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【キンコン西野】「シナジー効果」をデザインできるようにならなきゃね!

このnoteは2021年3月8日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:ボイシーさんと西野亮廣さん大好き 長野県在住 あきばちえ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

毎度お馴染みとなっておりますが、私、西野亮廣の絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』のご予約がAmazonさんや楽天さん等で始まっております。

【Amazon】

『映画 えんとつ町のプペル』の3年後の「えんとつ町」が舞台となっておりますが、べつに映画のストーリーと直接繋がっているわけではないので、映画をご覧になられていない方もお楽しみいただけると思います。

そして昨日、「サイン本が買えるオンラインショップはどこですか?」というお問い合わせをいただいたのですが、『キンコン西野のサイン本屋さん』という、僕が毎朝注文を確認して、サインを入れて、梱包して、配送している汗と涙のサイトがございまして、そちらの方でご予約を承っております。

【サイン本】

是非、ご確認ください。

そんなこんなで本題に入りたいと思います。


昨日、梶原君と趣味でやっているYouTubeチャンネル『毎週キングコング』で、僕の仕事のことについてネホリハホリ訊かれたんですね。

基本は、朝から晩まで一人でアトリエに籠っているので、隣のデスクの人と仕事量を比べられるわけじゃないから、あまり自覚がないのですが、どうやら僕はたくさん仕事しているらしいんですよ。

昨日のYouTubeチャンネルでは、僕の作品制作の話がメインでしたが、それ以外にも細々といろいろ仕事しておりまして、もう本当に何個手がけているかよく分かっていません。

面白そうだったらやるし、面白くなさそうだったり、あとはスピード感に納得がいかないような仕事はやらないです。

……とまぁ、僕は昔からこの調子ですが、しかしまぁ、少し前から「複業」って、一般的になってきたと思うんですね。

 
2021年に、「芸人が絵本を描きやがって」とか、「芸人やったら『ひな壇』に出ろや」という声って、さすがにもう聞かない。

テクノロジーが進化して、あらゆる発信方法、あらゆるマネタイズ方法が生まれ、認められたからだと思います。

副業でメルカリをやっている人もいるし、副業でnoteをやっている人もいるし、副業でYouTubeをやっている人もいる。

仕事を2つ3つ掛け持つのが普通になりましたよね。


ここをもうちょっと掘り下げると、副業には、「その瞬間にお金が生まれている仕事」と、たとえばツイッターとかフェイスブックとかInstagramとか、それこそ最近だとクラブハウスとか、「その瞬間にはお金は生まれていないけれど、お金が生まれる仕事の宣伝になる仕事」がある。


とにかく僕らは今、本当にたくさんの仕事(発信)を抱えています。

僕は今から何年も前に、「仕事のシナジーマップを描いています」と言って、一部世間の皆様にお見せして、ちょっとだけ驚かれたことがあるんですけど…ご記憶にありますでしょうか?

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「シナジーマップ」というのは、「それぞれの仕事がそれぞれの仕事に、どのような影響をもたらしているか?」を見える化した地図です。

「どこでお客さんを掴まえて、どこに流すか?」とか。

「Aの仕事は利益率が高いから、他の仕事はAの仕事の宣伝になるように設計して、各仕事の売り上げは受け取らず、全額、各仕事の広告宣伝費に使おう」とか。

 
具体的にいうと……

「ビジネス書」と「オンラインサロン」だったら、「オンラインサロン」の方が利益率は高いんですね。
書籍の印税は10%とかだし、オンラインサロンはほぼ利益で、かつ、月額だったりするので。

なので、僕のビジネス書は最後にオンラインサロンの告知を挟ませてもらって、ビジネス書単体でマネタイズするより、ビジネス書の売り上げをビジネス書の広告宣伝費にまわして、間接的にオンラインサロンを宣伝した方がイイ。

これ、なんとなくご理解いただけてますよね?

このことがご理解いただけると、「西野の稼ぎはオンラインサロンだけ」という批判が、いかに的外れかがご理解いただけると思うのですが、昔、そういう批判が実際にあったんですね。

なぜ、そういう批判をしてしまうかというと、「シナジー効果」…いわゆる「仕事を繋ぐ」という考えが、スッポリ抜け落ちてしまっているからだと思うんですね。


つまり、

マネタイズする仕事の宣伝としてツイッターをやっていることは理解できるのだけれど、マネタイズする仕事の宣伝として書籍があることは考えていない。

原因は、おそらく「書籍単体でマネタイズしている人はほとんどだから」です。

だから、「それぞれの仕事でどれぐらい売り上げているのか?」みたいな質問が出ちゃうと思うのですが……「その考え、そろそろヤバくないですか?」というのが今日のテーマです。

もちろん、これはくれぐれも「ゼロor100」の話じゃないので、「こういうケースもあるじゃないか!」と反論されたら、「いや、そのケースはそうなんだけど…」としか返せないのですが。

基本的には、これだけ複業が当たり前になってくると、「シナジーマップ」をキチンとデザインしておかないと、かなり分が悪くなってくると思います。


それこそ、

「ビジネス書はビジネス書でマネタイズして、サロンはサロンでマネタイズして…」とやっている横で、「マネタイズはサロンでやりますので、ビジネス書の売り上げはビジネス書の宣伝費に全額ブチ込みます」みたいな人が、ポコポコ出てくるわけじゃないですか?

その時、ビジネス書のクオリティーが同じレベルだったら、「広告費」の違いで、明暗が分かれてしまう。

これ、くれぐれも間違っちゃいけないのが、「お金の体力がある人」が勝っているわけじゃないんです。
体力は同じなんです。

「お金の流れがデザインできている人」が勝っているんです。


今はわかりやすく「お金」を例にあげましたが、「集客」に関しても全く同じです。

メチャクチャ分かりやすいところでいうと、たとえば、30人のコア客がいれば回るような小さなスナックを経営していたとするじゃないですか?

最終ゴールは「お店の集客」ですよね。

その時、ツイッターで面白いネタをせっせと投稿して、世の中の面白い人達とドンパチやりあって、フォロワーを一人でも増やす努力って、「30人のコア客がいれば回るスナックにお客さんを流す」という目的に対するアプローチとして最適ですかね?


いや、それだったら、「#(地元の地名)」で検索して、自分のスナックの近所に訪れた人、もしくは自分のスナックの近所に住んでいる人の投稿に一人一人返信していった方がよくないですか?

だって、「5000人」集めなきゃいけないわけじゃなくて、「30人」を集めればいいんだもん。

ここで「ああ、そうか」となっちゃった人って、各仕事、各アプリローチが分離しちゃってて、シナジーをデザインすることがゴッソリと抜け落ちちゃっていると思います。
「フォロワーは多い方がいいだろう」みたいな考えになってしまっている。

フォロワーが多い方がいい人もいるし、フォロワーは少なくても「濃いフォロワー」を抱えている方がいい人もいて、そこは、人それぞれです。


皆が複業するようになった今、とにかくこの「シナジーマップ」の重要度は高まっていると思います。
一度、ご自身の活動がそれぞれキチンと繋がっているか?をチェックしてみてください。

生意気言って、すみません。



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