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吉本興業を退社した今の気持ち byキンコン西野

このnoteは2021年1月31日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:さかえさんを日本一有名なもりふくろうにしたい関西出身の名古屋人 あかほしみきこ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

今、キンコン西野と一緒に『映画 えんとつ町のプペル』を見る企画をしているのですが、今日は大阪にいきまして、TOHOシネマズ梅田で、9時40分の回、12時の回、14時20分の回の計3回を観ます。

感染症対策で、握手をしたり、サインを書いたり、写真を撮ったり、お手紙を受け取ったりすることはできませんが全力で会釈させていただきますので、お時間あれば是非、ご参加ください。

そんなこんなで本題です。

▼ 吉本興業を退社した今の気持ち

もう、とにかく今日、皆さんが気になっているのは「吉本興業を辞めちゃったらしいけど、どうなの?」というところだと思うので、事実を今の気持ちをお話ししたいと思います。

たぶん、「事務所退社」と聞くと、多くの方がネガティブなイメージを抱くと思うんです。

実際に、過去、ネガティブな退社もあっただろうし、そう思う人がいても仕方がない。

くわえて、こういう時って、ネットニュースが憶測で記事を事実かのように書くじゃないですか?

たとえば今回の場合で言うと「西野が事務所にブチギレて辞めた」とか、あるいは、「事務所が西野にクビを宣告した!」みたいな憶測記事が出回ると思うんです。

まず、お伝えしておきます(※ここは嘘偽りなく!)

 

僕と吉本興業間で、そういった揉め事は一切ありません。

『毎週キングコング』とかをご覧いただいている方は定期的に出てくるのでご存知だとは思いますが、もちろん、事務所とかマネージャーにブチギレることは時々ありますよ。

そりゃそうですよ。

お客さんから時間とお金を預かっているので、もちろんフザけた仕事をしたら僕は怒ります。

今回よくなかったなぁと反省しているのが、このタイミングでマネージャーとのLINEをSNSに出しちゃったこと。

それで言うと、ぶっちゃけ、これまでも出しちゃっていたし、逆に僕もスタッフに出されていたのですが……このタイミングで出しちゃうと、そこを切り取られて、それが直接の原因だと思ってしまう人が出てくるし、炎上させたいニュースメディアからすると、「いい素材を頂戴しました」となるわけだから、道徳的にもタイミング的にも出すべきではなかったと思っています。

これに関しては、「変な感じになっちゃってごめんね」とマネージャーに謝って、別に関係は悪くなっていないので、今度も普通に飲みに行きます。

……退社のキッカケは、そんなツマラナイものじゃないんです。

僕がマネージャーに怒ることなんてこれまでも何百回もあったし、その都度、キングコングのYouTubeチャンネルの方でイジらせていただいていたので、それではない。

じゃあ、「退社の理由は何なのか?」というところになってくるのですが……

ある時から僕の仕事って、いわゆるタレントさんのお仕事とはちょっと違っていて、たとえば海外に学校を作ったり、絵本を作ったり、それこそ今回のような映画を作ったりするのがメインになってきたんですね。

今、僕はメディアに露出することが活動の軸じゃないんです。そもそも、そんな才能もありませんし。

多くの仕事を、吉本興業ではなくて、自分の会社でハンドリングしていて、予算を集めるところから、スタッフを集めるとことから、制作・運営・マーケティングを自分達でやっているんです。

去年のクリスマスに六本木ヒルズで大きめの個展を行いましたが、あれも自分達で予算を捻出して、スタッフを集めて、場所を抑えて、で、吉本興業と一緒にできる部分を吉本に投げて、一緒にやってもらっていたんです。

エッフェル塔の個展も自分達で旗を振って、吉本興業にサポートしてもらった感じです。

これらの仕事って、実現させるまでに普通に3〜4年かかったりするんですね。

ですが、吉本興業のなんとなくの決まりとして、マネージャーが1年おきで入れ替わったりするんです。

そのルールで回っている会社を選んだのは僕ですから、そこに関してとやかく言うつもりは毛頭ないのですが、仕事が大きくなればなるほど、自分の活動内容と、吉本のマネージメントの仕組みが、マッチしなくなってきてはいました。

