【キンコン西野】20代のうちに経験しておいて良かったこと

このnoteは2021年2月28日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:センスも才能もないけどご飯を誰よりもおいしく食べられる自信があってコロナが終わったら西野さんと飲みに行って最後はハグしてほしい すきです けいすけ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

僕は『西野亮廣エンタメ研究所』というオンラインサロンの他に、『えんとつ町のプペル「こどもギフト」』という子供支援のコミュニティーもやらせてもらっていて、ここでは毎月、会員さんの人数分の絵本を国内外の子供達に贈らせてもらっているのですが、先日、香川県の保育所に贈らせていただきました。

いつもは僕か、スタッフが手渡しで持っていくのですが、今は、時期も時期ですから、運営の方から郵送して、保育所の先生から子供達に届ける形をとらせていただきました。

こちらの写真や活動報告は『えんとつ町のプペル「こどもギフト」』のグループ内で共有させてもらっているので、子供支援に興味がある方は是非覗いてみてください。

そして、もう一つ。

昨日、YouTubeのホリエモンチャンネルの方で、堀江貴文さんと寺田有希さんが『えんとつ町のプペル』の歌ってみた動画をアップしてくださったのは、皆さん、ご覧になられましたでしょうか?

もう、メチャクチャ素敵なので、絶対に観て、聴いてみてください!

僕は、この動画のコメント欄まで見させてもらったのですが、そのコメント欄にもありましたが、お二人の人生と歌詞が重なるんですね。

チョイチョイ、ロケットの映像が挟まってくるのですが、その、挑戦者の説得力たるや!

大変な人生だけど、羨ましい人生だなと素直に思いました。

あと、堀江さんの歌声(歌い方かな?)って、分かる人は分かると思うのですが、とんねるずの石橋さんの歌に似ていて、もうね、グッとくるんです。

是非、聴いてみてください。

そんなこんなで本題です。

今日は「キンコン西野が20代のうちに経験しておいて良かったことBEST3」というテーマでお話ししたいと思います。

これはあくまで、「僕の人生において、あの経験はプラスだったなぁ」という昔を振り返る内容であって、人それぞれ状況が違うでしょうから、今の20代の子に対しての「こうしろよ!」というメッセージではございません。

そのことを踏まえていただいた上で……

まず、「キンコン西野が20代のうちに経験しておいて良かったことBEST3」のうちの一つは、『ムリ』です。

これは、「労働基準法」が見直された今の時代は、そもそも経験しづらくなっていて、やるからには自分の意思で、その状況を作り出すしかないのですが、僕の場合、当時は「昨日まで一日8時間寝ていた田舎の若造」が、問答無用で睡眠時間を削られて、ただひたすらに働いた(働かせられた)んですね。

全然ラクじゃなくて、それこそ相方の梶原くんは、その環境に耐えきれなくなって、失踪しちゃったので、当然オススメはできません。

が、ただ、僕の人生において、あの時の「ムリ」は明らかにプラスに働いています。

あの時の「ムリ」が、今の僕の体力に繋がっていて、お仕事をしていると「センス」や「才能」なんかよりも、「体力」がモノを言う場面って、本当に、たくさんあるんですね。

なので、あそこで「ムリ」を経験しておいて良かったです。

そして、「キンコン西野が20代のうちに経験しておいて良かったことBEST3」の二つ目は…「転職」です。

僕は25歳の頃に、テレビ芸人から「絵本作家」に転職したのですが、その時、何から何までルールが変わったんです。

5年間、テレビの世界で働いて身につけたノウハウが使えない場面がたくさんありました。

そして、貿易をしないと自国の商品の価値が分からないように、やっぱり、違う世界を覗いてみないと、自分がこれまで取り扱ってきたものの世間的な価値が分からないんですね。

たとえば、世間の人は、去年のあれやこれやのお笑いの大会の優勝者の名前がパッと出てきません。

芸人界にずっといたら、そんなことはありえないんですね。

当然ですが、芸人は、その大会のことをすっごく重く捉えています。

が、そこに世間との乖離がありします。

転職して、違う世界を見たことによって、そのことが分かったので、それは大きかったです。

あと、「転職」は慣れている人からすると、その時代、その時の環境、その時の自分に合わせて、「転職」で職場を選ぶことができますが、「転職」を一度もしたことがない人からすると、なかなか難しい。

20年間一度も「転職」したことがない人からすると、「転職」が一大行事すぎて、なかなか、その手が打てない。

今おかれている状況がなんとなく雲行きが怪しくなってきているのには気づいているのですが、「怖さ」が勝っちゃって、動けない。というのは往々にしてある。

そう考えると、20代で「転職」を経験して、「ああ、こういうもんか…」を知れたのは大きかったです。

最後、「キンコン西野が20代のうちに経験しておいて良かったことBEST3」の3つ目は…「一流に触れる」です。


ごめんなさい。

これに関しては「自分はこうでした」という話ではなくて、今、20代の方は全員やった方がいいと思います。

やっぱり、自分のランニングのペースって、自分の周りの人達が決めるじゃないですか?

まわりが速ければ、自分も速くなるし、

まわりが遅ければ、自分も遅くなる。

環境を変えようと努力をする人達に囲まれていれば、自分も環境を変える努力をする人になるし、

環境のせいにする人達に囲まれていれば、自分も環境のせいにする人になる。

まわりにいる人間が、自分の姿形を決めるんですね。

その点でいうと、1日でも速く、なんとしてでも「一流の人」に触れた方がいいと思います。

その人がなぜ「一流」なのか。その人がなぜ「トップランナー」なのか。

「一流」と呼ばれる人は、覚悟から、体力から、スピード感から、まわりの人に対する振る舞いから、もう全然違うので。

それは少しでも早い段階で見ておいた方がいいと思います。

少しでも早い段階で見て、少しでも早い段階で絶望した方がいいと思います。

今まで出会ってきた人間全員が「井の中の蛙だった」という類の絶望ですね、これは早く味わった方がいい。

「あ、もう、全然ダメじゃん」っていう(笑)

絶望してからがスタートなので、スタートはなるべく早い方がいいでしょ?

なので、一流に触れるチャンスがあれば、どうにかして触れに行った方がいいと思います。

話をまとめると、「キンコン西野が20代のうちに経験しておいて良かったことBEST3」は、「無理」と「転職」と「一流に触れる」の3つです。

いずれも、自分の中にある努力や価値の相場をブチ壊すものですね。

ここを壊して30代に突入した人生と、ここを壊さずに30代に突入する人生とでは、全く違ったものになっていただろうなぁと思います。

あくまでこれは僕のケースですが、ただ、3つ目の「一流に触れる」だけは全員に言えることだと思います。

若い方は、とっとと一流に触れた方がいいです。

骨の太さと筋肉の付き方がまるで違う「鬼」みたいなヤツが本当にいるので(笑)。



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