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生き延びたければ、今すぐ『革命のファンファーレ』を読め by キンコン西野

このnoteは2020年6月15日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:みんな、頑張れェーーー!!!あらちえさん


どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「生き延びたければ、今すぐ『革命のファンファーレ』を読め」
というテーマでお話しします。

先に言っておきます。

今日は、どう切り取ったって僕の本の宣伝のような内容になってしまいますが、僕は「不安を煽って(不安を作って)、自分の商品を売る」という広告を好みません。

もう一点。
僕は「本の印税」には興味がありません。
本の印税は、お酒代に使って、あとは寄付させていただいています。
僕が本を出す目的は以下の2つ。

・自分の経験が誰かの役に立って、あわよくば自分の宣伝になればいいなぁ
・僕の本の出版に携わってくださる方(出版社さん、取次さん、本屋さん)の応援ができるといいなぁ

です。

これ以上でも、これ以下でもなく、ここには「自分の収入」は含まれておりません。

今から、結果的に自分の本の宣伝になるような話をさせていただきますが、「自分の本を売るために話しているわけではない」ということを御理解いただけるとメチャクチャ嬉しいです。

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以前も少しお話ししたのですが、僕は「勝ち」と「負け」の定義をハッキリさせています。

こういう時はだいたい「孫子の兵法」が登場するのがお決まりなのですが(笑)、孫子の兵法の中に「善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり」という一文があります。

現代語訳すると、「戦の上手い人とは、勝ちやすい状況で勝つ人のことだよ」という意味ですかね。

この言葉の後にも色々と格言が続くのですが、要するに「勝つ人は、勝って当たり前の環境を整えて勝っている人なので、印象に残る戦い方なんてしないし、賞賛されることもない。そんなものを求めている時点で、お前は素人だ。タコ!」的なことを言ってきます。
まぁ、そこまでは言っていないですが。

でも実際そのとおりで、印象に残る戦い方をしている時点で、長期的に見たら「負け」なんです。
戦が「勝つか?負けるか?」のバクチになっているからです。

だから、「頑張って、なんとか爪痕を残します」とか言っている場合じゃなくて、戦が始まるまでに100対0で勝つ手配を整えとけよ、という話ですね。勝つ為の根回しを怠るな、と。

この考えの根底にあるメッセージは「戦をポイントで捉えるな」ということだと思います。
戦というものは20年、30年続くものである、と。

なので、「この一回勝ったところで、後、100戦ぐらいあるので、その勝ち方だとどこかで負けるよ。戦を始める時は100対0で勝つ準備してから始めなさいよ」となる。

この考えをもっと掘り下げると、「戦をしている時点で負け」になります。

B国との戦に勝ったところで、B国との戦で兵力が削られてしまったら、C国に攻め込まれてしまうので。

なので、B国を武力で制圧するのではなくて、B国を懐柔する…味方に取り込んじゃうことが大事で、それこそが本当の「勝ち」です。

この考えが僕のベースにあります。

なので僕は「特定の誰かを攻撃する」ということはありません。
正直に言うと、昔は、自分に噛み付いてくる人間に対して、立ち上がれないぐらいコテンパンにしてやるという考えはありました(笑)

が、結局、それをしても、その人の恨みを増幅させるだけで、それは長期的に見たら「負け」になるので、噛みついてきた相手をコテンパンにすることを辞めました。

僕が「昔、クラウドファンディングをした時は、クラウドファンディングを知らなかった日本中から否定されてね…」という話をすると、「まだ、根に持ってるんですか?」と、よく言われます。

たしかに、「いつまで、その話をしてるんだ? メンヘラかよ」と思いますよね(笑)

ここに関して僕は損得で判断している人間です。
まさか根に持っているわけでもなくて、「あの時、批判した人たちを迎えしてやろう」とか「ざまあみろ」とか、そういうことを思っているわけでも一切ありません。
そこで受け取っていただきたいメッセージは一つ。

