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【映画 えんとつ町のプペル】公開前日のキンコン西野の心境

このnoteは2020年12月24日のvoicyの音源の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:さくらいけいた さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前に近況報告をさせてください。

今日から三日間だけになりますが、六本木ヒルズの前の広場で『えんとつ町のプペル~光る絵本展in六本木ヒルズ』を開催します。

こちらは去年エッフェル塔で展開した個展のアップデート版になっております。

屋外展示ってこともあって、写真だとどうしても伝わりづらいんですけど、昨日、設営の現場に一瞬だけ顔をださせてもらったんですけど、思ってるよりもおっきいです(笑)けっこうおっきいですね(笑)

なので、六本木の看板同様に「人込み」の写真を撮らないと、サイズがわからないかもしれないです。

加えて、これまで全国を循環していたプペルバスが個展にあわせて六本木ヒルズアリーナにきていて、おそらくプロジェクションマッピングなんかもあります。バスにプロジェクションマッピングするんですね。

つまり、『光る絵本展』と『プロジェクションマッピング』なので、御察しの通り、陽が落ちてから来られることをオススメします。

夜にならないとあんまり意味がないのかなって。

昼間は昼間でいいんですけど、ただ絵が並んでいるだけなので。
オススメは陽が落ちてからです。

そして今はですね、『光る絵本展』が開催されている六本木ヒルズアリーナに限らず、会場の裏手にあるメトロハットもプペル一色になっております。

ちょっといま、六本木ヒルズがえらいことになっている。ヒルズをプペルがジャックしている形になっているので、この機会にぜひ足を運んでみてください、二度とない景色です。

ちなみに、入場料は無料です。

なんていうものを無料でだしてるんだよ(笑)って話なんですけど、オンラインサロンの売り上げをこういったことに遣っています。

映画の宣伝はもちろんのこと、みなさんのクリスマスの後押しができると嬉しいです。

六本木ヒルズにぜひ足を運んでください。


というわけで、本題です。

タイトルにもある通り、泣いても笑ってもやってくると言っていた日が本当にやってきました。

明日、12月25日、いよいよ『映画えんとつ町のプペル』が公開されます。

まだまだ無名作品なので、世間のみなさまからすると、たくさんあるうちのひとつの映画が公開されるってだけだと思うんですけど、やっぱりね、僕とか、僕のまわりの人たちからすると、2020年12月25日っていうのは特別な日なんですね。

昨日も梶原くんから聞かれたんですけど、最近よく「いまの心境は?」って聞かれるんですが、本当によく聞かれるので、今日は決戦前夜の今の心境を包み隠さず正直にお伝えします。

でね、まず思っているのは、【その日っていうのは本当にやってくるんだな】ってことですね。

当たり前っちゃ当たり前なんですけど、やっぱり本当にやってくるんだって今思っています。

映画にするんだって決めて走ってきましたが、その時はまだまだ【いつかやってくる未来】として漠然と捉えていたな、と今になって思いますね。

でも、えらいもんでやってくるんですよ。これが。

この数年間の努力に対する結果がくだされる日が。
現実を突きつけられる日が。

本当にやってくるんですね。

もしかしたら、そんな日はいつまでも来ない方が幸せだったかもしれないですよね。そんな日さえ来なければ、みんなと一緒に夢を見続けられたかもしれないんだけど、でも、それって偽物で。次に進むためには結果を受け止めなきゃいけない。

その結果が出されてしまうのが「明日」なんですね。

これはサロンでも言っていますが、本音をいうと、『映画えんとつ町のプペル』の勝負は二週目だと思っています。

当たり前ですけど、『鬼滅の刃』やら『ドラえもん』やら『ワンダーウーマン』とかと並ぶと『えんとつ町のプペル』は何それ?級の認知度なので。初日からどうっていうのは考えにくいですよね。

ここに関しては、僕はフラットに判断しています。
そういうもんだろうなって感じで臨んでいます。

ただ、すでに前評判をお聞きの方もいらっしゃるかもしれませんが、試写会をご覧になられた方々の『映画えんとつ町のプペル』の評価はすこぶる高いんですよ。

「感動して泣きすぎるのでバスタオルが必要」って言われています。「バスタオル映画」って言われています(笑)

口コミによって作品の力が正直に出るのが二週目だと思っていて、二週目で伸びなかったらこの勝負は負けなんです。これはもう間違いない。

どっこいですね、二週目があるかどうかは初日から三日目のお客さんの入りで決まるっていうハードルがあるんですね。

ここで人がたくさん来てくれたら二週目も引き続きという雰囲気になりますが、初日からの三日間で人が来なかったらスクリーンを縮小するって流れになっちゃうんですね。

スクリーンを縮小されてしまうと、作品がどれだかよかろうが、やっぱ届かないんですよ。

だから、明日はめちゃくちゃ大事な一日なんですね。

明日は舞台挨拶もあって、全国同時中継されて、もしかしたらそこでもお話させていただくかもしれませんが、いまの気持ちの多くを占めているのは、やっぱり「恐怖」なんですよ。

怖くて怖くて仕方がない。

やることは全てやったし、現時点で「これ以上の作品を作れない」と胸を張って言えるから、余計に怖いのかもしれないですね。

これが受け入れられなかった時の息の仕方がわからない。

怖くて怖くて怖くて仕方がないんですけど、それでもやっぱり挑んでよかったなと思います。

ちょうど今朝、東宝さんの公式YouTubeチャンネルで先日の完成披露試写会の裏側に密着した3、4分の動画が2本ほど公開されていますが、ぜひご覧ください。

見ていただくとわかる通り、そこには裏で支えてくださっているスタッフさんや、作品を待ち望んでくださって惜しみない拍手を送ってくださったお客さんが映っているんです。

僕は、一生かけても返せないほどの応援をいただいていて、もちろんそれはプレッシャーにもなるんですけど、そういった類の圧力と向き合えるのは、作り手として本望で。

やれどもやれども誰からも相手にされなかった10年前と比べたら、幸せです。本当にありがとうございます。

今でもね、「無理だ」って言われるんですよ。「絵本の映画化がメジャー作品に割って入るなんて無謀だ」とか言われるんです。

でもそういった声に対する反論が『映画えんとつ町のプペル』のメッセージで、誰かみたのかよ!と思うんですね。

0.03ミリのボールペン一本でスタートさせた絵本を映画化して、100年に一度と言われるウイルスに襲われながら、モンスター級のメジャー作品に挑んだことがある人、いるのかよ!その結果を見た人がいるのかよ!って。

たぶん、誰も見てなくて、語られているのはすべて憶測でしかない。
だったらまだわかんないですよね。

僕は思いつきではやらないんですよ。なるようになれで飛び込んでいくような人間でもないんですよ。

できる限りの備えをして、きちんと恐怖と向き合って、たくさんの仲間に支えられて、ていねいに挑戦しています。

この姿勢が、この大変な状況の中、それでも踏ん張っている方々へのエールになると嬉しいです。

『映画えんとつ町のプペル』、いよいよ明日公開です。

東宝さんの公式YouTubeチャンネルには完成披露試写会の裏側動画が2本アップされているので、よかったらご覧ください。

それでは、劇場でお待ちしております。

ハンカチ一枚では足りないくらいの感動をさせちゃうので、覚悟してください。バスタオルがどうやら必要です(笑)

それでは、素敵な一日をお過ごしください。


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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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