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キンコン西野の「失敗」から考える

このnoteは2021年4月6日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:京都から伊勢までの熊野古道500㎞を歩いている、歩く旅人。ヤマモトキョウヘイ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

毎度、お馴染みとなっておりますが、4月19日に開催するオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』の受講者数が【5000名】を突破しました。
本当にありがとうございます。

これ、以前もお話しさせていただきましたが、音声メディアって、YouTubeとかと違って、聴く人はいつも大体同じなんですね。

なのに、お知らせをする度に、こうしてコンスタントに受講者数が増えているということは、何回目かのお知らせで「やっぱり受講してみようかな」と思う人がいる…ということですから、「同じお知らせを繰り返す」ということは大切だし、それが許される音声メディアはやっぱり強い。
ここは非常に興味深いテーマなので、あらためてどこかで深掘りしたいと思います。


そんなこんなで、今回の講演会は「学校では教えてもらえないけど、生きていく上では絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基礎知識」について、キングコング西野が、ものすごく分かりやすくお話しします。

お金リテラシーが高い人からすると「そんなの知ってるよ。もっと、新しい情報をくれよ」と思ってしまうような内容だと思うので、そういう方は誤まって受講しないでください。
対象は、小学校高学年〜お爺ちゃん&お婆ちゃんまで。
チケットは800円。視聴にはFacebookアカウントが必要です。

チケットをお求めの方は、『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

そして、お知らせがもう一つございます。

これ、僕も聞いて、ビックリしたんですけど、東京・渋谷にある『渋谷HUMAXシネマ』さんで、『映画 えんとつ町のプペル』の上映が4月15日まで延長されることが決まりました。

いや、もう、本当にありがたいです。去年の12月25日に公開した作品で、もう3ヶ月以上上映してくださっているんです。

感謝しかないです。

ウチの若手スタッフが渋谷に『えんとつ町のプペル』の世界観を再現した『CHIMNEY COFFEE』というカフェをオープンさせたのですが、是非、映画館の帰りにカフェに寄るか、カフェの帰りに映画館に寄ってみてください。

『映画 えんとつ町のプペル』は渋谷HUMAXシネマで4月15日まで上映しています。
よろしくお願いします。

そんなこんなで、今日の本題です。

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キングコング西野を知っている人からすると、「すっごい努力をする人」みたいに思っている方がいると思うんですね。

なんか、「寝る時間以外は全て仕事に充てている」みたいな。

たしかに、それはそうなんです。

これといった趣味が無いし、そもそも「趣味を仕事にしている」というのもあるから……朝起きて、寝るまでは、ほとんど仕事に充てています。

よくお酒を呑むのですが、そこでも仕事の話しかしません。
厳密に言うと、仕事の話しかしない人としか呑みません。

おそらく「頑張り屋さん」の部類ではあると思うのですが、だけど、「続けようと思ったけど、続かなかった努力」が僕にも結構あってですね……、みっともないのですが、いくつか紹介します。

まずは、「キックボクシング」です。

五反田に『CANDY』というスナックがありまして、そこに行く途中にキックボクシングの看板があったから、ちょっと興味本位でやってみたんです。
「強くなりたい」という願望はないのですが、僕には「あえて苦手なこと(ダンスとか)をやりたい」と思ってしまう時期があって、ほんと、飛び込みでやってみたんです。

すると、メチャクチャ楽しかったんですね。
すっごい汗もかくし、「これは良い運動を見つけたぁ」と思ったのですが、5〜6回通って、そこから行ってないんです。

くれぐれも言っておきますが、キックボクシング自体はメチャクチャ楽しかったので超オススメで、行かなくなったのは、僕のズボラがたたったせいです。


次に、「フラットマンドリン」

他にも、「人があまり触っていない楽器を演奏できるようになろう!」と思って、フラットマンドリンという楽器と、その練習の教科書を買ったのですが、これも三日坊主で全然続きませんでした。

結果、今は、「お前には努力を続ける意思の強さなんてないぞ」という自分への戒めの為に、僕の作業机から一番目に入る場所に、フラットマンドリンを飾っています。
『挫折の記念碑』です。

