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キンコン西野が結婚できない理由

このnoteは2021年3月11日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:西野さんに名前を呼んで欲しいミヤツボキヨミ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。
一つ目は毎度お馴染みとなっておりますが、2021年5月末に発売が決定した西野亮廣の絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』の御予約がAmazonや楽天等で始まっております。

(※こちら↓)

https://www.amazon.co.jp/dp/4344037073/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_5MC7DDA87K2PQQ4H4VBH

こちらは『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の「えんとつ町」が舞台となっている物語ですが、「世界が繋がっている」というだけで、映画のストーリーと直接繋がっているわけではないので、映画を観ていない方にもお楽しみいただけます。

そして、この絵本のサイン本の御予約も承っておりまして、こちらは『キンコン西野のサイン本屋さん』というオンラインショップで対応させていただいております。


『キンコン西野のサイン本屋さん』は、今回の作品だけじゃなく、キンコン西野の過去作全てのサイン本の対応をさせていただいていて、「西野が注文を受けて、サインを入れて、梱包して、配送する」という内職をかれこれ4年〜5年続けさせていただいております。気になる方は是非、『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

(※こちら↓)

そして、もう一点。


こちらは昨日、お話しましたが、僕が運営しているオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』で、「旅館」作りがスタートしました。

まだ何も決まっておりませんが、旅館が出来上がるまでのイチイチを共有しようと思いまして、今回は、「旅館」の設計についてのガチンコ会議を、3月17日の17時30分から生配信させていただくことになりした。

興味がある方は『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。
参加チケットは300円で、現在、参加者は1744名となっております。
アーカイブも残りますので、リアルタイムで立ち会えない方にもお楽しみいただけます。
是非、よろしくお願いします。


(※こちら↓)

さて。そんなこんなで今日の本題です。

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キンコン西野が結婚できない理由

by 西野亮廣エンタメ研究所

今、「多様性」が叫ばれていますよね。
あまりにも、範囲が広い言葉ではあるのですが、要するに、「人の数だけ人生があるのだから、そこは、それぞれの在り方を受け入れようよ」ということだと思うんですね。


その流れで今日は、「世の中には『生活感』に苦しめられる人がいることを知ってください」というテーマでお話ししたいと思います。

もう結論を全部言っちゃったので、ここからは時間稼ぎです(笑)。

僕は、よく「なんで結婚しないの?」と言われるのですが、理由はいくつかあります。

メディアで訊かれた時は、半分照れ隠し半分本音で「不倫しちゃうから」と答えているのですが、正直、それは大きな理由じゃないんですね。

先に言っておくと、子供は大大大好きです。

彼らが住みやすい世界を、彼らが挑戦しやすい未来を本気で作ろうと思って、活動しています。

なので、結婚しない理由に「子供ウンウンカンヌン」は一切入っていませんし、こんなこと喋ってて言うのもアレですが、明日、気が変わって、「やっぱり結婚したくなってきた」とか言い出したら、それはそれで流してください(笑)。

そんなに強い意思を持って「結婚しない」と決めているわけじゃなくて、「なんとなく結婚に興味がない」ぐらいなので。


話を戻します。


今のところ「結婚に興味が持てない理由の一つ」に、(これは小さい理由ですが)「好きな時に、好きな場所に行けない」があります。

仕事をしていると、「あ、今から長崎に行きたい」とか思っちゃうんですね。
「富良野でパソコンをしたい」とか。ほんと、突発的に。

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そう思ったら、すぐに行きたいのですが、その時、それなりに説明しなきゃいけないじゃないですか?

「いやいや、それを許してくれる奥さんと結婚すればいいじゃん」とか言われるのですが、ケチくさい話ですが、「許すって何?」と思っちゃう。

「なんで、僕の人生で、僕の時間とお金を使って、僕の好きな場所に行くことに、誰かの許しを得なきゃいけないの?」と思っちゃうし、「あ〜、奥さんを置いていってるな〜」と思っちゃうのも嫌なんです。

ほとんどの方に理解されないことを承知で喋っています。
ただ、そう思っちゃう奴がいるんです。

で、ここからがメインです。

「結婚したくない」と思ってしまう一番の理由は、「結婚すると、必要がないモノが目に入るから」です。

たぶん、これ、ほとんどの方に理解されないと思います。

基本、僕は、朝起きて、翌早朝に寝るまで、ずっと仕事をしていたい人間なんですが、その際、自分が必要としていない(たとえば)ペンギンのヌイグルミとかが目に入ったら、気が狂いそうになるんです。

「いやいや、それぐらい…」と今、思ったでしょ?

あなたにとっての、「たったそれぐらい」で本当に発狂しそうになる奴がいる……というのが今日の話です。

「ヌイグルミぐらいいいじゃん」というのは、「こんなもん、セクハラのうちに入らんやろ」とオジサンが言っているようなもんです。

たぶん、僕と同じような仕事をしている方や、一部の経営者さんや個人事業主の方には少しだけご理解いただけるかもしれませんが、「手を動かせば確実に前に進む仕事」じゃない仕事というものが世の中にはあって……思いつかないとゲームオーバーだし、思いついたところでゲームオーバーになる場合がほとんどの仕事に就いている人間が、一日考えて考えて考えて、何も出てこなかった時って、本当に死にたくなるんです。

「もう自分の才能は枯れたのか?」という不安と恐怖が常に付きまとっていて、そこから1秒でも早く立ち去りたいから、考えて考えて考えるんだけど、全然、前に進まない。

その時、ペンギンのヌイグルミが目に入ったら、「なんで、あんなものがアソコにあるんだ」と思いはじめて、ついには「あのペンギンのヌイグルミが思考の邪魔をしている」と、八つ当たりみたいな感情が芽生えるんです。

「八つ当たりみたいな感情」と言いましたが、実際、その時の僕を苦しめているのは、明らかに、あの憎きペンギンのヌイグルミなんです。

で、僕は、過去、付き合ってきた彼女とかにも、「とにかく家にモノを持ってこないでくれ」とお願いしたのですが、これって本当に理解されないんです。

「いやいや、気持ちは分かるけれど、流石に…」みたいな反応で、「家にモノを置く」ということに対する深刻度が明らかに違うんです。

母ちゃんが田舎から送ってくる〝何かしら〟もそうです。

何十回も、何百回も、「頼むから、家にモノを送らないでくれ。本当に苦しいから、やめてくれ」と言っても、「いやいや、これは健康にいいから」みたいな(苦笑)。

「栄養をとれば健康になる」という世界線じゃなくて、自分の意図せぬところで思考が止められてしまうと、本当に苦しくて苦しくてたまらないんです。

母ちゃんのことは愛しているし、息子を想う母ちゃんの気持ちは超分かるんですが、「生活感」が視界に入った瞬間に本当に気が狂いそうになるんです。

僕がファンの方に「差し入れをやめて」とお願いしても、「いやいや、これだけは受け取ってください」と言われるのですが、たぶん、「必要のないモノを持つ」ということに、どれだけ苦しめられているか、たぶん、想像できないと思うんです。

これを言うと、「ワガママ」で片付けられるのですが、「生活感」や「要らないモノ」が暴力になってしまう人間がいて、少なくとも僕はそうで、たぶん、皆さんの周りにも「差し入れは要りません」とか言っている人って、遠慮とかそんなんじゃなくて、本当に苦しんでいると思うので、どうかご理解いただけると嬉しいです。




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