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上司の役目は何か?【キンコン西野】

このnoteは2021年5月11日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:えんとつ町のプペルと西野さんがだいすきです。かなりみかこ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

全3回でお届けするオンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!初心者に優しい仮想通貨勉強会!(※儲け話はありません)』の受講者数が【1万1100名】を突破しました。

本当にありがとうございます。

僕らの会社では今後『NFT』や『トークン』の実験をしていくのですが、そこに向けて社員全員で勉強会をすることになりまして、こちらは、その勉強会を配信して皆様と時間を共有しようというものです。 

仕組みを学ぶための会議ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。

ボクも生徒として参加します。 

勉強会は全三回です。

アーカイブとして残していますが、前回(初回)は「仮想通貨ってナニ?」「ブロックチェーンって、どういう仕組み?」という、今さら他人に聞けないようなことを丁寧に深堀りしました。

僕自身、取りこぼしているところがあって、メチャクチャ面白かったです。

コメントで生徒の声を拾いながら授業が進むので、メチャクチャ優しいです。

そして、授業終了後は、そのままフェイズブックグループで、同じように授業を受けた方々と交流がとれて、そこでも、皆、教え合いっこをしていて最高でした。

これ、超絶オススメです。

参加費は900円(なので一回300円)。

参加にはFacebookアカウントが必要です。

興味がある方は『チムニータウン BASE』で検索してみてください。

「第二回」の配信は明日(5月12日)でございます。

アーカイブは全3回とも残りますので、2回目から参加される方は、先に、初回のアーカイブをご覧ください。

よろしくお願いします。

そして、お知らせをもう一つ。

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中でも、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。

結局、お酒の席の話が、どこよりも早い(情報鮮度が良い?)ので、それを産地直送でお届けしようと。

先週のゲストは「幻冬社の箕輪厚介さん」でしたが、メチャクソ面白かったです。

来週の「ダイノジ大谷さん」、そして先々のラインナップは、「IT評論家・尾原和啓さん」「堀江貴文さん」「美容室NORA代表・広江一也さん」となっております。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

宜しくお願いします。

そんなこんなで、今日の本題です。

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ご存知の方もいるとは思うのですが、僕は個人で活動している作り手じゃなくて、(株)CHIMNEYTOWNという会社の人間として日々活動しています。

世間一般でいうところの「上司・部下」の関係が明確にあります。

ちょうど今も「学生インターン」を募集していますが(※今日が締め切りだっけな?)、新しい子が次から次へと入ってくるんですね。

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僕はオフィスではなくて、自分のアトリエで仕事をしているので、彼らとは、そんなに毎日会わないですが、毎日LINEでやりとりしているし、時々、僕の家で一緒に呑んだりしています。

ずっと個人で活動していたのですが、一人でやれることの限界を知って、2019年あたりから、会社として本格的に活動するようになって、今に至ります。

一応、若手社員の生活を、未来を、預かる立場にあるので、彼らに与えられるだけのチャンスを与えて、そして、そこそこ黙って成長を見させてもらっているのですが…そんなことをしていると、「自分は、彼らの上司として、先輩として、どうあるべきか?」みたいなことを考えちゃうんです。

ぶっちゃけ、教えてやれることはあまりないんです。

もちろん、基礎の基礎は教えまし、取り返しのつかない事故を起こしかけていたら、その時はサッと手伝いに参上しますが、だけど、上司が口を挟みすぎちゃうと、若手の失敗経験を奪っちゃうし、成長に繋がらない。

あと、やっぱり思うのは、バトンを繋いでいるわけだから、僕がした苦労なんてしなくて彼らはイイんです。

同じところを走ったって仕方なくて、前に進むことが大事なので、僕とは違う苦労をして欲しいんですね。

「僕が『地ならし』をしたから、建物はあなた方が建てて」という感じで。

そうすると、いよいよ、上司としてしてやれることが見えにくくなるのですが、だけど、明確に「これだな」というのがあって……

さっき、「2019年あたりから会社として活動するようになった」と言いましたが、ここがミソで、今はもう正社員になっている学生インターン「一期生」の時は、まだ、コロナがきてないんですね。

コロナが世界を覆う少し前だったんです。

なので、一期生の仕事って、いきなり海外のお仕事だったんです。

「日本から遠隔で海外の案件を進める」とかじゃなくて、「ちょっとフランス行ってきて」とか「ラオスで○○をやってきて」みたいな感じで、いきなり海外に飛ばされるんです(笑)

それこそ、一期生の「セトちゃん」という子の学生インターンとしての最初の仕事は、エッフェル塔の個展の責任者です。「やれる?」と聞いたら、「やります」と返ってきたので、任せてみました。

エッフェル塔の個展は、たくさんの方のご協力のおかげで、来場者数もお客様満足度も凄いことになったわけですが、彼は一歩目でそれを見ているわけじゃないですか?

その2〜3ヶ月後には、今度はラオスに行って、絵本の印税で建てた小学校の開校式に西野の代理として出席して、そこで、開発途上国の現場と、そこで生きている人達を生で見ている。

そういうものを見ているから、彼の思考は、世界に繋がっているんですね。

「今の自分の実力はこんなもんで、これだと、まだまだ届かない」ということは分かっているのですが、「この問題は、こうすれば一歩近づける」「これをしていたら、いつまで経っても堂々巡りだから、こうしよう」といった感じで、明確な目的地があって、そこに向かう為の試行錯誤をしているんですね。

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そんな彼を見ていると、「希望がある」という状態は、すごく健康的だなと思います。

少々の苦労では、へこたれない。

でもそうじゃないですか?

たとえば、コロナだって、いつ終わるか分からないから、気持ちがやられちゃうだけの話で…「コロナが来週終わります」と分かっていたら、そういう「希望」があれば、1週間ぐらいの貧乏、屁でもないでしょ?

「上司の役目は何か?」の結論は、「希望を見させること」に尽きるなぁと思います。

「やれば、あそこにいけるんだ」ということをキチンと見せる。

野茂選手がメジャーに挑戦して、田臥選手がNBAに挑戦した意味って、メチャクチャ大きくて、後の人間は「日本人でもいけるんだ」と思えたことで、自分が走る道を疑わなくなったと思います。

希望も何も見せてもらっていない状態で、ハッパをかけられても、「これをやったらどうなるの?」という疑いは拭えないから、体重が乗らないですよね。

僕は今、40歳で、そろそろ同世代の人間が「今の子はキツイことを言ったら、すぐに辞めちゃうし〜」みたいな感じで若手社員の愚痴をこぼしはじめているのですが、「いやいや、その前に、あなた達、希望を見せたのかよ」と思うんです。

あなた達のアドバイスを聞いた先が、「若手社員の愚痴をこぼす40歳」なんだったら、そりゃ言うことは聞かないよ…と言う。

「歳下の人間に愚痴愚痴言う前に、まずは上司の役目として、希望を見せてやれよ」ということを自戒を込めてお伝えします。

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(株)CHIMNEYTOWNの学生インターンの募集が多分今日が締め切りです。詳細はオンラインサロン内でご案内させていただいております。



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