「知らないものを、よく調べもせずに叩いて、結果、自分達の首を絞めてしまった…という歴史があるから、何かを批判する時は、せめて、知った上で批判しようね」です。

生々しい話をすると、小競り合いを続けることよりも、「西野のおかげで勝てた」という人を一人でも増やした方が、僕の取り分は大きくなるので。
「あの時、攻撃してきた奴を一泡吹かせてやる」なんて全く思っていません。
そんな手前の利益なんて、全然いらない。
僕の目的は「エンタメで世界を獲る」なので。そこに向けたアプローチをしていきます。

んでもって、ようやく本題です。

コロナに襲われた僕らは、ひとまず今の状況を整理した方が良さそうです。
「何を失って、どの能力を求められているのか?」という部分ですね。
ここを整理しないと打ち手が決まらないので。

これについて、今日は、表現活動されている方に話を絞ります。

表現者がコロナによって失ってしまったモノの代表格として、「オフライン活動の場所」が一つありますね。

劇場が再開し、今、徐々に戻りつつありますが、それでも客席は間を空けて座らなくちゃいけなくて、たとえばチケットを完売させたとしても、売り上げ50%減という状況だったりします。

そして、2つ目。
ここは、あまり議論されませんが、「広告費」が削られました。

YouTuberさんはご自身のチャンネルの広告収益(広告単価)を把握されているので、この辺はご存知だと思いますが、YouTubeでいうと各チャンネルが4月あたりから広告収益が落ちているハズです。

当然です。

コロナで企業の売り上げが落ちているので、そりゃ、広告にかけるお金も削減されちゃいます。

このへんも戻りつつありますが、まだ影を落としていますし、第2波、第3波の備えもしておかなくちゃいけない。

以上、二つの状況を整理すると、表現者に求められることが明らかになってきます。

オフラインの活動が制限されたので、「オンラインの活動」と、広告費が削られているので、「お客さんからのダイレクト課金が入る仕組み」の2つです。

キーワードは「オンライン×ダイレクト課金」

今は、ここについての正しい知識を持っておかないと、もう話にならないんです。

ダイレクト課金が必要だから、「クラウドファンディングだ〜!」とか「オンラインサロンだ〜!」とか突貫工事で始めても、絶対に上手くいきません。

「クラウドファンディング」や「オンラインサロン」というのは道具でしかなくて、野球のバットみたいなものです。
「バットを握ったら、誰でもホームランを打てる」というわけじゃないんです。
そのバットをコントロールできるだけの筋肉とテクニックが必要なんです。

置き換えると、「クラウドファンディングで支援を集めるには、何をしなくちゃいけなくて、何をしちゃダメなのか?」という部分ですね。

ここに関する相談を、今、メチャクチャいただきます。
これに関しては、たぶん僕は世界でも3本の指には入るぐらい、たしかな答えを持っている男ですが、僕に相談する前に『革命のファンファーレ』という本を読んでください。

もうね…そこに全部書いたんです。


三年前に書いた本ですが、今、表現者が理解しなきゃいけないのは、(メチャクチャ鼻につくかもしれませんが)「3〜4年前のキングコング西野がやっていた活動」だと思います。

ここに対して「ムカつく〜」とか「鼻につく〜」とか言っていると、また出遅れちゃうので、騙されたと思って一回読んでください。

こんなことを言うと出版社さんに怒られるのですが、冒頭申し上げたとおり、別に買わなくてもいいんです。 
僕の目的は、本を売って収益を得ることではないので。
友達から借りるとか、全国の図書館に寄付をしたので、全国の図書館にも置いてあると思うので、一回、読んでみてください。

コロナ時代の乗り越え方の一つの答えが書かれています。

この2~3ヵ月、たくさんたくさん相談をいただいたのですが、そこで『革命のファンファーレ』に書いたことを80回ほど話したので、「『革命のファンファーレ』に答えを書いているから、まずは読んで欲しい」というのが僕の本音です。

広告になってしまってすみません。


というわけで、
「生き延びたければ、今すぐ『革命のファンファーレ』を読め」
というテーマでお話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。

※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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