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NFTの実例紹介と注意点【キンコン西野】

このnoteは2021年6月17日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


今日は「NFTの実例紹介と注意点」という話です。

本題に入る前にお知らせをさせてください。
僕の絵本最新作『みにくいマルコ 〜えんとつ町に咲いた花〜』が発売となりました。

(※こちら↓)

今回の物語は『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の「えんとつ町」が舞台です。

時代が大きく変わって、職を失った主人公のマルコが、次の仕事場に選んだのが見世物小屋なのですが、そこで、ある女性と出会い、これがもう、大変なことになっちゃいます。

恋物語がベースになっていますが、今の僕の気持ちを反映させていて、ラストシーンは僕の本音でもあります。

その辺りの事情も踏まえて読んでいただけると嬉しいです。
是非、手にとって読んでみてください。

そして、こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

コチラのオンラインショップでは『みにくいマルコ』以外のサイン本も並べているのですが、僕が本当に毎朝、サインをせっせと入れて、梱包して、配送に励んでおります。もう内職中の内職です。

(※こちら↓)

よろしくお願いします。
そして、お知らせがもう一つあります。

月に2度、僕の友達を僕の自宅に招いて、呑みながら語り明かす『スナック西野』という月額590円のYouTubeのメンバーシップをやっております。

ただ呑んでるだけっちゃあ、呑んでるだけなのですが、お越しになられるのが各業界のトップランナーの方々で、そういう人達は、呑みの席の話が一番面白いんです。

なぜなら、まだ世に出していないプロジェクトだったり、世に出しているプロジェクトの裏話だったりするので、早いし、本質的なんですね。

今週のゲストは堀江貴文さんなんですけど、「ITの寵児たる堀江貴文が何故、和牛に力を入れているか?」というところって、あまり表で語られないじゃないですか?

今回はそれが聞けたんですけど、その理由がメチャクチャ面白くて………そういった話が聞けるのが「スナック西野」です。

興味がある方は僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にある「メンバーになる」をクリックして見てください。
「スナック西野」は隔週土曜日放送です。

(※コチラ↓)

そんなこんなで、本題です。

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昨日、G M Oさんが新しく立ち上げる会社「G M Oアダム」の記者会見がありました。

すごい数の記者さんが集まって、おこなわれた会見なんですけども、たぶん、まだ多くの方がその「G M Oアダム」の事業内容について理解できていないと思うんです。

というのも、「N F T」を取り扱う会社なんです。
今、「N F T、何それ?美味しいの?」という状況じゃないですか?

実際、囲みの取材でも、「西野さんの将来の夢は?」みたいな、N F Tと関係のない質問が飛んできたりするんです。

で、これはインタビュアーさんが悪いわけでも、誰が悪いわけでもなく、「その情報を流す媒体が抱えているお客さん(テレビだったら視聴者さん)が、咀嚼できるものを届けることがお仕事」ですから、それはそういうものだと思うんですね。

「N F Tって何なの?」に関しては、過去の放送で、たしか2回に渡って説明しているので、そちらをお聴きいただくとして、ただ、本当に理解が進むのは、やっぱり、『そんなものが売れるのか!』という実例が出てきてからだと思います。

というわけで今日は、実例をいくつか紹介して、その後に「注意点」をお話ししたいと思います。

まずは、イメージしやすいところでいうと、N B Aのトレーディングカードですね。

従来のトレーディングカードは、免許証サイズの紙ペラに選手の写真がプリントされているものだったのですが、今、「NBA Top Shot」というNFTのトレーディングカードがあって、それというのは「動画」なんです。

試合のハイライトですね。ダンクシーンとかの。

その動画が、デジタルトレーディングカードとして売買されていて、高い値段がついたのでいうと、たしかレブロン・ジャームズのダンクシーンが、2200万円ぐらいで取引きされたと思います。正確な数字じゃないので、調べていただきたいですが、でも、おおよそ、それぐらいです。

一枚のトレーディングカードでその価格がついているわけですから、今、N B A×N F Tはメチャクチャでかい市場になっているんです。

当然、このトレーディングカードの売り上げの一部は、チームに還元されるわけですから、N B Aの大きな収入源になっているんですね。

「めちゃくちゃ売れるグッズを手に入れた」とイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。

あと、話題になったのは、ツイッターのC E O(最高経営責任者)のジャック・ドーシーの「初ツイート」ですね。

このあたりから「なんで、ツイートが売れるの?」「ツイートなんて誰でも見れるじゃん?」という疑問が出てくると思うのですが、その説明は以前させて頂いたので、そちらをお聴きいただくとして…ここでは「いくらで売れたか?」をお伝えします。

ジャック・ドーシーの初ツイートは、たしか3億円チョイで売れています。
ツイートが3億円です。

で、今のところ一番大きなのが、ビープルというアーティストのデジタルアート作品。

これも、ネットで画像検索すれば誰でも見れるものなのですが、これが「約75億円」で取引されています。

他にも、たくさんあるのですが、ザックリ言うと「これまで売ることができなかったものが売れるようになった」というのはとんでもないインパクトなんです。

Twitterのジャック・ドーシーとかは、たしかN F Tの売り上げを寄付していますが、スポーツ選手やアーティストの新たな収入源になることは確かで、そこには可能性しかない。

だって、「N B AのハイライトシーンがN F Tで売買できた」ということは、たとえば、サッカーだとか格闘技とかにも転用できるわけで(すでに転用されてるのかな?)、それによって食っていける人が増える。

デジタルアートの世界では、もうすでに、それで食っている人もたくさんいます。

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ただ、見誤っちゃいけないのは、「ゴミでも売れる」というわけではありません。

「もともとすっごく大きな価値があったデジタルデータなのに、インターネット上に落とした瞬間に『誰のものなのか?』が決められなくなって、価値を失ってしまい、売ることができなかったものが、売れるようになった」ということで、N F Tはあくまで手段であって、

スポーツ選手のプレイの価値、アーティストの作品の価値が、そこにないと、N F Tであろうが売れません。

僕の父ちゃんの魚釣りのハイライトはN F Tで売れないんです。

オンラインサロンの時もそうだったのですが、「オンラインサロン=稼げる」という計算式を立てちゃう人が一定数いて、そんなわけないんです。

蜷川実花のオンラインサロンだから、人が集まって、そこで投稿される記事や写真がサブスクで売れるわけで、西野輝夫のオンラインサロンには人が集まらないし、人が集まらければ、運営コストが出ていく一方なんです。

「サロンメンバーが3人だから」という理由で手は抜けないわけで、3人のメンバーを1年365日楽しませ続けなきゃいけない。

メンバーが3人だと、月の売り上げは3000円です。
オンラインサロンは「手段」でしかないんです。

NFTもそう。
「手段」なんです。たしかなクオリティーが伴っている者が報われる世界であって、やっぱり、根本にあるのはクオリティーなんです。

「可能性だらけの「手段」ではありますが、そこを見誤ったらダメだよ」という話でございました。

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