演劇の三次利用について【キンコン西野】
舞台『テイラーバートン』オンライン配信中!【今月末まで】
今年の夏に、宮迫博之さんを主演に迎えた『テイラーバートン』という舞台をおこないました。
簡単に「あらすじ」を言うと、物語の舞台は「九頭竜商会」というマフィアの地下アジト。
そこで働く下っぱ構成員の二人が、先日、国立美術館から先輩マフィアが盗んだ『テイラーバートン』というブルーダイヤモンドの話をしながら、部屋を片付けています。
この部屋が、ものすごい散らかりようで、どうやらボスの愛犬『ポコ』がゲージから飛び出して、部屋をシッチャカメッチャカにしたみたいなんです。
ボスの愛犬の仕業とはいえ、留守を預かっている間にこんなに散らかしたとなると、ボスから大目玉をくらうから、二人は大急ぎで部屋を片付けて、それでも間に合わなさそうだから『お掃除レスキュー』を呼んだのですが、『お掃除レスキュー』が近所で道に迷っているとのことで、下っぱ構成員の一人が外まで迎えに行くことになったわけですが、部屋に残った、もう一人の構成員の様子が少しヘンなんです。
コソコソとパソコンを開いて、イヤホンを耳につけて、外の人間と交信を始めるわけですが、実はこの男、ブルーダイヤモンド『テイラーバートン』を探しにきたFBIの潜入捜査官でして、地下アジトの中から見事に『テイラーバートン』を見つけたわけですが、これを外に持ち出す時に「持ち物チェック」で見つかるといけないから、なんとボスの愛犬『ポコ』に『テイラーバートン』を飲み込ませて、で、『ポコ』の散歩で外に出て、ウンコと一緒に出てくるであろう『テイラーバートン』をFBIで回収する計画を立てます。
FBIのミッションは、ウンコを回収することです。
で、ここまでは、この潜入捜査官の思惑どおりだったのですが、この後やってきた『お掃除レスキュー』が、アジトのお庭で『ポコ』の檻を洗っている時に、誤って『ポコ』を逃がしちゃうんです。
物語が始まるのはここからです。
顧客の愛犬を逃がしてしまった掃除屋と、
ボスから愛犬の面倒を頼まれていたのに、その愛犬を失ってしまったマフィアの子分と、
せっかく手に入れた『テイラーバートン』を失ってしまったFBIが、それぞれ、別の理由でボスの愛犬『ポコ』の捜索にあたるわけですが、ここに超能力捜査官と、最近人気のジャズシンガーが加わって、事態は最悪な展開を迎えます。
この続きは、オンライン配信でご覧ください。
アーカイブは今月末までです。
→(※https://chimneytownusa.zaiko.io/e/tayler-burton)
「2日間の公演で制作費を回収できるか?」という実験
さて。
この舞台『テイラーバートン』ですが、実は「2日間の公演で制作費を回収できるか?」という実験企画でもありました。
いや、ぶっちゃけ舞台の制作費なんて、美術セットを無くして、照明も劇場に備えつけのものを使う…みたいにして、制作費をかけない方向で舞台を作れば、いくらでも回収できるんですけども、僕がそんなものを作るハズがなくて、舞台『テイラーバートン』の制作費はナンジャカンジャで4,500万円ぐらいかかりました。
これを、たった2日間の公演(劇場のキャパは300席)で回収できるか?…というチャレンジです。
劇場のキャパは300席ですので、2日間で3回公演しても、生で観劇できるのは、せいぜい900名。
どう考えても、劇場のチケット代だけでは回収できないので(想定内です)、今回は「オンライン配信」に力を入れてみました。
10台のカメラを持ち込んで、撮影用に、まる一日劇場をおさえて、ドラマや映画のようにカットを割って撮影したものを配信したところ、今日までに【9,700枚】のオンライン配信チケットが売れました。
アーカイブは今月末までなので、たぶん最終的には【1万枚】ぐらいになると思います。
映画館で舞台『テイラーバートン』を上映することが決定!
でもって、僕がプロデューサーとして入っている以上、ここで「めでたしめでたし」で終わらせるつもりはなくて、実はコソコソと「三の矢」を用意しておりました。
これは、映像を作り込んだからこそ切れるカードでして…
来る11月7日(大阪)、そして12月3日(東京)に、映画館で舞台『テイラーバートン』を上映することが決まりました。
11月7日の大阪は、『なんばパークスシネマ』で、13時半開場で、13時50分から西野亮廣の舞台挨拶があり、そして14時から上映開始。
12月3日の東京は『ユナイテッドシネマ アクアシティー』で、12時半開場で、13時から西野亮廣の舞台挨拶があり、そして13時10分から上映開始。
いずれも、チケットは『2,000円』となっております。
ここで流すのは、現在販売されているオンライン配信版とは違って、『ディレクターズカット版』でして、編集に西野のメスがガンガン入っているバージョンです。
映画館で演劇を観る機会もなかなか無いので、大阪も東京も、僕も客席で一緒に観させてもらいます。
知りたいのは「ここにニーズがあるのか?」ということ。
そして、「映画館で観るコメディー舞台は、キチンとコメディー舞台の仕事をするのか?」ということ。
ここらへんのデータを取るのが今回の目的で、これが上手くいけば、舞台エンタメをなかなか持っていきにくい地方にも、舞台映画という形で持っていけるので、可能性が広がるなぁと思っています。
とりあえず、大阪界隈にお住まいの方と、東京界隈にお住まいの方は、11月7日と12月3日の予定は空けておいてください。
ご家族で楽しめる作品となっております。
チケットが今この瞬間から発売開始です。
(※チケットはコチラから→https://chimneytown.net/collections/taylor-burton)
この実験の結果は、また皆様に共有させていただきます。
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