それこそ、映画公開前のタイミングで新しくマネージャーが入ってきたりするですが、そのマネージャーからすると「別の誰か」が作った作品なので、どうしても、作品への思い入れが弱くなってしまう。

その他にも色々と問題が生まれてしまうのですが、それって新しく入ってきたマネージャーの責任というよりも、システムエラーだと思うんです。

「もっと熱を持てよ」と思ってしまう気持ちは(ぶっちゃけ!)ゼロではないのですが……とは言え、仕方ない部分もある。

言われる方も可愛そうです。

……みたいな感じで、僕の仕事のスパンが長くなってしまったせいで、吉本興業のマネージメントのシステムが上手く合わなくなってきていて…それについては随分と前から話し合って、調整を繰り返してきたんです。

それこそ、吉本興業と話し合って、合意のもと、吉本興業の外部でマネージャーさんを雇ったりもしていました。

「していました」というか、今現在も、「しています」。サポートという形ですね。

外部で雇ってしまえば、「1年おきにマネージャーが変わる」なんてこともないので。

あと、ここがゴッソリ抜け落ちちゃっているのですが、大前提として(!)吉本興業は「お笑い芸人をサポートする会社」なので、お笑い芸人以外の活動が増えてきたら、当然ですが、別のサポート体制が必要になってくるんです。

で、「もっともっと良い形はないかなぁ?」と話し合って、「西野個人のマネージメントに関しては、西野の会社でおこなう」という今回の結論に至りました。

なので、吉本興業との衝突があったわけでも何でもなくて、むしろ、その逆で、「吉本興業にメチャクチャ理解してもらった」という形です。

そして、それはここからの話し合いですが、そういう形での退社ですので、「退社した以上、金輪際、吉本興業とは仕事をしない!」ということはなくて、たとえば吉本興業が制作に入っている『映画 えんとつ町のプペル』は明日も明後日も上映されるわけで、明日もさっそく、『映画 えんとつ町のプペル』のオーディオコメンタリーの第二弾の収録が入っていたりします。

映画とか書籍とか、その他のコンテンツの扱いに関しては、「一緒にやった方がお互いにとってプラスになるのであれば一緒にやる」という形になると思います。

もっとも、実力の世界ですから、吉本興業が「いやいや、お前とは組みたくない」と言ったら、その時は僕の会社で全て受けますが、そうではない限り、ご一緒できるところがあればご一緒したいなぁと思っております。

あくまで、今回の発表は「西野亮廣個人のマネージメントは西野の会社でおこないます」というだけの話です。

なので、一部の方が気になっていると思われる「キングコング」のことや、相方の「梶原雄太君」は、これまで通りで、まさか解散なんてしませんし、梶原君は引き続き吉本興業所属の芸人です。

そして、昨日、さっそく、よりによって退社を決めた日に、キングコングの公式YouTubeチャンネル「毎週キングコング」の収録があって、そこもいつも通り、吉本興業の社員に見守られながら収録がおこなわれました😊

劇場の漫才出番については、(今はコロナでそもそもありませんが)今後の話し合いで、一番良い形を探っていきます。

「事務所退社」という言葉が強すぎて、あれやこれやと憶測を呼んでしまっていますが、今お話ししたことが全てです。

くれぐれも関係が悪くなっていたりはしていないし、活動を理解してくれた吉本興業には本当に感謝しています。

そして、

何か別の形で、外側から恩返ししていけたらいいなぁと思っています。

で、こういう時って、だいたい口だけで終わることが多いと思うのですが、僕、そういうの苦手なので、マジで具体的に恩返しをします。

今日のサロンで今考えている恩返しプランを書こうと思います。

そんなわけで引き続き、「吉本興業」や「キングコング」や「西野亮廣」を宜しくお願いします。

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