あと、「大きな絵を描こう」と思って、巨大なキャンバスを買って、描いたこともあったのですが、これも全然続かない。

「絵」に関しては、キックボクシングやフラットマンドリンと違って、「お前(西野)の領域だろう」と思うのですが、それでも、途中で面倒臭くなって、やめちゃったんです。

一方で、延々と続けられている努力もあります。

たとえば、音声メディアの「Voicy」なんてそうですね。
よくもまぁ、毎朝10分間も喋ることがあるもんだなぁと思うのですが、「Voicy」を始めて、これまで587日間、ただの1日も配信をサボったことがありません。

オンラインサロンの記事もそう。
「毎朝2000〜3000文字の記事を投稿する」のって、簡単じゃないと思うのですが、これも、もう何年間も毎日やっています。

『キンコン西野のサイン本屋さん』の運営もそうですね。365日、毎日、注文を受けて、サインを入れて、梱包して、郵便ポストに投函しています。

実はジョギングも、かれこれ20年以上、毎朝、やっているんです。

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僕には、「続けられなかった努力」と「続けられている努力」があるわけですが、ここで面白いのは、「それらを分けているものは【過酷さ】ではない」ということです。

【過酷さ】でいうと、オンラインサロンの記事を毎日書くのがブッちぎりで過酷なんです。

毎日、2000〜3000文字の有料記事を投稿するのって、無理ゲー中の無理ゲーなんです。

でも、それは続けることができていて、フラットマンドリンの練習は三日坊主です。

「意思に委ねた努力が続かなくて、仕組みに委ねた努力が続いている」というシンプルな結果です。

 
ジョギングを毎朝していますが、そこでサロン記事を書いているんです。
ずっとやっていると、サロン記事を家で書くのが気持ち悪くなってくるんです。
外に出ないと書けなくなる。

で、サロン記事を書かなかったら、サロンメンバーさんから、何かしらの不満が飛んでくるわけじゃないですか?

Voicyもそうですね。
決めているわけじゃないのですが、朝7時を過ぎても配信されていなかったら「今日はどうしたんですか?」的な圧がかかってくる。

サイン本屋さんにいたっては、注文を受けて置いて、対応しなかったら、完全に詐欺になっちゃう。

そんな感じで「やらざるをえない環境」にある努力は続いているんです。

こういった結果が出ているわけだから、じゃあ、努力する自分を作り上げるには、「やらざるをえない環境をいくつ作るか?」もしくは、「いかにして生活動線の中に努力を混ぜ込むか?」という勝負だな、と思ったんです。

で、僕、腹筋をやってみたんです。
「1日30回やろう!」と決めて。
でも、これは続かなかった。
これは、わざわざ「腹筋の時間」を作らなきゃいけないので、強い意思が必要になってくる。

結果、たったの30回でも続かなかった。


ただ、毎日、風呂上がりに髪は乾かすじゃないですか?
ドライヤーで3分ほど。
その間って、ドライヤーの音がうるさくて音楽も聴けないし、スマホもイジれないし、本も読めない。

「ただ、髪が乾くのを待っている」というだけの時間が、毎日、3分間ある。

そこで、計算してみたんです。
80歳でハゲるとした時に、僕はあと、40年間も毎日3分間、髪が乾くのを待つことになる。
3分×365日×40年=43800分です。

髪が長い女性の場合だと、この5倍ぐらい。
僕らの人生は、結構な時間を、髪を乾かすことに使うことになる。

この時間は勿体ないと思って、「足」は空いているので、髪を乾かしている間、200回ジャンプすることにしたんです。

すると、この努力は続きました(笑)。

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これ、同じ動きでも、「縄跳び」だと続いてないんです。

泣いても笑っても髪を乾かす時間は毎日やってくるので、ここにおんぶに抱っこでいくと、あまり強い意思は必要なかった。
この運動はオススメです。

仕組み化していくことがとっても大切だよね、という話でした。




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