」と思うじゃないですか?

そして、次の一文を読んで僕はひっくり返りました。

「オンラインサロンですよ。この俳優さんは女性人気があるから、いけます」


 

……え、本気?

本気で言ってる??

その理屈でいけば、アイドルは全員「オンラインサロン」をやった方が良くないっすか?

僕、『映画 えんとつ町のプペル』で観客動員数が150万人を突破した時に、「西野の7万人のサロンメンバーが何回も行ってるだけ」と言われたのですが……その理屈でいうと、たとえばジャニーズさんのファンクラブって凄い数いらっしゃると思うのですが、映画は全作品メガヒットしていないと辻褄が合わなくないですか?

ファンや、サロンメンバーを「盲目的に支援してくれる人」みたいに捉えている人がいるのですが……とくに、オンラインサロンを知らない人がオンラインサロンを語る時の解像度、低すぎやしないですか?

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こういう記事が出るということは、「こういう記事を鵜呑みにしてしまう人がいる」ということじゃないですか?

つまり、「ヘェ〜、オンラインサロンって、そんなに儲かるんや〜。たしかに、会員数×月額費やもんな〜。ボロい商売でんなぁ〜」と思っちゃう人が日本のどこかに存在している。

会員が、サロンオーナーを神のように崇め奉り、お布施のように毎月お金を払い、サロンオーナーはそのお金で私利私欲の限りを尽くしている…と思っている人がいると思うんですね。


……全然、違います。。

たとえば、ホリエモンさんが、サロンやメルマガであげた売り上げを全額自分のポケットに入れてると思います?

じゃあ、ロケットを飛ばす費用はどこから出てるんですか?

落合陽一さんのサロンやnoteの売り上げは、たぶん研究費に回されています。

そこで得た知見をサロンやメルマガやnoteに投稿しているから、彼らの記事が「買うに値するもの」になっているわけじゃないですか?

……僕の話もした方がフェアですね。

僕のサロンメンバーは今、7万人弱ぐらいで、月額費が約1000円なので、サロンの売り上げって、計算できると思うんですね。
年間8億円ぐらいです。

で、僕はこれ以外にもたくさん仕事をさせていただいていて、「儲けてますね〜」みたいに言われるんですけど………こんなことを言うとアレですが、メディアの報道の仕方が思いっきり偏っていて、世間の皆様もそれを鵜呑みにしちゃうもんだから……、たぶん、「西野が自分の懐に毎年、数億円入れている」と思っている方は少なくないと思うんですけど、僕は「役員報酬」なんです。

分かりやすく言うと固定給です(笑)

隠すことでもないので言いますが、月に200万円です。
で、僕が200万円だとウチの社員さんの給料が上げにくいので、来月(再来月?)からは300万円になるという話になったりしています。

あと、本の印税がチョコチョコと。

それ以外のお金は、全額エンタメに投資(スタッフさんのお給料を含む)か、時々、支援に回しています。

そして、僕は自分が生きていくのに月に【20万円】もあれば十分で、まさか200万円も使わないので、その分も“個人的に”エンタメの投資(ときどき支援)に回しています。

だから、サロンに投稿する記事(ネタ)が毎日あるんです。
だから、毎日2000文字〜3000文字の記事を書けるんです。

ちなみに、昨日はサロンに投稿した記事が、会社のお金じゃなくて、僕の個人のお金をサロンのネタに使う話でした。

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サロンやメルマガの売り上げは、そういう「事業」に回されています。

よく、梶原君が「西野ほど、お金に興味がない人間を見たことがない」と言っている理由がコレです。

こうして数字を公表したら、それなりに説得力があると思うのですが、パフォーマンスでも何でもなくて、僕は本当に貯金や贅沢に興味がありません。

そんなことよりに使うなら、面白いことや、誰も見たことがないものを作る予算に回したい。

このことを聞いた上で……

「サロンの売り上げをCMの違約金にまわすオンラインサロン」に入る人……いると思います?

「ホリエモンがロケットの記事を投稿して、落合さんが研究の記事を投稿して、西野がエンタメの記事を投稿している中、一体、どんな特別なネタを提供してくれるの?」となりません?

「東スポの記事に真面目に返してるんじゃないよ」という話なのですが、芸能プロ関係者さんの「借金返済の起死回生の一手はオンラインサロンだ!」というコメントに吹き出してしまった後……「あぁ、でも、こういう儲け話にのっかってしまう人っているんだろうなぁ」と思ったので、「オンラインサロンって、そういうものじゃないよ」という話をさせていただきました。

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