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現代芸能界にただよう「幕末感」 byキンコン西野

このnoteは2019年10月24日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:北郷 知子さん

おはようございます。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、
国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

おはようございますと言いましたが、実はですね、
もうパリに到着しまして、こちらは夜の10時半ですね。

エッフェル塔がすごくいい感じに光っているんですけれども。

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やってしまったのが、
パリに到着して「エッフェル塔きれいだなー」と思って、
ホテルでちょっとお仕事しようかなと思って、
バッグを開いたらですね。

ようやく気づいたんですけど、
パソコンを飛行機の中に完全に忘れてしまってですね。
もう死にたくなっているという状況の中、voicyを配信しております。

さあ、というわけで、
今朝は『テレビタレントの 有名税が高すぎる』というテーマで
お話したいと思います。

一気に動く

さあパリに着いて、まあスマホを開いたら飛び込んできたニュースがですね。

徳井さんが、もういま大変なことになってるみたいで 、
まぁビックリしたんですけれども。

まあそれに関してはね、
僕はそもそも時事ネタみたいなのを取り扱うつもりもありませんし、
広げるつもりはありませんし、
擁護も批判もするつもりもないんですけれど。

例えば無申告みたいなことに関しては、
もう全貌がよくわかんないし、
僕はニュースをちゃんと追ってないから、
勝手なことは言えないので、ここではコメントを控えさせていただくんですけど。

ちょっと検索したら、すごくそれに関するみなさんのコメントがバーって出てくるじゃないですか。

そんなコメントの中でやっぱり気になったのが、例えば・・

「節税対策で会社作るなんて最低!」みたいなコメントがあって。
これね、例えば、
「節税対策で会社作っているのに無申告っておかしいじゃないか!」っていうのならわかるんですよ、言ってる意味が。

「ちゃんと会社つくってるのに申告はしないんかい!」っていう、これならすごくわかるんだけど、

「節税対策するなんて最低!」みたいなコメントがあって。

これに関して思うのは、
やっぱ節税っていうのはさ、
まあ既存の制度を活用して税法の範囲内で
合法的にご税金を少なくすることでね。

節税そのものが叩かれるって、結構だなと思うんですよ。

なんか結構今回のいろんなことが重なって、まとめて叩かれてしまっている感じはするんですけれども。

節税したら叩かれるって結構だなぁと。
それたぶん全員がしてるようなことだから。

でもまぁ有名人だったらこれも仕方がないのかなーとか思いつつですね、
やっぱり改めて思うのは、
まあその徳井さんの件だけじゃないですよ。

なんか最近有名人の人の、テレビタレントの皆さんのですね
なんかこうニュースがバーって出てるじゃないですか。

それに対して 、タレントが犯した罪に対して罰がデカすぎるなっていう。

なんか罪があって、罰があって、当然だと思うんですけど
「罰がでかいなあ」っていうのは
ぼけーっと見てると、やっぱ思うところがありまして。

で、ブラスアルファですね。
やっぱりこう街を歩いてると、
写真パシャパシャ撮られたりだとか。
もう要は、国民全員がフライデー記者になってですね
で、その写真が場合によっては勝手にSNSに上げられたりだとか。
それが何だろうな、週刊誌に売られたりだとか。
店員さんが勝手に、「あいつが女連れてきてたぜ」って
つぶやいたりだとか。

で、そのくせテレビでだんだん好きなことができなくなってきているじゃないですか。
昔みたく、バラエティが多いというわけでもないし。

で、改めて思うのが、このSNSインフラが整った時代の
テレビタレントの有名税高すぎるあっていう。

で、こっからどうなるんだろうなと思うんですね。
やっぱ昔はそれでも有名税っていうのは、
あってしかるべきだと思うんですよ。
まあそれだけいい思いしてるから。

頑張って有名になったのは当然なんですけれども、
いい思いをしているので、
有名税っていうのは支払って当然だなとは思うんですけれども。

にしても高すぎると。

昔は、その有名税を払った分だけのリターンがあったから。
昔のなんだろうな・・
有名人っていうのはそれだけのリターンがあったから。

まあまあまあまあ、みたいなとこで我慢が出来てたと思うんですけれども。

最近そんなリターンあるかなーとか思ったときに、
そんな別にみんなのびのびやれてないぞ。

なんかちょっと不祥事でも起こしたら、すげーたたかれるし。
で、CMなんかやってようものならその時に。
なんか存在賠償みたいなのをいっぱい払わなきゃいけないと。

そしたら、考えるのは多分
広告費モデルの割が合わなさすぎるって、
もうみんなそろそろ考え出すだろうなと思うんですよね。

で、ここでやっぱり難しいところだけれど、
最近やっぱテレビタレントのYouTube進出っていうのは、その予兆かなと思っております。

で、もうみんなが一気に、
「ちょっと待って、広告費モデル割あわなすぎるんじゃないの」って、
一気にこのストレスがバーンで、どっかで爆発しそうな気配を感じていて。

僕個人的には、この現代芸能界のなんだろうなあ・・
この『幕末感』には結構ドキドキしているっていう。
そういうお話です。

まとめ

で、まとめますとね。
YouTubeに進出するタレントが増えたじゃないですか。

たぶん今回の嵐さんをきっかけに、さらにまあ増えると思うんですけれど、
例えばそうだな、カジサックとかああいうのを見て、
「あれなんかあっちの方が美味しいぞ」って
たぶんみんないよいよ気づき始めた感じがするんですね。

で、プラスですね、もう僕自身ですね。
すっごい数のタレントさんから、オンラインサロンの相談をされるんですよ。

オンラインサロンってどうやるんですか、とか。
どういうことに気をつけたらいいですか、やろうと思うんですけど、
みたいな話がすっげー増えたんですね、この半年ぐらいで。

もう急に増えたんですよ。

これっていうのはやっぱり、まとめますと、
テレビタレントさんの有名税が高くなってしまって、
一方リターンが少なくなってしまっていることに、
もう限界が来ているなっていう。

いやもう広告費モデル割が合わなさすぎるって言うのを
もうみんな勘づいてきたなっていう感じですね。

で、本当に一気に動くだろうなぁと思っております。

結構面白い事態だなぁ。
じゃあこういう時代になってきたら、次は誰が活躍するのか。

たぶん活躍する人の種類が大きく変わってくると思うので。
当然、お金の出所が変わるとですね、生態系が変わりますから。

なんだろうな、広告費で活動している人の能力と、
ダイレクト課金、つまりお客さんから直接お金をもらうっていう活動の能力っていうのは
全く別ですから、生態系が大きく変わると思うんですね。

これがどうやって変わっていくのかは非常に興味があるところです。
注視していきたいと思います。

というわけで、今朝はですね。
『現代芸能界にただよう「幕末感」』というテーマで
お話させていただきました。

私はこの後ですね、えっとまあ今日もうちょっと時間が、
今パリはもう遅いのでひと休みしてからですね。

エッフェル塔の個展の設営に行きたいと思います。

もし、そうそうさっきちょうど空港で声をかけられてですね。
Voicyきいてますよって、空港で。
ああそういう方もいらっしゃるんだと思って。

たぶんこの放送も聞かれていると思うので。

エッフェル塔の個展はですね、
10月の26日27日がメインだと思うので、夜が本当に綺麗なんで夜お越しください。

というわけで、素敵な一日をお過ごしください。
西野亮廣でした。

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